【宝塚】小説風主観レポート“ヅカツドウ〜ヅ観劇・夢現無双”

7 min

■オープニング

彩ふ読書会を立ち上げてから1年5ヶ月後。

 

私は宝塚大劇場に居た。

 

彩ふ読書会は読書好きが集まる場だ。それなのに8名の男女で月組公演「夢現無双」を観劇している。おかしい。どうしてこうなった。

 

彩ふ読書会にヅカが初めて登場したのは2018年9月。漫画限定読書会の時だったと記憶している。その時に紹介された作品が「ZUCCA×ZUCA」と「タクマとハナコ」だった。二つの作品は参加者の方々にクリティカルヒットし読みたい衝動を駆り立てた。彩ふ読書会の中だけでいえば間違いなく「2018年貸出回数ナンバーワン作品」である。私も貸して頂いたが、宝塚ファンの日常生活の模様が非常に面白く、これについては第一弾の記事にした。

 

▶第一弾:タクマとハナコ ある日、夫がヅカヲタに!?

 

しかし、ご覧頂いたら分かるのだが、この時は微妙に、いや、ほとんど内容には触れなかった。これは一線を越える前だったからだ。ヅカの事を全く知らずに当たり障りのない事を書いてお茶を濁している。

 

それが、第二弾では、こうだ。

 

▶第二弾:【大阪】小説風主観レポート“ヅカツドウ〜宝塚DVD鑑賞会”

 

ヅカシャワーを浴びた私たちは一気にヅカモードに突入した。鑑賞会後、部長からDVDをお借りした私は自宅学習を行い、第三弾の記事を書くに至った。それから少し間は空いたものの、4日前の課題本読書会で第四弾となった。

▶第三弾:宝塚のBADDYと伊藤計劃のハーモニー

▶第四弾:【京都】3/17読書会レポート

そして、今回の第五弾だ。

 

今回はいよいよ宝塚大劇場へと足を運び、実際に観劇するまでに至った。その詳細をレポートしようと思う。

 

 

・・・・・・と、その前に、私の自宅学習の様子も書いておこう。いわば第4.5弾とでもいおうか。部長からお借りしたDVD・BDには大変素晴らしい作品が沢山詰め込まれていた。これについても記しておきたい。

BADDYは10回は観たはずだ。3回は通しで観て、その後は気になるシーンだけをピックアップして観るという感じで楽しんだ。

カンパニーもすごく良かった!自分の中でヅカといえば西洋のイメージがあったからか、現代日本でスーツ姿のジェンヌさんのお姿は新鮮だったし、物語もすごくアツくなった!

EXCITERは最高に元気が出る!これを観た後は「んぁーい!!」とでも表現したら良いのかは分からないが、気合いの一声をたまに出している自分がいる(こっそりと)

Melodiaもメロディが頭から離れない。これもイイ。すごくイイ。

Ernest in Loveも観てて楽しかった!これは幸せな気分に浸れる。帽子、帽子の歌が素敵で、耳から離れない……(笑)

Santeでは、明日海りおさんの酔っ払ってる姿が最高だった!

新源氏物語、雪華抄は舞台が華やかで壮麗!美しかった・・・・・・!ただ、途中から睡魔が……!何回かチャレンジしたけど毎回睡魔がやってきたので、和モノはまだ私には早いのかもしれない・・・・・・。

金色の砂漠、ポーの一族、ESTRELLAS、春の雪、ベルばらアンドレ編は未視聴。これについてはまたゆっくりと観ていきたい。

 

そして、銀河英雄伝説。

 

これについては3月21日の夜中に観た。何故観劇前の夜中に観たのかというと、ただ単に眠れなかったからである。まるで遠足前日の夜のようにワクワクが止まらず眠れなかった私は、未視聴だった作品群の中から「銀河英雄伝説」をチョイスした。そしてハマった。めっちゃ人死にますやーん!て思いながらではあったが、戦争のやるせなさとか、悲壮感が漂っていて好きな雰囲気だった。クライマックスへ向かえば向かうほど盛り上がっていく流れも最高だった。

この生観劇前に鑑賞するという行為を後に後悔する事になるが、それはまた後述する。

とにかく私はこの観劇の日を待ちわびていた。非常に楽しみにしていたのだ。読書している場合じゃねえ、と何度思ったことか。一冊読み終わる前にヅカを二作品は見れるじゃないかという時間計算を何度したことか。主催失格である。

上に書いたように、ここに至るまでに第一弾~第四弾のヅカ関連記事を書いたが、今回の第五弾はその集大成といえよう。

 

・・・・・・それでは大変長らくお待たせ致しました。

只今より、ヅカ部〜TAKARAZUKA FOREVER企画、ヅカ部部長演出、彩ふ読書会サークル活動・ヅカツドウ~ヅ観劇・夢現無双を開演致します。

最後までごゆっくりお楽しみください。

 

 

 

■第一幕

3月21日。

私はついに宝塚へとやってきた。

一緒に観劇する方々と宝塚駅改札で集合。途中合流予定のメンバーもいたのでここで集まったのは5名の男女。構成は部長以外は全て男性だった。

駅には大階段があった。階段を降りた先では、宝塚歌劇モニュメントに迎え入れられた。

 

もうこの時点で感動である。割と身近にあった異世界、もとい新世界、もとい宝塚。

これが宝塚か・・・・・・ついに来たんだな・・・・・・宝塚駅で降りたのって意外と人生初だったな・・・・・・と、感慨に耽る間もなく、写真を撮ったらすたこらさっさと大劇場へと向かった。

宝塚大劇場は割とすぐに到着した。

 

これが宝塚大劇場か・・・・・・何かドキドキするな・・・・・・と、感慨に耽る間もなく、部長はずいずいと劇場の前を通り過ぎる。

 

えーっ?!

 

入らないの!?

 

と、心の中で叫んだ私をよそに部長は言った。

 

「あっちです」

 

どうやら劇場の外に見るものがあるらしい。そういえば、公演前に部長が企画して下さったツアーがあることを思い出した。時刻は11:00をちょっと過ぎた辺り。公演は15:00から。

 

・・・・・・そう、私たちは何と4時間も前から宝塚の地に来ていたのだ。

 

まずはお稽古に行かれる花組のスターさんの入り待ちを見に行った。おお、こんな感じなんだ!と感動。この日は集合日だったそうで、何と明日海りおさんも来られるらしい。それは見たい!と一同のリクエストにより、しばし待つ事に。なかなかご登場されずウズウズしていたものの、現れた時は半端ない盛り上がりを見せた。ええもん見れた!と感動。写真を撮ってはみたものの、素早い動きにブレブレだったので掲載はやめておこう。

その後、ルマンで昼食。

 

サンドセットを注文し、食べながらしばし休憩を取る。入り待ちは意外と体力を消耗していたのか、非常に疲れの取れる時間だった。

昼食後、ルマンの向かいにある宝塚アンへと立ち寄った。観劇メンバー(途中合流予定)の方用に、とある品を購入。

そしていよいよ、私達は宝塚大劇場へ入場した。

少し進むと、宝塚レビュー郵便局なるものがある事を部長から教えられた。ポストがあり、ここから手紙を出すとオリジナルのラインダンス消印をもらえるそうだ。

さらに少し進むと、ジェラートショップが。気になりつつも先へ進むとキャトルレーヴがあった。沢山のグッズが販売されており、店内にはBADDYが流れていた。

キャトルレーヴを見て回った後、宝塚歌劇の殿堂へ。ここの二階(第一会場)では宝塚歌劇団の卒業生やスタッフさんが写真入りで紹介されていたり、三階(第二会場)では企画展や舞台衣装、小道具などが展示されていた。

部長が徐にシャンシャンを取り出し皆へ配る。それを当然の如く受け取るメンバーたち。このシャンシャンは4日前の課題本読書会「宝塚ファンの社会学」に備えて部長が一人で作ったものだ。ただただスゴイ。課題本読書会では読書会の最後にシャンシャンを振りながら歌うというフィナーレを迎えたが、そのシャンシャンが再度のご登場である。

 

マイシャンシャンを持ち、フィナーレ体験として記念撮影を行った。顔入りなので写真は載せないが、皆キラキラとした目をしている。

企画展・男役の美学では黒燕尾のスターがパネル展示されており、壁一面を華やかにしていた。思わず「おお・・・・・・」と呟きたくなるレベルだ。

宝塚歌劇の殿堂から出た後、残り3名と合流。これで8名。全員集合である。

チケットを提示して中へ入ると、目の前には大階段が広がっていた。改札内T階段で集合写真を撮る。シャンシャン再び。シャンシャン大活躍である。

近くに名称不明だが、「Takarazuka Revue 105th anniversary」のモニュメント?があり、ここでも記念撮影を行った。ひょっこりはんが紛れ込んでいるが致し方在るまい。私たちのテンションは限りなく高まっていたのだから。

そして、いよいよ観劇の時間がやってきた。

 

 

 

■第二幕

「もし・・・」というifを考えるのは詮無いことではあるが、何も予備知識も持たずにここまで来た場合と、今回のように第四弾までの過程を経てここまで来た場合と、どちらが良かったのかを考える。

間違いなく後者のパターンで良かったと私は感じている。

当日の観劇はもとより、そこに至るまでの過程も十分に楽しめたからだ。振り返ってみれば、タクマとハナコから始まり、宝塚DVD鑑賞会、自宅学習、読書会演出と至り、ついに観劇当日。導線が素晴らしい。

余談ではあるが、私は某アイドルのコンサートに嫁と行った際、アイドルの一人から目線をもらったことがある。目線どころか、手を振ってもらったのだ。あらかじめ嫁から「この席なら目線もらえるかもね」と言われて「はっはっは、まさかまさか」と返していたらマジだった。後ろの人に向けてかな?何て考える暇もなく「これは確実に私を見ている!」と興奮し、動揺が走り、ぎこちなく手を振り返した。以来、某曜日は夜ふかししまくりである。特別な思い入れがなかったのに、目線と手を振ってもらっただけでそのアイドルは私の中で特別気になる一人になり、テレビに出ているとまるで家族が出演しているかの如く応援したくなっている。

そんな体験をしたからか「落ちる」という心理も何となく分かる。自分は落ちるわけがない、と思っている人ほど落ちる時には落ちる。そう思っている。

それは今日かもしれないし明日かもしれない。いつ落ちるのか、それは誰にも分からないし、私自身がいつ落ちるのか、それも分からない。それが今日かもしれない、と期待に胸を膨らませながら、私は席についた。

 

 

 

公演が始まった。

 

 

 

そして、私は落ちた。

 

 

 

隣の男性参加者も落ちていた。

 

 

 

恋に、ではない。

 

 

 

 

 

公演の途中、気がつけばシーンがいくつか飛んでいた。

 

 

 

 

 

つまり、寝落ちというやつである。

 

 

 

私たち二人は初観劇、初寝落ちという醜態をさらしてしまったのである。

 

そんなオチをつけて、いよいよフィナーレと参りましょう。

 

 

 

■フィナーレ

先に言い訳をしておこう。

ここまで段取りしてくれた部長に申し訳なく当日は言えなかったのだが・・・・・・ワクワクしすぎて夜眠れなかったのだ。夜中に銀河英雄伝説を観たのが致命的だった。隣の方のこともフォローしておくと、彼も前日飲み会で遅くまでお酒を飲んでいたのだ。観劇に備えての体調管理は万全にしておかないといけない、と反省しきりである。ご贔屓さんがいれば寝落ちすることもな・・・・・・いえ、もう言い訳はしません。寝落ちして申し訳ありませんでした!

 

気を取り直して。

 

観劇自体は非常に楽しいものだった。

 

月組公演『夢現無双 -吉川英治原作「宮本武蔵」より-』はタイトルの通り宮本武蔵が原作となった舞台だ。新トップコンビの大劇場お披露目公演とのことだった。

比較など出来るレベルではないが、登場頻度が高く、観ていると「あ、この人がトップスターさんかな?トップ娘役さんかな?」というのは分かる仕様になっていた。他のジェンヌさんも宝塚DVD鑑賞会や自宅学習の成果により何となく分かった。原作を読んでいなかったが、あらすじや登場人物の相関図をあらかじめ部長が教えて下さったおかげで、これも何となく分かって楽しむ事が出来た。

夢現無双が終わった後は30分の休憩だった。

ジェラートショップへと行き、すみれ色のジェラートを嗜んだ。

 

30分は意外と早く、ラウンジで食べ始めた頃にはほぼ誰もいないという事態に。慌てて席へと戻った。

休憩後は『クルンテープ 天使の都』のショー。こちらは全く寝落ちする事もなく、ひたすら興奮の一時間だった。タイのショーということで一体どんな感じなんだろう?と始まる前は思っていたものの、始まったら期待を遙かに上回る内容で最高だった!

観劇後は魚民へ。

部屋に入ると壁には横断幕が!近日誕生日の方がいるという事で、ここでもサプライズ実行委員会が立ち上がっていたようだ。これについてはきっとご本人がその時の心境とともに詳細なレポートを書かれると思うので割愛させて頂く。

 

とにかく、最後まで楽しくヅカを堪能出来た一日だった。

 

 

・・・・・・冒頭、ヅカ関連記事は今日で集大成だと書いたが、これは序章なのかもしれない。

早くも5月4日と5月25日に「オーシャンズ11」の観劇が予定されているのだ。

彩読LINEコミュニティへの加入と宝塚への好奇心が参加条件とはなるが、それさえ満たしていれば誰でも参加出来る企画だ。決して怖くもない。

今後もヅカツドウは続く。続くのだ。

というわけで私も早速銀河英雄伝説を再視聴しておこう。

今後も非常に楽しみだ。

 

 

▼関連記事

第一弾:タクマとハナコ ある日、夫がヅカヲタに!?

第二弾:【大阪】小説風主観レポート“ヅカツドウ〜宝塚DVD鑑賞会”

第三弾:宝塚のBADDYと伊藤計劃のハーモニー

第四弾:【京都】3/17読書会レポート