【大阪】4/7読書会レポートin大阪

2019年4月7日、日曜日。

大阪で読書会を開催しました。

場所は英国紅茶専門店ロンドンティールーム堂島本店併設のオックスフォードクラブ。英国の雰囲気溢れる素敵な空間です。JR大阪駅から徒歩8分ほどの所にあります。

午前の部は主催含め21名(女性12名、男性9名)、午後の部は主催含め20名(女性9名、男性11名)で読書会を開きました。午後の部の課題本は小川洋子さんの「人質の朗読会」でした。お集まり頂いた皆様、ありがとうございました。

さて、このレポートが初見の方もいらっしゃると思いますので、まずは「読書会」と「彩ふ読書会の目的」から始め、午前の部、午後の部のレポートに移りたいと思います。

 

目次はこちらです。

  1. 読書会って何?
  2. 彩ふ読書会の目的
  3. 午前の部レポート
  4. 午後の部レポート
  5. 個人的感想
  6. 他開催レポート
  7. 次回お知らせ

 

 

読書会って何?

まずは「読書会」とは何かについて。

これについてはwikipediaに掲載されているものを一部引用させて頂きます。

 

読書会とは、集団で読書または読書に関するコミュニケーションを行うためのイベント、またはイベントを開催するグループである。

目的や参加者数、文化背景などに基づいて様々な様式・分類がある。

「読書会の進め方」による分類
・輪読会式: 特定のテキストを一区切りずつ読んでいく方式
・研究会式: 特定のテキストを事前に読んだ上で指導者を中心に報告や講義を行う方式
・発表会式: 参加者が各自自由なテキストとテーマで発表を行う方式

 

「何を読むか」による分類
・テキスト読書会: 同一のテキストを使う読書会
・テーマ読書会: 同一のテーマであればテキストは同一である必要はない読書会
・自由読書会: テキストもテーマも制約がない読書会
(wikipediaより引用)

 

彩ふ読書会の場合は「読書に関するコミュニケーションを行うためのイベントを開催するグループ」にあたります。様式・分類については今後別のものも行っていきますが、午前の部は「発表会式・自由読書会」です。持参した本を各自紹介していく形式で行っております。午後の部は「テキスト読書会: 同一のテキストを使う読書会」です。事前に課題本を読了しておき、当日はその本について語り合う形式です。どちらの部も「家庭でもない。職場でもない。貴方にとっての第三の居場所作り」を目的としております。

読書会は、本が好きな方にはオススメな会です。

自分一人では手に取らなかったであろう本との出会いがあったり、本の話題を通じて普段接点のない方とお話することが出来ます。

 

 

彩ふ読書会の目的

簡単に言えば、関わって下さる方々の「第三の居場所作り」です。

家庭でもない。

職場でもない。

貴方にとっての、第三の場所。

居心地の良い場所。集まれば何だかほっこり出来るような場所。色々脱ぎ捨てられるような空間。そんな「居場所」を作っていきたいなあと思っています。

教養を深めたり、読書の幅を広げるといった事も目的ではありますが、何より一番は集まること。時間や空間を共有していくこと。

集まって顔と顔を合わせれば何か新しいことが生まれてくる事もあるでしょう。新たに興味を持ち始めることや、やりたい事、今までやってみたかったけどやれなかった事に挑戦したくなるかもしれません。まだまだ理想を語るだけになってしまう段階ではありますが、貴方自身のやりたい事が叶う場にもしていきたい。

「彩ふ」は「いろう」と読みます。
色んな価値観を持った方々が集まり、色が美しく交じりあう、というような意味で名付けました。読書会は本関連の集まりではありますが、それは一つのキッカケとして捉えて頂けたらなと思っています。目的としては以上です。

 

 

午前の部レポート

では、読書会のレポートへ移ります。

読書会にお申込頂いた方には当日までに3回メールが届きます。予約した直後の自動返信メール、2~3日以内に予約完了メール、開催2日前に最終確認メールが届きます。メールの内容を確認し、当日は受付時間内に会場までお越し下さい。

 

会場に辿り着き扉を開くと現れる仄暗い廊下。今回は電気消し忘れてました!

 

短い廊下を抜けた後は受付をお願い致します。

午前の部は3つのグループに分かれますので、受付時にどのグループかをお伝えしております。

開始時刻になったら読書会開始です。

まずは司会のワタクシのーさん(ののの)がご挨拶させて頂きます。その後、各テーブルに分かれて自己紹介を行って頂きます。お名前、普段読まれている本だったり好きな作品や作家さんなど、簡単なもので構いません。

各テーブルで自己紹介が終わりましたら、それぞれ持ってきた本について紹介を行っていきます。最初はお一人一冊ずつのご紹介です。時間が余れば二巡目に移るかフリートークとなります。ご紹介頂いた本は随時テーブルの中心に並べて頂きます。

11:45頃になりましたら全体発表を行います。

今回からは各グループ一冊のみの発表とさせて頂いております。グループ内で「今回最も読みたくなった推し本」を一冊選んで頂き、その本を持参された方のみの発表となります。詳細は下記リンク先にてご確認下さい。

▶推し本披露会・全体発表について

発表が終わりましたら次回のお知らせをさせて頂きます。最後に推し本の写真を撮らせて頂きましたら、午前の部は終了です。

その後、お時間のある方はフリートークを楽しみましょう(大体いつも13:00頃まで皆さん残っておられます)

次の予定がある方はそのままお帰り頂いても問題ございません。お帰りの際はロンドンティールームの店内は通らずにエレベーターの使用をお願いしております。

午後の部にも参加される方はランチ交流出来たらなと考えております。外食に行って頂いても構いません。その場合は13:40迄に会場までお戻り下さい。

午前~お昼の流れは以上になります。

 

今回紹介された本はコチラです。

 

Aテーブル

★あやつられ文楽鑑賞

★君の話

★名探偵コナン 京極真セレクション

★7SEEDS

★家守綺譚

★文豪ナビシリーズ

★BISビブリオバトル部

 

 

Bテーブル

★恥知らずのパープルヘイズ ―ジョジョの奇妙な冒険

★白昼の悪魔

★大平正芳―「戦後保守」とは何か

★現代語訳 南総里見八犬伝

★「朝ドラ」一人勝ちの法則

★プロ野球 平成名勝負

★夜市

 

 

Cテーブル

★みえるとか みえないとか

★一汁一菜でよいという提案

★楽器たちの図書館 (新しい韓国の文学)

★海賊の経済学 ―見えざるフックの秘密

★ものの見方が変わる 座右の寓話

★アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

★さなとりょう

 

 

 

Aグループの中で「今回最も読みたくなった推し本」はこちらです!!

 


★あやつられ文楽鑑賞/三浦しをん
あなたは、人形浄瑠璃・文楽を知っていますか?え、知らない?大丈夫、ぜったい退屈しない仕掛けが満載!ほお、ご存じですか。でもちょっと待った。あなたの知らなかったことが、こっそりと書かれています。―若き直木賞作家が、いかにして“文楽くん”に恋をし、はまっていったのか。文楽の真髄に迫るべく資料を読み、落語を聞き、突撃インタビューを敢行する愛と笑いに溢れたエッセイ。小説『仏果を得ず』と合わせて読むと、おもしろさ10倍増。(「BOOK」データベースより)

私も以前読みました!これはスゴイと言わざるを得ない作品!三浦しをんさんの文楽愛が溢れてます。溢れ過ぎてます!文楽の世界は全く知らなかったのですが、この作品を読んで俄然興味が沸きました。文楽鑑賞はまだ実現に至っていないのですが、いずれ鑑賞したいなーと思っております。小説・仏果を得ずと合わせて読むとおもしろさ10倍増と書かれてますが、まさにその通りだと思います!素敵な推し本を紹介して頂き、ありがとうございました♪

 

 

続きまして、Bグループの中で「今回最も読みたくなった推し本」はこちらです!!

 


★夜市/恒川光太郎
妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた―。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング!魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

え、弟を売って野球の才能を買うの?と、紹介して頂いている時からグイグイと引き込まれる内容でした!私も弟がおりますゆえ、小学生時代の自分たちを思い浮かべつつ・・・・・・もし小学生時代だったら私も弟を売ってしまったかもしれない・・・・・・などど妄想を繰り広げ、恐ろしさを感じておりました(弟の事は好きなんですけどね小学生ですからね)二編収録されているようんですが、もう一つは夜市とは別物とのこと。設定的にシリーズ化も出来そうだな~というお話も出てきました。素敵な推し本を紹介して頂き、ありがとうございました♪

 

 

続きまして、Cグループの中で「今回最も読みたくなった推し本」はこちらです!!

 


★さなとりょう/谷治宇
明治六年(一八七三年)秋。江戸城堀端に近い桶町の、北辰一刀流千葉道場を訪れた一人の女によって道場主の娘「さな」の災厄は始まった。女はかつてこの道場に通った土佐藩士、坂本龍馬の妻「りょう」と名乗ったが、さなはその龍馬の許嫁だったからだ。決して出会ってはならない二人の女が出会い、やがて、維新の闇に隠された事件の謎と巨大な陰謀が浮かび上がってくる。反目し合いながらも共に真相を追う、二人の前に現われた意外な黒幕の正体とは!?(「BOOK」データベースより)

普段テレビはあまり観ないのですが、最近たまにテレビをつけると坂本龍馬をテーマにした番組がちょいちょいやってました。坂本龍馬といえば大河ドラマで福山雅治が演じた時の龍馬のイメージが私は強かったりするんですが、暗殺の部分は謎謎謎ですよね・・・・・・。坂本龍馬暗殺の謎に迫るエンタメミステリー!これは気になる・・・・・・!!メッセージカードの「覚悟とは」も活きてますね!!素敵な推し本を紹介して頂き、ありがとうございました♪

 

 

その他、今回紹介された推し本はこちらです!

 

 


★君の話/三秋縋

 


★名探偵コナン 京極真セレクション/青山剛昌

 


★7SEEDS/田村由美
※すみません!下の部分が切れておりますね・・・。みんな個性的で、「とにかく面白くておすすめです」と書かれています。

 


★家守綺譚/梨木香歩

 


★文豪ナビシリーズ

 


★BISビブリオバトル部

 


★恥知らずのパープルヘイズ ―ジョジョの奇妙な冒険/上遠野浩平,荒木飛呂彦

 


★白昼の悪魔/アガサ・クリスティー

 


★大平正芳―「戦後保守」とは何か/福永文夫

 


★現代語訳 南総里見八犬伝/曲亭馬琴(著),白井喬二(翻訳)

 


★「朝ドラ」一人勝ちの法則/指南役

 


★プロ野球 平成名勝負/篠山正幸

 


★みえるとか みえないとか/ヨシタケシンスケ

 


★一汁一菜でよいという提案/土井善晴

 


★楽器たちの図書館 (新しい韓国の文学)/キム・ジュンヒョク

 


★海賊の経済学 ―見えざるフックの秘密/ピーター・T・リーソン

 


★ものの見方が変わる 座右の寓話/戸田智弘

 


★アンドロイドは電気羊の夢を見るか?/フィリップ・K・ディック

 

 

ご紹介頂き、ありがとうございました!

 

 

 

 

午後の部レポート

彩ふ読書会は午前の部と午後の部に分けて二種類の読書会を開催しております。

午後の部は「テキスト読書会: 同一のテキストを使う読書会」です。事前に課題本を読了しておき、当日はその本について語り合う形式です。どちらの部も「家庭でもない。職場でもない。貴方にとっての第三の居場所作り」を目的としております。

読書会にお申込頂いた方には当日までに3回メールが届きます。予約した直後の自動返信メール、2~3日以内に予約完了メール、開催2日前に最終確認メールが届きます。メールの内容を確認し、当日は受付時間内に会場までお越し下さい。

12月から午後の部もグループ分けを行っております。

受付時にどのグループかをお伝えします。午前の部から参加されている方は受付不要です。読書会が始まるまでお待ちください。

開始時刻になったら読書会開始です。

まずは司会のワタクシのーさん(ののの)がご挨拶させて頂きます。その後、皆さんに自己紹介を行って頂きます。お名前、普段読まれている本だったり好きな作品や作家さんなど、簡単なもので構いません。

自己紹介が終わりましたら、本の感想に移ります。

皆さん会が始まるまでには読了しておられますので、ネタバレを気にする必要なくお話することが出来ます。(もし当日までに読了出来なかった場合も、ネタバレが気にならなければ問題はありません)

それぞれ感じることは違いますが、どの意見が正しいとか間違っているという事はありません。同じ作品を読んでも気になる点や印象に残るところというものは違うものです。こういう視点もあるのだ、といった部分をあえて楽しんでみると、この会は楽しむ事が出来るのではないかと思います。

難しい事を言う必要はありませんし、お喋りするのは苦手だと感じる方もいらっしゃると思いますので、無理して発言する必要もありません。一応お話を振らせては頂きますが、何も浮かばなかったら「パス!」と叫んで下さい!あ、パスは三回までOKです。15:00頃になりましたら各テーブルから代表お一人に発表を行って頂きます。

全体発表が終わりましたら最後にお知らせをさせて頂き、読書会は終了です。

お帰りの際はロンドンティールームの店内は通らずにエレベーターの使用をお願いしております。

 

 

今回の課題本は小川洋子さんの「人質の朗読会」でした。

 

今回出た意見はこちらです。

・生きている人と死んでいる人の境界線が曖昧。

・平凡に思えてもそれぞれにエピソードがある。自分の人生も捨てたもんじゃないなと思えた。

・各エピソードの最後の一行がリアルだと感じた。そこで輪郭が出来てくる。

・(最後の一行を読むまで)最初は書いた人が分からない中で読んでいる。どっかであるんじゃないかと思える。

・不思議な物語だが、死や祈りと出てきていて諦めている?と感じた。

・B談話室が好きだった。

・生と死の境界線が曖昧とあったが、大人と子供の境界線も曖昧だと感じた。

・助かっても助からなくてもどっちでも書けていたのではないか。

・槍投げの青年が印象的だった。

・B談話室の小父さんの返事は本当のことなのか?

・表紙のヤギ⇒スケープゴート?

・兵士の状況で、誰が朗読しているか想像すると?リーダー格の人は「杖」の物語を読んでいた人?

・各エピソードにどことなく死がつきまとっているのは、人質としての不安な状態の中で書いたから、という事で描かれているのではないか。

・小川洋子さんは人間の記憶を大切にしている作家なのかな?

・不良品のあなただから愛おしい。

・「彼が死ぬと一つの言語が死ぬのか」という文章が印象的だった。

・それぞれの小学生時代の話など

・短編集でも良かったのではないか?

・人質になっている状況で、朗読自体が成立するのだろうか?

・第9夜が入ることで作品として完成している。

・第9夜の兵士は生きている⇒伝えていくことがある。

 

ありがとうございました♪

 

 

 

 

個人的感想

4月一発目の読書会でした!!

次の読書会は4月21日の京都です!!
まだ空きはありますので、ご予定が空いてましたら是非ご参加下さい♪
午前は推し本披露会、午後は重松清さんの「青い鳥」を課題本とした読書会です。

【京都】4/21(日)AM “推し本披露会” 開催のお知らせ

【京都】4/21(日)PM “青い鳥”課題本読書会 開催のお知らせ

ご参加お待ちしております(^^)

 

 

 

 

他開催レポート

書いて下さった方はご連絡頂けると嬉しいです。こちらに随時掲載させて頂きます。

Twitterでのツイートもありがとうございます!ハッシュタグ「#彩ふ読書会」とつけて頂くか、彩ふ読書会(@lapinrire )とどこかに載せて頂けるとこちらにも通知が来ますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

 

 

次回お知らせ

 

★次回 東京
次回は5月19日(日)です。
午前の部は推し本披露会、午後の部は課題本読書会です。
午後の部の課題本は綿矢りささんの「ひらいて」です。

★次回 名古屋
次回は7月28日(日)です。
午前の部は推し本披露会、午後の部は課題本読書会です。
午後の部の課題本は羽田圭介さんの「スクラップ・アンド・ビルド」です。