【名古屋】9/23読書会レポートin名古屋

2018年9月23日、日曜日。

名古屋で読書会を開催しました。

場所は栄駅より徒歩4分の所にあるミツバチ会議室。

午前の部は主催含め9名(女性5名、男性4名)、午後の部は主催含め10名(女性5名、男性5名)で読書会を開きました。午後の部の課題本は佐藤雅彦の「プチ哲学」でした。お集まり頂いた皆様、ありがとうございました。

さて、このレポートが初見の方もいらっしゃると思いますので、まずは「読書会」と「彩ふ読書会の目的」から始め、午前の部、午後の部のレポートに移りたいと思います。

 

目次はこちらです。

  1. 読書会って何?
  2. 彩ふ読書会の目的
  3. 午前の部レポート
  4. 午後の部レポート
  5. 個人的感想
  6. 他開催レポート
  7. 次回お知らせ

 

 

読書会って何?

まずは「読書会」とは何かについて。

これについてはwikipediaに掲載されているものを一部引用させて頂きます。

 

読書会とは、集団で読書または読書に関するコミュニケーションを行うためのイベント、またはイベントを開催するグループである。

目的や参加者数、文化背景などに基づいて様々な様式・分類がある。

「読書会の進め方」による分類
・輪読会式: 特定のテキストを一区切りずつ読んでいく方式
・研究会式: 特定のテキストを事前に読んだ上で指導者を中心に報告や講義を行う方式
・発表会式: 参加者が各自自由なテキストとテーマで発表を行う方式

 

「何を読むか」による分類
・テキスト読書会: 同一のテキストを使う読書会
・テーマ読書会: 同一のテーマであればテキストは同一である必要はない読書会
・自由読書会: テキストもテーマも制約がない読書会
(wikipediaより引用)

 

彩ふ読書会の場合は「読書に関するコミュニケーションを行うためのイベントを開催するグループ」にあたります。様式・分類については今後別のものも行っていきますが、午前の部は「発表会式・自由読書会」です。持参した本を各自紹介していく形式で行っております。午後の部は「テキスト読書会: 同一のテキストを使う読書会」です。事前に課題本を読了しておき、当日はその本について語り合う形式です。どちらの部も「家庭でもない。職場でもない。貴方にとっての第三の居場所作り」を目的としております。

読書会は、本が好きな方にはオススメな会です。

自分一人では手に取らなかったであろう本との出会いがあったり、本の話題を通じて普段接点のない方とお話することが出来ます。

 

 

彩ふ読書会の目的

簡単に言えば、関わって下さる方々の「第三の居場所作り」です。

家庭でもない。

職場でもない。

貴方にとっての、第三の場所。

居心地の良い場所。集まれば何だかほっこり出来るような場所。色々脱ぎ捨てられるような空間。そんな「居場所」を作っていきたいなあと思っています。

教養を深めたり、読書の幅を広げるといった事も目的ではありますが、何より一番は集まること。時間や空間を共有していくこと。

集まって顔と顔を合わせれば何か新しいことが生まれてくる事もあるでしょう。新たに興味を持ち始めることや、やりたい事、今までやってみたかったけどやれなかった事に挑戦したくなるかもしれません。まだまだ理想を語るだけになってしまう段階ではありますが、貴方自身のやりたい事が叶う場にもしていきたい。

「彩ふ」は「いろう」と読みます。
色んな価値観を持った方々が集まり、色が美しく交じりあう、というような意味で名付けました。読書会は本関連の集まりではありますが、それは一つのキッカケとして捉えて頂けたらなと思っています。目的としては以上です。

 

 

午前の部レポート

では、読書会のレポートへと戻ります。

当日お越し頂きましたら、まずは受付を済ませて頂きます。

開始時刻になったら読書会開始です。

まずは司会のワタクシのーさん(ののの)がご挨拶させて頂きます。その後、皆さんにも自己紹介をして頂きます。お名前、普段読まれている本だったり好きな作品や作家さんなど、簡単なもので構いません。

自己紹介が終わりましたら、それぞれ持ってきた本について紹介を行っていきます。最初はお一人一冊ずつのご紹介です。時間が余れば二巡目に移るかフリートークとなります。ご紹介頂いた本は随時テーブルの中心に並べて頂きます。12:00頃になりましたら最後に次回のお知らせをさせて頂きます。推し本の写真を撮らせて頂きましたら、午前の部は終了です。

その後、お時間のある方はフリートークを楽しみましょう。次の予定がある方はそのままお帰り頂いても問題ございません。

午後の部にも参加される方はランチ交流出来たらなと考えております。外食に行って頂いても構いません。その場合は13:50迄に会場までお戻り下さい。

午前~お昼の流れは以上になります。

 

 

今回紹介された本はコチラです。

 

★ちびギャラ にっ

★過ぎ去りし王国の城

★神聖喜劇

★アメリアを探せ―甦る女流飛行家伝説

★オフシーズン

★ぼくの嘘

★永遠の出口

★智恵子抄

★運命好転十二条

 

 

それでは詳しく見ていきましょう♪

 

 

★ちびギャラ にっ/ボンボヤージュ
ワタクシのーさんが紹介した本です。
本棚整理していて見つかった本。10年くらい前~と思っていたら出版されたのは15年前!なんと・・・!月日が進むのは早いものですねー、なんてライトに思いつつ実はこっそり狼狽えておりましたが、それはさておき。イラストと一言メッセージが心に響く作品でオススメです♪ちなみに「にっ」はシリーズ第二弾なんですが、これを紹介したのは第一弾が見つからなかったからであります!

 

★過ぎ去りし王国の城/宮部みゆき
前回参加された時に「探偵AIのリアル・ディープラーニング」を紹介して下さった男性からの紹介本です!
内容⇒中学3年の尾垣真が拾った中世ヨーロッパの古城のデッサン。分身を描き込むと絵の世界に入り込めることを知った真は、同級生で美術部員の珠美に制作を依頼。絵の世界にいたのは、塔に閉じ込められたひとりの少女だった。彼女は誰か。何故この世界は描かれたのか。同じ探索者で大人のパクさんと謎を追う中、3人は10年前に現実の世界で起きた失踪事件が関係していることを知る。現実を生きるあなたに贈る、宮部みゆき渾身の冒険小説!(「BOOK」データベースより)
ブレイブストーリーのちょっと暗めバージョンなんだとか。ちょうどブレイブストーリーを読んでいる最中だったのでちょっとしたシンクロ気分でした!前回ご紹介下さった探偵AIのリアル・ディープラーニングも(同時読みするタイプなので)まだ読了は出来てないのですが、なかなか面白い作品です!

 

★神聖喜劇/大西巨人
初参加の男性からの紹介本です!
内容⇒一九四二年一月、対馬要塞の重砲兵聯隊に補充兵役入隊兵百余名が到着した。陸軍二等兵・東堂太郎もその中の一人。「世界は真剣に生きるに値しない」と思い定める虚無主義者である。厳寒の屯営内で、内務班長・大前田軍曹らによる過酷な“新兵教育”が始まる。そして、超人的な記憶力を駆使した東堂二等兵の壮大な闘いも開始された。―不滅の文学巨篇、登場。(「BOOK」データベースより)
全五巻ありなかなかのボリュームではありますが、ハマったら一気読みしちゃいそうです♪漫画版もあるんですかね?気になる-!

 

★アメリアを探せ―甦る女流飛行家伝説/青木冨貴子
前回参加された時に「津田梅子」を紹介して下さった女性からの紹介本です!
「女リンドバーグ」伝説誕生の経緯を克明に辿ったノンフィクション。
名古屋の7月開催時に原田マハさんの「翼をください」が紹介されたのですが、その中でアメリア・イアハートが登場します。そこからアメリア・イアハートのことが気になってもっと知りたいと思い、今回の著書を手にされたのだとか!

 

★オフシーズン/ジャック ケッチャム
初参加の女性からの紹介本です!
内容⇒避暑客が去り冷たい秋風が吹き始めた九月のメイン州の避暑地。ニューヨークから六人の男女が休暇をとって当地にやって来る。最初に到着したのは書箱編集者のカーラ。すこし遅れて、彼女の現在のボーイフレンドのジム、彼女の妹のマージーとそのボーイフレンドのダン、そしてカーラのかつてのボーイフレンドのニックとそのガールフレンドのローラが到着した。六人全員が到着した晩に事件は勃発した。当地に住む“食人族”が六人に襲い掛かったのだ。“食人族”対“都会族”の凄惨な死闘が開始する。(「BOOK」データベースより)
イメージとしては13日の金曜日に近いそうで、なかなか自分では手に取らないジャンルなだけに、めっちゃ面白そうー!って思いました♪

 

★ぼくの嘘/藤野恵美
初参加の女性からの紹介本です!
内容⇒人を好きにならずにすむ方法があるなら教えてほしい。なぜなら彼女は、親友の恋人だから。笹川勇太は恋する相手をめぐって、学内一の美少女・あおいに弱みを握られてしまった。そんな彼女も、恋となると思うようにはいかない。好きな人と会うため、勇太に恋人のふりをしデートしてほしいと頼んできた。振りまわされながらも、次第にあおいに心惹かれてゆく勇太。そして複雑な関係の二人に事件が。恋と友情を描く青春小説!(「BOOK」データベースより)
一巻は「わたしの恋人」だそうですが、二巻目の「ぼくの嘘」がオススメとの事でした♪

 

★永遠の出口/森絵都
初参加の男性からの紹介本です!
内容⇒「私は、“永遠”という響きにめっぽう弱い子供だった。」誕生日会をめぐる小さな事件。黒魔女のように恐ろしい担任との闘い。ぐれかかった中学時代。バイト料で買った苺のケーキ。こてんぱんにくだけちった高校での初恋…。どこにでもいる普通の少女、紀子。小学三年から高校三年までの九年間を、七十年代、八十年代のエッセンスをちりばめて描いたベストセラー。第一回本屋大賞第四位作品。(「BOOK」データベースより)
当読書会では「気分上々」や「カラフル」が森絵都さんの作品としては紹介された事がありましたが、こちらも非常に気になる作品でした!紹介された方も何度も読み返されているのだとか♪

 

★智恵子抄/高村光太郎
初参加の女性からの紹介本です!
内容⇒出会ってから、そして死してなお、著者にとって最 愛かつ創作の源として存在した智恵子。その智恵子 が先立って三年後、詩集『智恵子抄』は刊行され た。〈そんなにもあな たはレモンを待つてゐた/か なしく白くあかるい死の床で/わたしの手からとつ た一つのレモンを/あなたのきれいな歯ががりりと 嚙んだ〉。最愛の妻の今際の際を綴った、教科書で もなじみがふかい「レモン哀歌」他、二十九篇の詩 と短歌六首、そし て三つの散文が収められた初版を 底本に採用。永遠に語り継がれる愛のかたち ——。(「BOOK」データベースより)
すごく思い入れのある作品なんだなーと紹介内容を聞いていて思いました(^^)この本が好きなんだーという事が伝わるとやはり惹かれるものがありますね♪

 

★運命好転十二条/小林正観
初参加の女性からの紹介本です!
内容⇒出会ったときから運命好転。十二か月で十二の実践。この十二条を日常的に実践し始めたとします。そうすると、自分の中に「何か日常的にツイてるぞ」という手応えが感じられるに違いありません。そう思ったときこそが「運命」を「好転」させた瞬間です。(「BOOK」データベースより)
サイン本!食生活に関するお話が印象的でした!

 

 

ご紹介頂き、ありがとうございました!

 

 

午後の部レポート

彩ふ読書会は午前の部と午後の部に分けて二種類の読書会を開催しております。

午後の部は「テキスト読書会: 同一のテキストを使う読書会」です。事前に課題本を読了しておき、当日はその本について語り合う形式です。どちらの部も「家庭でもない。職場でもない。貴方にとっての第三の居場所作り」を目的としております。

読書会にお申込頂いた方には当日までに3回メールが届きます。予約した直後の自動返信メール、2~3日以内に予約完了メール、開催2日前に最終確認メールが届きます。メールの内容を確認し、当日は受付時間内に会場までお越し下さい。

受付が終わりましたら、空いている席におかけになってお待ち下さい。午前の部から参加されている方は受付不要です。読書会が始まるまでお待ちください。

開始時刻になったら読書会開始です。

まずは司会のワタクシのーさん(ののの)がご挨拶させて頂きます。その後、皆さんに自己紹介を行って頂きます。お名前、普段読まれている本だったり好きな作品や作家さんなど、簡単なもので構いません。

自己紹介が終わりましたら、本の感想に移ります。

皆さん会が始まるまでには読了しておられますので、ネタバレを気にする必要なくお話することが出来ます。

それぞれ感じることは違いますが、どの意見が正しいとか間違っているという事はありません。同じ作品を読んでも気になる点や印象に残るところというものは違うものです。こういう視点もあるのだ、といった部分をあえて楽しんでみると、この会は楽しむ事が出来るのではないかと思います。

難しい事を言う必要はありませんし、お喋りするのは苦手だと感じる方もいらっしゃると思いますので、無理して発言する必要もありません。一応お話を振らせては頂きますが、何も浮かばなかったら「パス!」と叫んで下さい!あ、パスは三回までOKです。15:10になりましたら読書会は一旦終了です。

お部屋は16:00まで使用できますので、お時間のある方はフリートークを楽しみましょう。割と皆さん読書会の緊張から解放された後のフリートークで交流を深めておられます。読書会自体は15:10に終了しておりますので、次の予定がある方はそのままお帰り頂いても問題ございません。

 

さて、今回の課題本は佐藤雅彦氏の「プチ哲学」でした。

「プチ哲学」はイラストのあとに解説が載っている本です。「不変」「想像力」「価値のはかり方」など、31のテーマに分かれていますが、堅苦しいものではありません。急いで読めば30分くらいで読めちゃいます。30分くらいで読めるんだけども、一つ一つの項目をじっくりと読んでいくと「なるほどな~」と考えさせられる非常に面白い本です。今回の課題本読書会に参加出来なかった方にも是非読んで頂けたらなーと思います(^^)

今回は作品自体を語るというよりも、ご自身の内面や考え方についてのお話。31個あるテーマのうち、皆さんが印象に残ったのはどれか、を最初にお聞きしました。皆さんほとんど違うテーマに着目されておられましたが、一周してからは「○○さんの言った話で思い出したんですけど~」といった風に意見が混じり合っていく感じが印象的でした。

全く関係ない所で個人的に衝撃的だったのは文庫版72ページ。

ここに「セレンディピティ」という言葉が出てきます。

セレンディピティ!

この言葉、とあるブログ記事を読んで初めて知ったのだと思っていたのですが、実はここにも書いておりました!ということは、プチ哲学を読んだのが先だから、こちらで実は知っていたはず・・・・・・?でもその時にはさらーっと読んでいたのでしょうね。全然頭に入っておりませんでした。が、ブログ記事を読んで、今回プチ哲学を再読してみて、「セレンディピティ」という言葉が目に入る目に入る。これこそまさに偶然性の発見?セレンディピティという言葉が何なのかは上手く説明出来ないのですが、非常に一人興奮しておりました。

脱線してしまいましたが、読書会の中でも印象的だったのは、ある事柄に対して「何かしらの意味付けをしてしまう」ということ、「過程があるから結果を楽しめる」ということ、アフォーダンスでの「サンドバッグが横向きだったらどうするか?」などなど。単行本と文庫版もちょっと違っていて面白かったですね♪

プチ哲学は大阪、名古屋で課題本とさせて頂きましたが、読了もしやすい作品なのでまたどこかで課題本にしたいなーと思ってます。

ありがとうございました♪

 

 

個人的感想

名古屋開催は二回目でした!

前回参加された方とまたお会い出来たり、読書会を立ち上げた時期にとても励みになるお言葉を下さっていたブロガーさんとお会いする事が出来、私自身もすっかり楽しませて頂いた会でした!

とっても個人的なことなんですけども、ワタクシ名古屋の方々には非常に良い印象しか持っていなくてですね、大好きなんであります(突然の告白!)

研修で3日間名古屋に行った事がありまして、その時が名古屋の方との初めての交流でした。研修のあとは飲み会、飲み会、飲み会!3日間とも飲んだ記憶しかない(笑)ってなくらい、飲んで喋って研修内容忘れてる!ってな感じではありましたが、何というかウェルカム感が半端なくって、第一印象がとてつもなく良くって、心地よかったんですね。

「名古屋の人は~」とか、「東京の人は~」とか、そういった一括りで見ることは基本しないのですが、名古屋の方に関してだけは、最初に交流した方が素敵な方々ばっかりだったがために、若干大好きフィルターがかかってしまうのであります!あ、もちろん大阪、東京の方も大好きです(やっちまった感)

というわけで3回、4回、10回、30回・・・と名古屋での読書会も続けていけたらなーと思ってます。皆様、今後とも宜しくお願い致します!

ありがとうございました!

 

 

 

他開催レポート

おたまさん9/23レポ:極私的「彩ふ読書会」レポート(アメブロの記事に飛びます)

ありがとうございます(^^)

他にも書いて下さった方はご連絡頂けると嬉しいです。こちらに随時掲載させて頂きます。

Twitterでのツイートもありがとうございます!彩ふ読書会(@lapinrire )とどこかに載せて頂けるとこちらにも通知が来ますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 

■合わせて読んで頂きたい記事:
読書会を立ち上げる前のお話
初めて読書会に参加した日のこと
読書会に2、3回参加して頂きたい理由
課題本読書会を大人数でやる理由

 

 

 

次回お知らせ

★9/30 大阪
開 催 日:2018年9月30日(日)
募集締切:9月20日中
集  合:12:00~12:15
集合場所:決まり次第、改めて連絡させて頂きます。
時  間:12:15~16:00頃
定  員:12名
持 ち 物:なし
内  容:落語鑑賞会(サークル活動)
必要予算:2,250円
場  所:天満天神繁昌亭
住  所:大阪府大阪市北区天神橋2丁目2-1-34
参加条件:当読書会に過去一回以上ご参加頂いた方もしくは9月2日、9月9日、9月24日の読書会に参加予定の方
※サークル活動は、読書会にご参加頂いた方同士の交流を目的として実施しますので、参加条件を設けさせて頂きます。何卒ご了承下さい。
※募集終了しました。

 

10月以降はまだ確定しておりません。予定が決まり次第ホームページにてご予約開始いたしますので、どうぞ宜しくお願い致します。