《東京》2023年8月19日(土) 『変身』課題本読書会レポート

2023年8月19日、東京で課題本読書会を開催しました。課題本はカフカの『変身』でした。

今回は主催含め16名(女性3名、男性13名)で読書会を開きました。初参加の方が7名でした。お集まり頂いた皆様、ありがとうございました。

このレポートが初見の方もいらっしゃると思いますので、まずは「読書会について」と「彩ふ読書会の目的」についてご説明させて頂きます。

読書会って何?

読書会とは、ざっくりいうと本が好きな方が集まっておしゃべりをする会です。

「本をたくさん読んでいる人の集まりなんじゃないか……」「かなり知識が必要なんじゃないか……」と思っちゃうかもしれませんが、そんなことはありません。読書量も知識量も必要はなく、必要なのは本が好きであるということだけです。読書好きの交流会=略して読書会と考えてみたら、少しハードルが下がりますでしょうか。

読書会は、本が好きな方にはオススメな会です。

自分一人では手に取らなかったであろう本との出会いがあったり、本の話題を通じて普段接点のない方とお話することが出来ます。

彩ふ読書会の目的

簡単に言えば、関わって下さる方々の「第三の居場所作り」です。

家庭でもない。

職場でもない。

貴方にとっての、第三の場所。

居心地の良い場所。集まれば何だかほっこり出来るような場所。色々脱ぎ捨てられるような空間。そんな「居場所」を作っていきたいなあと思っています。

教養を深めたり、読書の幅を広げるといった事も目的ではありますが、何より一番は集まること。時間や空間を共有していくこと。

集まって顔と顔を合わせれば何か新しいことが生まれてくる事もあるでしょう。新たに興味を持ち始めることや、やりたい事、今までやってみたかったけどやれなかった事に挑戦したくなるかもしれません。まだまだ理想を語るだけになってしまう段階ではありますが、貴方自身のやりたい事が叶う場にもしていきたい。

「彩ふ」は「いろう」と読みます。
色んな価値観を持った方々が集まり、色が美しく交じりあう、というような意味で名付けました。読書会は本関連の集まりではありますが、それは一つのキッカケとして捉えて頂けたらなと思っています。目的としては以上です。

読書会レポート

では、読書会のレポートに戻ります。

読書会に参加する方法はいくつかあります。参加申込方法のページからご確認ください。

お申し込み頂いた方には一週間前に最終確認メッセージが届きます。内容を確認し、当日は受付時間内に会場までお越し下さい。

会場に到着したら受付をしていただきます。PassMarket以外の方は当日現金払いとなりますので、受付時にお支払いをお願いいたします。グループ分けも受付時にお伝えしています。

開始時刻になったら読書会開始です。

まずは司会の私のーさんがご挨拶させて頂きます。その後、皆さんに自己紹介をして頂きます。お名前、普段読まれている本だったり好きな作品や作家さんなど、簡単なもので構いません。

自己紹介が終わりましたら、本の感想に移ります。

皆さん会が始まるまでには読了しておられますので、ネタバレを気にする必要なくお話することが出来ます。それぞれ感じることは違いますが、どの意見が正しいとか間違っているという事はありません。同じ作品を読んでも気になる点や印象に残るところというものは違うものです。こういう視点もあるのだ、といった部分をあえて楽しんでみると、この会は楽しむ事が出来るのではないかと思います。

難しい事を言う必要はありませんし、お喋りするのは苦手だと感じる方もいらっしゃると思いますので、無理して発言する必要もありません。一応皆さんにお話を振らせては頂きますが、何も浮かばなかったら「パス!」と叫んで下さい!あ、パスは三回までOKです。

まずはお一人ずつ読んで感じたことを話して頂いて、一旦休憩し、そのあとはフリートークとなります。時間になりましたら終了です。

当日の流れは以上になります。

ここからは『変身』の話をしていきますので、ネタバレしています。これから読む方はご注意くださいませ。

今回の課題本はカフカの『変身』でした。

こちら、5月に実施したスピンオフ企画「お酒で彩ふ交流会&課題本決定会」で投票をした結果、14名中9名が1票ずつ入れて決定した課題本でした!!何となくあらすじは知っていたけど課題本としてちゃんと読むのは私も初めてで、非常に楽しみな回でした!

ちなみに「お酒で彩ふ交流会&課題本決定会」の時のレポートはこちらです。

▶【東京】2023年5月13日(土) スピンオフ企画レポート“お酒で彩ふ交流会&課題本決定会”

さて、私が読んでメモしていた感想はこちらです(メモなので結構雑です…)

全体として読みやすい。
自分が虫になったら?
マネージャーの報告の仕方によっては保健所送りにされてたのでは?
家族が虫になったら?
なぜグレーゴルだと思ったんだろ?食べられたとは思わなかった?
たとえば不登校とか引きこもりとかが思い浮かぶ。

32グレーゴルいきなり虫に
大変なことが起きてるのに仕事の心配をしている

42マネージャーがくる。ちょっと休んだだけなのに

扉あけるまでのやりとりが面白い

61父親のシュッシュッ

62ドアより大きな横幅

71妹やさしい
父と母は仕事してない?

82壁や天井を這い回るように。ますます虫化している

85グレーゴル自身は慣れてきている。慣れって怖い

105クソ虫

107間借り人

読書会で参加者の方から出た話題はこちらです(今回3グループに分かれましたので、私のグループで出た意見です)

・高校生の頃に読んだ時も今回読んだ時も思ったが、これだけ引きのあるオープニングはなかなかない。インパクトが強い。部屋から出てくるまでに時間がかかっていた印象があった。(久しぶりだったので)妹がバイオリンなどで殺害するイメージがあった。オープニングとラストは合っていたが、自分の中で記憶が変わっていた。

・中学生の頃に読んだ時は不登校や引きこもりが頭に浮かんだが、社会人になった今は鬱になったらと考えた。虫を何でイメージしたか皆に聞いてみたい。

・初めて読んだ。作者の考えていることが難しかった。グレゴールが虫になったことを家族も受け入れて進行している。グレゴールも仕事のことを考えていたり、不思議な空気を醸し出している。疎外感を感じていたのではないか。自分がいなくなることで家族は幸せになっている。

・お金に関することを取り扱っているなと感じた。虫になってからも仕事を心配していたり、自分の身のふるまいを考えている。使用人もお金のこと。お金でしか繋がれないということをメッセージとして出しているのか。

・五年前以上に読んだ。今回は池内紀さんの翻訳で読んだが、そこには「カフカはまじめに論じるもんじゃない」と書かれている。滑稽であわれと思った。父は仕事がうまくいかずだったが、実は貯えがあったりしていて、でもグレゴールは怒るでもなく安心している。変身というタイトルだが、物語の中にいくつかの変身がある。時間の変身、家族の変身、虫への変身など。

・変身していたことをわりとスルーしている。何で?がない。不条理に対するスタンス。もし虫じゃなく猫だったら楽しい。虫と猫の違いは何だろう?なぜ私はグレゴールだったか、と問うていたのが本当に虫になっていく。山月記が浮かんだ。

・高校生の時の読書感想文か何かで読んで退屈で苦手意識があった。大黒柱がいなくなったときも、家族で何とかなる。グレゴールは俺が俺がとなっていたが、頑張りすぎなくても良かったのではないか。妹に対する執着がキモいとも思った。頑張ってるんだから妹からご褒美もらっても良いよねなど。訳者によっても捉え方が違っている。

というところが、一巡してお一人お一人に聞いて出てきた感想等でした。ここからはフリートークとなります。

フリートークでは、一巡して出た感想から掘り下げることもあれば新たな疑問について話すこともあります。今回は「どんな虫を思い浮かべたか?」から始まりました。色んな気持ち悪い虫の名前が出てきましたが、今書いてみたら「いやー!!」となってしまったので、このレポートをお読みの方が食事中の可能性も考慮し書かないこととします。他にもグレゴールが死んだあとに家政婦が「私が処理しときましたんで」と言われているけどどう処理したの!?という疑問や、なぜ虫と遭遇したときにその虫を家族はグレゴールと認識したのか?グレゴール亡きあと、家族はどう回想していくんだろう?→虫はグレゴールじゃなかったと考えていくのでは?などなど、描かれていない部分についての疑問がわんさか出てきた印象でした。映画化している話や、カフカの他作品についても話題となりました。

あっという間に時間となり、読書会は一旦締めてお知らせをしました。

これにて読書会レポートは終了です。

参加者からのレポート

読書会に参加していただいた方からのレポートやつぶやきなどです。いつもありがとうございます!

最後に

上の方にも書きましたが今回は主催含め16名(女性3名、男性13名)で読書会を開きました。初参加の方が7名でした。お集まり頂いた皆様、ありがとうございました。

初参加の方や女性が安心して参加できる空間、男性も楽しめる空間作りに今後も努めてまいりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

毎月参加して下さる方はもちろんのこと、久しぶりに参加したよ~という方々との再会も非常に嬉しいものです。本が好きな方々の第三の居場所作りが目的ですので、「また参加して良いのかな?」「久しぶりだけど大丈夫だろうか?」「前回体調不良でキャンセルしてしまったけど…」といった事はお気になさらず、「あ、この日予定空いてる!参加しよう!」くらいの気持ちで、是非お気軽にご参加ください。

初めて読書会に参加して下さる方々にも「参加してよかった!」「楽しかった」「また参加したい!」と思って頂けるよう努めてまいりますので、宜しくお願い致します。

さて、7月は課題本読書会をやらなかったので2か月ぶりとなりました!

推し本披露会の方もですが、テーブルの進行役をここ最近同じ方にお願いする事態=進行役出来る方が少なくなってきていたこともあったので、最近よく参加してくださっている方にお願いをしました。しかも前日に。いやもう断られたら私立ち直れないわっなんて思いつつ勇気を振り絞ってみましたら、快く引き受けてくださいました。ありがとうございました。もし他にもそろそろ私も進行しちゃっても良かったりするわよという方おられましたら、ぜひ私のーさんまでお声がけいただけるとありがたいです。

次回の東京での読書会は9/17です。ぜひご参加くださいませ!

▶《東京》9/17(日) 推し本披露会 開催のお知らせ

▶《東京》9/17(日) 『正欲』課題本読書会 開催のお知らせ

▶《東京》9/17(日) 初心者ボードゲーム会@彩ふ俱楽部 開催のお知らせ

以上です。

ありがとうございました!