2019年7月21日、日曜日。
京都で読書会を開催しました。
場所は北山駅から徒歩10分ほどの所にあるSAKURA CAFE。
午前の部は主催含め24名(女性10名、男性14名)、午後の部は主催含め22名(女性11名、男性11名)で読書会を開きました。午後の部の課題本は夏目漱石著「こころ」でした。
お集まり頂いた皆様、ありがとうございました。
さて、このレポートが初見の方もいらっしゃると思いますので、まずは「読書会」と「彩ふ読書会の目的」から始め、午前の部、午後の部のレポートに移りたいと思います。
目次はこちらです。
目次
読書会って何?
まずは「読書会」とは何かについて。
これについてはwikipediaに掲載されているものを一部引用させて頂きます。
読書会とは、集団で読書または読書に関するコミュニケーションを行うためのイベント、またはイベントを開催するグループである。
目的や参加者数、文化背景などに基づいて様々な様式・分類がある。
「読書会の進め方」による分類
・輪読会式: 特定のテキストを一区切りずつ読んでいく方式
・研究会式: 特定のテキストを事前に読んだ上で指導者を中心に報告や講義を行う方式
・発表会式: 参加者が各自自由なテキストとテーマで発表を行う方式「何を読むか」による分類
・テキスト読書会: 同一のテキストを使う読書会
・テーマ読書会: 同一のテーマであればテキストは同一である必要はない読書会
・自由読書会: テキストもテーマも制約がない読書会
(wikipediaより引用)
彩ふ読書会の場合は「読書に関するコミュニケーションを行うためのイベントを開催するグループ」にあたります。様式・分類については今後別のものも行っていきますが、午前の部は「発表会式・自由読書会」です。持参した本を各自紹介していく形式で行っております。午後の部は「テキスト読書会: 同一のテキストを使う読書会」です。事前に課題本を読了しておき、当日はその本について語り合う形式です。どちらの部も「家庭でもない。職場でもない。貴方にとっての第三の居場所作り」を目的としております。
読書会は、本が好きな方にはオススメな会です。
自分一人では手に取らなかったであろう本との出会いがあったり、本の話題を通じて普段接点のない方とお話することが出来ます。
彩ふ読書会の目的
簡単に言えば、関わって下さる方々の「第三の居場所作り」です。
家庭でもない。
職場でもない。
貴方にとっての、第三の場所。
居心地の良い場所。集まれば何だかほっこり出来るような場所。色々脱ぎ捨てられるような空間。そんな「居場所」を作っていきたいなあと思っています。
教養を深めたり、読書の幅を広げるといった事も目的ではありますが、何より一番は集まること。時間や空間を共有していくこと。
集まって顔と顔を合わせれば何か新しいことが生まれてくる事もあるでしょう。新たに興味を持ち始めることや、やりたい事、今までやってみたかったけどやれなかった事に挑戦したくなるかもしれません。まだまだ理想を語るだけになってしまう段階ではありますが、貴方自身のやりたい事が叶う場にもしていきたい。
「彩ふ」は「いろう」と読みます。
色んな価値観を持った方々が集まり、色が美しく交じりあう、というような意味で名付けました。読書会は本関連の集まりではありますが、それは一つのキッカケとして捉えて頂けたらなと思っています。目的としては以上です。
午前の部レポート
では、読書会のレポートへ移ります。
読書会にお申込頂いた方には当日までに3回メールが届きます。予約した直後の自動返信メール、2~3日以内に予約完了メール、開催2日前に最終確認メールが届きます。メールの内容を確認し、当日は受付時間内に会場までお越し下さい。
会場の入口はこんな感じです!
扉を開けて・・・・・・
会場内はこのような感じです。大阪のオックスフォードとはまた違い、よりフランクな雰囲気でお話出来ます。カフェの営業時間外にお借りしてます。
会場に入りましたら、まずは受付をお願い致します。
グループに分かれておりますので、受付時にどのグループかをお伝えします。
開始時刻になったら読書会開始です。
まずは司会がご挨拶させて頂きます。その後、各テーブルに分かれて自己紹介を行って頂きます。お名前、普段読まれている本だったり好きな作品や作家さんなど、簡単なもので構いません。
各テーブルで自己紹介が終わりましたら、それぞれ持ってきた本について紹介を行っていきます。最初はお一人一冊ずつのご紹介です。時間が余れば二巡目に移るかフリートークとなります。ご紹介頂いた本は随時テーブルの中心に並べて頂きます。
11:45頃になりましたら全体発表を行います。
全体発表は各グループ一冊のみの発表とさせて頂いております。グループ内で「今回最も読みたくなった推し本」を一冊選んで頂き、その本を持参された方のみの発表となります。詳細は下記リンク先にてご確認下さい。
発表が終わりましたら次回のお知らせをさせて頂きます。最後に推し本の写真を撮らせて頂きましたら、午前の部は終了です。
その後、お時間のある方はフリートークを楽しみましょう。次の予定がある方はそのままお帰り頂いても問題ございません。
午後の部にも参加される方はランチ交流出来たらなと考えております。外食に行って頂いても構いません。その場合は13:40迄に会場までお戻り下さい。
午前~お昼の流れは以上になります。
今回紹介された本はコチラです。
Aテーブル
★世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」
★吾輩は猫である
★生き物の死にざま
★虐殺器官
★ヘヴン
★僕は、そして僕たちはどう生きるか
Bテーブル
★傲慢と善良
★NEO ZIPANG (ネオジパング)
★明るい夜に出かけて
★人生が好転するマインドブレイク: コーチングセラピーであなたもきっと幸せになれる
★蓼喰う虫
★7つの習慣
Cテーブル
★モモ
★自分の小さな「箱」から脱出する方法
★シーラという子
★銭ゲバ
★猫はしっぽでしゃべる
★人間失格
Dテーブル
★不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか?
★僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意
★アンダー・ユア・ベッド
★わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か
★読んだら忘れない読書術
★サジュエと魔法の本
Aグループの中で「今回最も読みたくなった推し本」はこちらです!!
世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」
木村泰司
これ一冊で、名画の背景を語れるようになる。美術の裏側にある、欧米の歴史、価値観、文化を読み解く―。美術の見方が変わる、グローバルスタンダードの教養が身につく。(「BOOK」データベースより)
初参加の方の推し本が選ばれました!やべえ、これを読んだら美術館に行きたくなりそう!多分なる!素敵な推し本を紹介して頂き、ありがとうございました♪
続きまして、Bグループの中で「今回最も読みたくなった推し本」はこちらです!!
傲慢と善良
辻村深月
婚約者が忽然と姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる―。作家生活15周年&朝日新聞出版10周年記念作品。圧倒的な“恋愛”小説。(「BOOK」データベースより)
辻村深月さんやはり人気高し!一気に読んでしまったとの事でした(^^)かなり気になります・・・・・・!素敵な推し本を紹介して頂き、ありがとうございました♪
続きまして、Cグループの中で「今回最も読みたくなった推し本」はこちらです!!
モモ
ミヒャエル・エンデ (著, イラスト), 大島かおり (翻訳)
町はずれの円形劇場あとにまよいこんだ不思議な少女モモ。町の人たちはモモに話を聞いてもらうと、幸福な気もちになるのでした。そこへ、「時間どろぼう」の男たちの魔の手が忍び寄ります…。「時間」とは何かを問う、エンデの名作。小学5・6年以上。(「BOOK」データベースより)
モモ良いですよね~!時間どろぼうに負けてしまう事も多いので、戒めとして再読しておきたい所。また課題本にして読書会もしたいですね~(^^)素敵な推し本を紹介して頂き、ありがとうございました♪
続きまして、Dグループの中で「今回最も読みたくなった推し本」はこちらです!!
不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか? (ブルーバックス)
須藤靖
現代物理学は、この宇宙が絶妙なバランスの上に成り立っていることを明らかにした。なぜ、地球はこの場所にあるのか?なぜ、重力や電磁気力はこの強さなのか?我々の宇宙は唯一の存在なのか、多数の宇宙の中の1つに過ぎないのか。最新物理学の観測事実に基づいた「マルチバース」と「人間原理」を徹底解説。(「BOOK」データベースより)
分からないことがあるのは「わくわく」だ!このメッセージカードの文章に惹かれました!素敵な推し本を紹介して頂き、ありがとうございました♪
そして何と今回Dグループでは投票、決選投票をしても同票だったということで、もう一冊発表して頂きました!
Dグループのもう一冊の「今回最も読みたくなった推し本」はこちらです!!
僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意
池上彰、佐藤優
2人の読み方「最新の全スキル」が1冊に。「普通の人ができる方法」をやさしく具体的に解説。重要ポイントがすぐわかり、読みやすく、記憶に残る。具体的な新聞・雑誌リスト、おすすめサイト・書籍を紹介。2人の仕事グッズも完全公開。見るだけで参考になる!
(「BOOK」データベースより)
最強の二人が最強の読み方を教えてくれるって最強に贅沢な本!(知識と教養を身につけなければ・・・・・・)素敵な推し本を紹介して頂き、ありがとうございました♪
その他、今回紹介された推し本はこちらです!!
すみません!ぼやけてしまったので補足しますね。
「恥の多い生涯を送ってきました。この手記の書き出しは最早有名である。裕福な家に生まれたはずの男がいかに自らの心の闇を育んだかを赤裸々に語った一冊」
ご紹介頂き、ありがとうございました!
午後の部レポート
彩ふ読書会は午前の部と午後の部に分けて二種類の読書会を開催しております。
午後の部は「テキスト読書会: 同一のテキストを使う読書会」です。事前に課題本を読了しておき、当日はその本について語り合う形式です。どちらの部も「家庭でもない。職場でもない。貴方にとっての第三の居場所作り」を目的としております。
読書会にお申込頂いた方には当日までに3回メールが届きます。予約した直後の自動返信メール、2~3日以内に予約完了メール、開催2日前に最終確認メールが届きます。メールの内容を確認し、当日は受付時間内に会場までお越し下さい。
12月から午後の部もグループ分けを行っております。
受付時にどのグループかをお伝えします。午前の部から参加されている方は受付不要です。読書会が始まるまでお待ちください。
開始時刻になったら読書会開始です。
まずは司会がご挨拶させて頂きます。その後、皆さんに自己紹介を行って頂きます。お名前、普段読まれている本だったり好きな作品や作家さんなど、簡単なもので構いません。
自己紹介が終わりましたら、本の感想に移ります。
皆さん会が始まるまでには読了しておられますので、ネタバレを気にする必要なくお話することが出来ます。(もし当日までに読了出来なかった場合も、ネタバレが気にならなければ問題はありません)
それぞれ感じることは違いますが、どの意見が正しいとか間違っているという事はありません。同じ作品を読んでも気になる点や印象に残るところというものは違うものです。こういう視点もあるのだ、といった部分をあえて楽しんでみると、この会は楽しむ事が出来るのではないかと思います。
難しい事を言う必要はありませんし、お喋りするのは苦手だと感じる方もいらっしゃると思いますので、無理して発言する必要もありません。一応お話を振らせては頂きますが、何も浮かばなかったら「パス!」と叫んで下さい!あ、パスは三回までOKです。15:00頃になりましたら各テーブルから代表お一人に発表を行って頂きます。
全体発表が終わりましたら最後にお知らせをさせて頂き、読書会は終了です。
今回の課題本は夏目漱石著「こころ」でした。
毎回課題本形式の読書会はレポートをどうまとめるか、非常に悩みます(^_^;)箇条書きだとラクなんですが、なかなか読書会そのものの雰囲気は伝わりにくく、また詳しく書こうとするとそこまでメモ取れていないので主観が混じる・・・・・・百聞は一見にしかず、というわけで、皆さん課題本読書会には是非実際に参加してみて下さい(ラクな方へ逃避行為)
さて、今回私のテーブルでは進行役の方が新しい形での読書会を提案して下さいました。
↑読書会の最初に皆にふせんを配られ、『こころ』が貴方にとってどんな物語だったのかを「○○が○○する物語」という風に書いて頂きます。皆さんがどの部分に注目しているかが一目で分かりました。
私自身は先生に大注目していたので「先生がKに嫉妬する物語」「先生が奥さんに話せば全て解決する物語」「手紙を読むまでじらされてじらされてRGな物語」と書いたのですが、『私』に注目されている方もいたり、先生の妻、妻の母親に注目されている方もおられました。非常に面白い試みでした!ついでにいうと「解説が長くて寝落ちする物語」も書いたのは私です(^_^;)行きの電車で解説を読もうと思っていたのですが、早起きだったためか早々に寝落ちしてしまいました。
「先生が奥さんに話せば全て解決する物語」だとバッサリ書いていたわけですが、案外そうでもないなと読書会を通して感じました。仮に奥さんに話してしまったら先生はスッキリすると思いますが、奥さんからしたら告白された時点から永遠の苦しみが始まります。先生が打ち明けなかった事は、確かに奥さんを守る上では選択として間違っていなかったのではないかなと。奥さん視点からすれば現状は「寂しさを抱え続ける」状態ですが、告白されたら別の苦しみを抱え続ける事になるのだなと、気づきました。こころの物語では先生は最後に遺書を書き、『私』に全てを吐き出します。スッキリしたと思いますが、受け取った『私』が今度はモヤモヤとした思いを抱えることになってしまってるのではないかなと。他にも色んなご意見があり、有意義な時間となりました!
ところで皆さんは『あっちゃんのyoutube大学』をご存知でしょうか?
私もつい最近教えて頂いたのですが、オリラジのあっちゃんが歴史の解説などをしている動画で、最近文学の解説も始まったようです。こころの解説もしてくれていました!下にリンクを貼りましたのでもし良ければ観てみてください(^^)めっちゃ面白かったですよ!!
▶【文学シリーズが始動】第一弾は夏目漱石「こころ」前編!中田敦彦の世界一分かりやすくて面白いエクストリーム文学!累計発行部数700万部超えの不朽の名作を独自解説
▶【文学】夏目漱石「こころ」後編!中田が名作文学の面白さを徹底分析!たった30分で「こころ」の魅力の全てが丸わかり
ありがとうございました♪
オトナの学童保育レポート
彩ふ読書会では読書会以外にも「サークル活動」と称して様々な活動を行っています。詳しくは下記のページをご覧下さい。
そのサークル活動として、今回も京都読書会終了後に「オトナの学童保育@サクラカフェ」を行いました。こちらのサークル活動に関しては午後の部からそのまま参加されている方もいらっしゃいます。基本は18:00くらいまでやってますので、もし午後参加してお時間のある方は是非そのまま会場に残って頂けたら幸いです。途中抜けもありです。
今回は盛り沢山なオトナの学童保育でした!
まず、何と言っても彩読ラジオ!!
ニコニコ生放送を使って彩ふ読書会メンバーによる「彩読ラジオ」を配信しました。
次回の予定もありますので、もし良かったらフォローお願いします(^^)
累計82名の方にご視聴頂いていました。接続が途切れ途切れになってしまっていたので会場での配信は難しいかな?と、いう話にはなりましたが、読書会に参加された事のない方にも雰囲気を味わって頂ける機会にはなっていたかなーと思います!企画ありがとうございました!また、当日急遽ご出演下さった方々もありがとうございました!
他にもラジオが始まる前にはブックポーカーを行いました。
いつものように(最早いつものように)ボードゲームも行い、気がつけばあっという間に19時越えでした。
ありがとうございました♪
▼合わせて読んで頂きたい記事:
・読書会に2、3回参加して頂きたい理由
・初めて読書会に参加した日のこと
他開催レポート
いつもありがとうございます(^^)
参加して頂いた方々が開催レポートも書いて下さっています!
下記ページにまとめてますので、良かったら遊びに行ってみて下さい♪
他にも書いて下さった方はご連絡頂けると嬉しいです。こちらに随時掲載させて頂きます。
Twitterでのツイートもありがとうございます!ハッシュタグ「#彩ふ読書会」とつけて頂くか、彩ふ読書会(@lapinrire )とどこかに載せて頂けるとこちらにも通知が来ますので、どうぞ宜しくお願い致します。
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