年度末、私はこんな記事を書くくらいには毎回気持ちが乱れます(笑)
▼わたしはなにがしたいのだ?
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この記事は自分の気持ちを整理するために書いたものです。書いたら満足するタイプなのでアップするかどうかは迷っていたんですが、案外良い事も書いてるなーと思いアップしちゃいました←
まあ、気分の浮き沈みは誰にでもあると思いますし、あってもいいかなーと思ってます。むしろ沈んでいる時にしか出来ない思考や行動もあるので私にとっては必要かなと。沈んでる間はしんどいですけども、浮上した後はこの時期も必要だったなーといつも思います。
大体時間が経てば浮上するんですが、今回はこの本を読んで少し意識的に浮上出来た気がします。
★日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ
森下典子
新潮文庫
「今を意識しよう」と思わせてくれる一冊でした!
2月~3月上旬までは個人的に激動の日々でした。
休日に仕事の研修が入ったことにより、ほぼ毎日何かしらの予定がありました。たまには引きこもって充電したい体質の私にとっては、充電出来ないまま動き続ける日々はただただ辛い。
何だか仕事とプライベートのバランスが悪いな〜という日々が一ヶ月半近く続きました。読書会の準備もままならず、今回は特にそれが苦痛でした。忙しさの余波で、さすがにいくつかの読書会開催を延期せざるをえませんでした。「忙しい」ということはなるべく言いたくないのですが、さすがに音を上げました。
仕事の研修については、これ受ける必要あるの?やる意味なくない?なんて思っておりました。こんな事やってる場合じゃない。私はもっと読書会の方を充実させていきたいんだ。そう考えていくうちに、研修自体が自分にとって不必要で、そこに費やさなければならない時間が全て無駄なように思えてしまいました。
そんな時、本棚にあった積ん読本の中から光を放つ一冊が!
それが日日是好日でした。
これが小説なのか、エッセイなのか、自己啓発なのか、読んでいても分からなかったのですが、多分小説でもあり、エッセイでもあり、自己啓発でもある作品なんだと思います。
長い人生を送る中で、きっとこの本の内容が響く時期があると思います。
まえがきが面白いと感じたら、貴方にとってこの本を読む時期が来たことを意味します。まえがきだけでもぜひ読んで頂きたい一冊です。
内容としては、お茶の稽古に通い始めた女子大学生のお話です。本の中では、習い始めてからの25年間が描かれていて、その時々に感じた感覚的なことが綴られています。
お茶の話ではありますが、感覚的なことが書かれているので色々と自分の事に置き換えて読むことが出来ます。お茶を習っていない方にも当てはまることが沢山あります。というか、ほぼ当てはまりました!(笑)
この作品に出てくる主人公の女性も、お茶の習い事が「めんどくさいなー」と感じていたり、周りが就職や結婚を決めていくのに焦って「こんな事をしている場合じゃない」と考えるようになります。ここらへんの心境、すごく分かるな〜と!
作法を学ぶなかで、なぜ?という疑問が出てくる。でも、「なぜ?」じゃないのだということだったり、その時は「?」だったことが、数年経って「これってこういうことだったのか!」と発見したり、後輩が出来てくると、昔の自分を見ているような感覚になったり。うんうんとうなずくことが多かったです。自分の中で言語化できていない感覚を描いてくれている感じでした。25年間の感覚が凝縮されているので、非常に濃かったです!
今回読んだ中では、第十一章の「別れは必ずやってくる」の話が特に印象的でした。ここでは「一期一会」について書かれています。以下引用です。
――会いたいと思ったら、会わなければいけない。好きな人がいたら、好きだと言わなければいけない。花が咲いたら、祝おう。恋をしたら、溺れよう。嬉しかったら、分かち合おう。
幸せな時は、その幸せを抱きしめて、百パーセントかみしめる。それがたぶん、人間にできる、あらんかぎりのことなのだ。
だから、だいじな人に会えたら、共に食べ、共に生き、だんらんをかみしめる。
一期一会とは、そういうことなんだ・・・・・・。(引用終わり)
この文章がすごく好きです。
あと!第十四章の「成長を待つこと」の教えること、教えないことの部分も好きです♪
忙しい時期だったので一気読みは出来なかったのですが、一章一章を少しずつ読んでいきました。
仕事の研修がいざ始まってみると、「あれ?案外面白いぞ!」と思いました。十年続けてきて、正直これ以上ここでの自己の成長は見込めないな、と今の仕事に見切りをつけていた私。でも、完全にそれは間違いだと気づきました。
――花が咲いたら、祝おう。
今の仕事に就いて最初に感じたことを思い出しました。それは「季節を感じられること」でした。当たり前のことを当たり前のように出来る環境が素敵だな、と感じたことを思い出しました。前職は忙しすぎて季節を楽しむことがなかったので余計にそう感じたのです。
人間性を養ってくれたのは今の仕事のおかげだなあと、改めて思いました。
と、同時に、その人間性・内面性だけで勝負してきたから限界を感じてもいたのだなとも研修を通じて気づくことが出来ました。これまでほとんど福祉のお勉強をしてこなかったので、今回の研修は良い機会になりました。まだまだ学ぶことは沢山あるし、人間性はこれからも磨ぎ続けてピカピカにしていきたいなーと。精進あるのみ、ですね!
とまあ、忙しい一ヵ月半ではありましたが、案外楽しい日々でもありました!今度は映画も観てみようと思います♪
課題本にしたら皆さんにハマる箇所が違うことを楽しめるだろうし、自分自身でも数年後にまた再読したいなと思います!