超企画会議
川村元気
KADOKAWA
読書会で紹介して頂いた本です(^^)
「これめっちゃ読みたい!」と思ってて、ようやく読むことが出来ました♪
実はこれが推し本50冊目!キリが良いので今年はこの本で最後にしたいと思います。
川村元気さんの名前を知ったのは『世界から猫が消えたなら』の小説だったんですが、沢山の映画をヒットさせている方なのだと後で知りました。
『電車男』や『モテキ』『君の名は。』『怒り』『何者』などを企画プロデュースされてます。知った時には「うおー!ほぼ観てる!すげー!」って密かにテンション上がりました(^_^)
そんな彼が、スティーヴン・スピルバーグやクエンティン・タランティーノ、クリント・イーストウッド、ティム・バートンといった名だたるハリウッドの巨匠たちと会議を繰り広げております。
・・・・・・ただし、空想でね!( ・`ω・´)キリッ
そう、この本のほとんどは川村元気さんの頭の中で起こっている企画会議なのです。
川村元気さんは、いつも最悪のことばかり考えるそうです。ネガティブの極地に自分を追い込み、そのなかで今考えられること、今ならまだできることをやり尽くしていくのだとか。でも、それだとココロもカラダも持ちません。なので、何かを生み出す時は最高にポジティブな状況、考えられる限り最も大きな舞台を想像します。それがハリウッド。最高の空想と最悪の空想を往復しながら企画や物語を日々考えておられるとのことでした。
ラインナップはこちら。
★ウディ・アレンと『モテキ』を作ったら?
★スティーヴン・スピルバーグと『宇宙兄弟』を作ったら?
★ジョン・ラセターと『モンスターズ・ほにゃらら』を作ったら?
★J.J.エイブラムスと『ゴジラ』を作ったら?
★クエンティン・タランティーノとヤクザ映画を作ったら?
★ワインスタイン兄弟と『聖☆おにいさん』を作ったら?
★クリント・イーストウッドと時代劇を作ったら?
★クリストファー・ノーランと『ウルトラマン』を作ったら?
★ソフィア・コッポラと『あまちゃん』を作ったら?
★ジェームズ・キャメロンと『寄生獣』を作ったら?
★サム・ライミとJホラーを作ったら?
★デヴィッド・フィンチャーと『バクマン。』を作ったら?
★ティム・バートンと『世界から猫が消えたなら』を作ったら?
内容としては、監督からオファーが来て一緒にキャスティングや脚本を考えるといった感じです。監督や俳優に詳しければ詳しいほど楽しめる本だと思います(^^)有名どころを出してくれているので、それほど詳しくなくても大丈夫だと思います。
あと巻末には空想ではない〈本物会議〉も収録されてます。HEROES/ヒーローズのヒロ役だったマシ・オカさんと『電車男』を作ったら?で企画会議をしております。監督どうする?主演の電車男役とヒロイン役どうする?って話なんですが、これも面白いです。
空想なので「くだらない」と言われればそれまでかもしれないんですが、この空想会議って案外身近なところでも使えるんじゃね?と思いました。
冒頭に「もし、いきなりハリウッドに呼ばれて企画会議をすることになったら?僕はどう考えて、何を話すのか?」と書かれているんですが、この「僕はどう考えて、何を話すのか?」がポイントだなーと。
例えば自分に何かしらのチャンスが巡ってきたとしましょう。
サラリーマンなら・・・・・・普段話す機会のない会社のお偉いさんと話すチャンスが巡ってきた!という感じですかね?
さあ、自分はどう考えて何を話す?
エレベーターでばったり出会った!
短い時間で何を話す?
「そんなことあるわけない」とネガティブ思考でそれを否定してしまっていたら、いきなりチャンスがやってきても掴み方が分からなくて結果チャンスを逃してしまうのではないでしょうか。でも、あらかじめ想定しておけば、自分がそのような時にどう考えて何を話す(どう行動する)のか、自分なりのクセを自分で把握できているから、結果チャンスを掴みやすいのではないでしょうか。まあ、空想していても掴めるとは限らないでしょうけども(^_^;)
というわけでですね。
ワタクシも空想会議、やっておきたいと思います。
いつなるか分かりませんからね。
いつなっても大丈夫なように、今から空想しておきたいと思います。
総理大臣に(なれない)
《文:nonono》
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