痛々しい時代の話をしようか

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私の10代は暗黒時代と痛々しい時代で成り立っていると書いた。

暗黒時代については「暗黒時代を語る時がやってきた」シリーズとして第10弾まで書き上げ、終わりを迎えた。しかし、まだ話は終わっていない。万能感を携えてやってきた大阪。そこで暮らし始めた私は痛々しい時代を送る事になる。

今日からは「痛々しい時代」をシリーズ化し、また何かしら書いていこうと思っている。未だ傷は癒えていないものはあるが、あえて曝け出すこととしよう。

なぜこんなことをするのか?

それは、私自身が記憶を塗り替えていきたいのが一つ。もう一つはこれらの記事を読んで「人生何とかなりそうだな!」と一人でも良いから感じて欲しいためだ。

人生、色んな事があると思う。しんどいことも沢山あると思う。けれど、生きてりゃ何とかなる!考えてる事とか、やってきた事ってくだらねえなあ・・・・・・なんて私のことを見下してもらっても構わない。何かの心理学本には、人を見下す事もアリだと書いていたような気がしないでもない。その対象にしてもらっても全然構わない。それで心から笑える瞬間があるなら私にとっては万々歳だ。

 

 

というわけで、第一弾は告白未遂事件からいこうか……。

 

 

大阪に来た私は万能感を携えていた。何でも出来る気がしていた。根拠がなくても自信満々な人間というのは、ある意味魅力的に映るし、無敵だといえる。

大阪に来てからの私はモテた。モテ期到来である。関西弁が上手く喋れていると思い込んでいるものの実際は全然訛りの抜けない田舎の素朴な青年。にも関わらず自信たっぷりな人間。

当時は無自覚だったが、自己分析をすると無意識に母性をくすぐっちゃうタイプの人間だった。今の私は逆に母性溢れる人間なのだが、そんな今の私が昔の自分に出会ったとしたら、こやつ可愛いなと感じてしまうだろう。それくらい私は無垢で純朴な青年であった。

私はある日友達から呼び出しを受けた。近くの公園に来て少しお話しよう、というものだった。私に好意を寄せてくれていると直感で感じ取った。

彼女は私のために弁当を用意してくれていた。食べる。うむ。申し分ないでござる。食べながらとりとめのない会話を続ける。端から見れば既に恋人関係のような時間が流れた。

その日の夜、彼女から電話がかかってきた。私は告白の電話だろうと思った。しかし、私は付き合う気はなかった。公園でお喋りしている間、ずっと一つの事が気になっていたからである。

 

それは、絆創膏だった。

 

彼女は足に絆創膏を貼っていた。私はそれがずっと気になっていた。今ならば逆に「絆創膏?!ハアハア……!」してしまう所ではあるが、当時の私は全くもって逆の発想をしていた。私の中では足に絆創膏はマイナス要素であった。今では全くもってその理由が分からない。

 

電話をとる。

 

開口一番、私はこう言った。

 

「ごめんね、俺好きな人がいるから」

 

 

 

きいいいやあああああ!!

 

 

 

今の何?!何言っちゃんてんの?!まだ何の話もしてないですけどお?!

 

 

 

もしタイムマシンがあるならば私はこのタイミングで自分のこめかみに銃を突きつけたい。

 

 

数秒の沈黙のあと、彼女からの怒濤の説教が始まった。

 

 

「はああああ?!何勘違いしてるん!?好きとか嫌いとかの話してないやん!!頭おかしいんちゃう!?つか、何なんマジで。アホちゃう?」

 

 

怒濤の勢いで捲し立てられ、私はマジで泣きそうになった。大阪弁をこの時ほど怖いと感じた事はなかった。

 

 

まあ彼女自身も驚いたはずである。まだ告白もしてもいないのに、というか何も喋ってすらいないのに、いきなり自分を振ってくる青年。キレる以外の選択肢が見当たらない。私でも見当たらない。

 

説教されてもなおメンタル最強だった私は「ごめんな、俺が悪いんやな……」とエセイントネーションで謎の弁解をし火に油を注ぐという事態を招いた。説教は約小一時間続いた。

 

春であった。

 

大阪にやってきてからまだ一ヶ月も経たない頃であった。

 

彼女とは今後も顔を会わせなければならない関係だった。しかしそんな後先の事を考える私ではなかった。結局彼女とは一定の距離を保ちながら同じ空間を共有することとなった。

 

これが、伝説の告白未遂事件である。

 

どんな顔してこの記事を読んだら良いか分からない?笑えばいいと思うよ。

 

こんな話がまだまだある。これはまだ序の口なのである。私の痛々しさに私と共に打ち震えるがいい!

 

第二弾、こうご期待!

 

 

 

・・・・・・と書いておいて何だが、このシリーズの続きをアップするのは大分後になるかもしれない。いくつか記事を書いてみたものの、未解決事件のものばかりだったからだ。関西に来てからの話なので、もしかすると今後また会うかもしれない。まあ今は全く縁がなくなっているので問題はないのだけれど。さて、どうしようかなんて考えている。まあ、多分アップしてるでしょうけどね!

 

 

では、また!