最後は臼が笑う


最後は臼が笑う
森絵都
Amazon Publishing

▼内容
とてもひねりの効いた、一筋縄ではいかない大人のための恋愛短編。確かに女と男は〝出会う〟のだが、そこから先が尋常ではない。幸せの形は人それぞれとは言うものの……。

ヒロインは公務員の桜子、39歳。人生このかた、ろくでなしの悪い男にひっかかり続けてきた関西人。妻子持ちに騙され、借金持ちには貢がされ、アブノーマルな性癖持ちにいたぶられる。ところが、桜子は「ろくでなしや、あかん奴や言われとる男に限ってな、どっかしら可愛いとこを持っとるもんなんや」と公言し、好んで吸い寄せられていく。高校時代からの友人の「私」は、悪弊の連鎖を断つべく有志を募り、「桜子の男運を変える会」まで結成したが、当人は我関せずだから、どうしようもない。

ところがある日、解散して早十年を数える会に、桜子から緊急招集がかかる。「一分の隙もない完全な悪」にとうとう出会ってしまったのだという。〝完全な悪〟とはいったい何者か?

 

Audibleの会員向けコンテンツにあった短編文学です。

 

Audibleについては以前記事にしてますので、こちらをご確認下さい。

▼本の朗読アプリ:Audibleとaudiobook.jpがアツイ!
https://iro-doku.com/archives/3330

 

「誰しもひとつは可愛い所を持っている」という持論を証明すべく?何人ものろくでなしの男と付き合ってきた桜子のお話。

そんな桜子が出会ってしまった「完全なる悪」な男。持論崩壊。

 

桜子のことを心配していた仲間達は逆にこれを好機と捉え・・・・・・。

 

その語り口が妙におかしくて笑えて、ラストまでグイグイと引っ張っていかれました!

 

オススメです♪