社会人になってから読書にハマるキッカケをくれたのがミステリーものでした。
一時期はネットオフのランキングにあるミステリーものを片っ端から読んでいたりしてたんですが、読書会を始めてからは色んなジャンルに手を出すようになり、逆にミステリーものから遠ざかっていたんですよね。久しぶりにミステリーが読みたーい!という衝動に駆られて書店に行ったものの、新しい作家さん知らんな……となりまして、そこで見かけたのがこの本でした。
好きな作家さんの本ならもう新刊が出たら内容も見ずにすぐ買っちゃったりも出来ると思うんですが、全く知らない作家さんとなると躊躇しちゃいませんか?文庫本を買って読んでみて、もし合わなかったとしたら、ちょっと損した気分になりませんか?その点、この本ならば一冊で六人の作家さんを知ることが出来ます。作家さんによって文体もトリックの見せ方も違うので、自分に合うかどうかって結構重要だと思うのですが、それが一冊でなんと6人分も知ることが出来るのです!(なんとお得な……!)こういう発掘方法もアリだなーと感じた一冊でした。道尾秀介さんの作品は以前読んだことがあったんですが、他の方は未読の方ばかりでした。実際読んでみたらですね、芹沢央さんと浅倉秋成さんがばっちりはまりました。
これを読んでから実際に芹沢央さんの『悪いものが、来ませんように』と、浅倉秋成さんの『六人の嘘つきな大学生』を買って読んでみました。『六人の嘘つきな大学生』が面白かったので、更に『俺ではない炎上』と『教室が、ひとりになるまで』を買い、これから読むところです。芹沢央さんの方もまだこれからですが、読むものが増えて大満足。大収穫でした。
こういう複数名の作家さんが書かれた短編集は、自分に合う作家さんを探すのに良い本だと思い、今回ご紹介させて頂きました。
おすすめです!