女子をこじらせて
雨宮まみ
幻冬舎文庫
▼内容(「BOOK」データベースより)
可愛くないけどモテたいし、頭の中はエロい妄想でいっぱい。絶望と欲望の狭間で、私は「女をこじらせ」、気がつけば職業・AVライターに。過剰な自意識と恋愛欲と性欲のせいで、坊主にしたり、サブカルにかぶれたり、親友の彼氏で処女を捨てたり…。それでも「女」はやめられない!コンプレックスを吹き飛ばす力をくれる自伝的エッセイ。
読書会で雨宮まみさんの話題となって以来、ずっと気になっていました。最近エッセイを読むのにはまっていることもあり、購入。読んでみました!
情報量が凄かった・・・・・・!!面白かった!!というのは語弊があるかもしれないけれど、すごーく勉強になったのは間違いありません!
私自身は男性なので、男性と女性という分け方をされてしまうと、女性のことは何も語れません。分かったつもりで「女性ってこんなんでしょ?」って発言すればするほど無知さや傲慢さを露呈するようなもんだなと感じます。私自身が「男って〇〇だよねー」なんて発言でムッとしてしまうように、女性も男性も性別だけでその人個人を一くくりにカテゴライズは出来ないんじゃないかなーと思います。同じように日本人と外国人とか、30代と50代みたいな感じで分けてしまうと、該当する方はある程度分かるとしても、該当しない方は分からない。なかなか全てを知ることは難しいなーと。だからこそ他者の経験や考え方、生き方を知ることの出来る読書は偉大だなーと感じました。
私はどうしたって男性なので、今回は共感しながら読んだというわけではなく、違う読み方をしてました。女性から「私はこうなんです」と打ち明けられた時をイメージしながら読む感じでした。雨宮さんの文章も打ち明けるような語り口だったので、居酒屋で酒を飲みながら雨宮さんの話を聞いているような気分で「うんうん、それでそれで!?」ってな感じで読んでいました(笑)たまーに自分が男ってだけで「もうなんかすみません・・・・・・」と雨宮さんに土下座したくなるような文章もあり、身につまされるところもありました(^^;)
この『女子をこじらせて』では雨宮まみさんが学生時代から大人になるまでの間にどんどん女子をこじらせていく姿が書かれています。久保ミツロウさんとの対談が後半に収録されていてそこでも書かれているのですが、こちらの対談も面白かったです!解説は上野千鶴子さん!オススメです!