気分上々/森絵都(推し本紹介)

気分上々
森絵都

角川文庫

 

▼内容(「BOOK」データベースより)
中学2年生の柊也は、クラスメイトの翼に誘われて渋々行った中華街で無銭飲食の罪を着せられてしまう。困った柊也がとった行動は…(「気分上々」)。“自分革命”を起こすべく親友との縁を切った女子高生、8年前の“あの日”を忘れられない女性、一族に伝わる理不尽な“掟”に苦悩する有名女優…。毎日をもがきながらも一生懸命に生きる人たち。これまでに発表された短編から選りすぐった、元気と勇気をくれる9つの人生物語。

 

読書会で紹介されて気になっていた著書!

といっても紹介して頂いたのは去年の5月でした。気になって購入してはいたものの積ん読状態に・・・・・・(^_^;)今回東京読書会で森絵都さんのカラフルを課題本とした事で森絵都さんの魅力にハマり、何か他にも読みたい!でも今から買いに行くのは面倒く・・・・・・あ、本棚にあるじゃあないか!そうだよ、買っていたんだよ!となり、一年前の自分を賞賛しながら読みました←

森絵都さんの作品はAudibleで「無限大ガール」と「最後は臼が笑う」を読んでいてこちらもめちゃくちゃ面白くって、カラフルも面白くって、気分上々もやはり面白かったです!!

気分上々は短編集です。9つの物語は繋がっているわけではなく、短いのもあれば少しボリュームのあるものもありますが、どれも読みやすくて面白かったです(私の語彙力よ・・・・・・)

 

私が特に好きだったのは17レボリューションでした!

主人公の千春は冒頭で親友に絶交を申し渡します。最初の二行で既にグッと引き込まれました。

「なんか好き」っていう基準で友人や恋人など付き合う相手を選んできた彼女は、それではいけないと自分革命を起こそうとします。じゃあどんな価値基準でこれからの付き合う相手を選ぶか?悩んだ末に辿り着いたのが・・・・・・イキがいいか、悪いか!千春はどんどん突っ走っていくのですが、その様がめちゃくちゃ面白く楽しく読みました。読後感も良く、何か元気をもらえます!

 

他の短編集もホロリとするものもあったり、ニヤッとするものもあったり、すごく良かったです!これからも森絵都さんの作品読んでいこうと思います♪