ええもん見せてもらいました。
この一言につきますね。
三連休の一日目、短めの仕事終わって直ぐさま電車乗って映画館へ。その後また電車乗って短めの仕事に行ってーという誰が興味あんねん的な個人的強行軍の中、映画ラストレシピを鑑賞してきました。
泣ける!
↓
料理おいしそう!
↓
泣ける!
↓
泣ける!
↓
料理おいしそう!
↓
涙腺崩壊!
↓
料理おいしそう!
↓
晩飯おいしいもん食べたいな。
な、映画でした。
強行軍で昼飯食い損ねていたので、映画観ててめちゃくちゃ腹が減りました!!空腹時は危険ですよ!!でも満腹状態で観るのももったいない!!観るとしたら昼食前か夕食前かちょっとだけ何か食べておくのが一番良いかも?
作中に出てくる料理、どれも美味しそうでした。二宮和也さん演じる佐々木充が序盤に作る島津亭のオムライス、綾野剛さん演じる柳沢健の炒飯は昼飯食い損ねてたのもあってガッツリドストライクに胃袋刺激されました。
と料理について目がいっちゃう部分もあるのですが、この映画それだけじゃあありません。しかし、それを書くには若干ネタバレせざるを得ない・・・!!
読んだら映画館へ足を運びたくなるようなレビューにしたい所ではあるのですが何分力不足。肝の部分はもちろん伏せますが、思わぬ所で「えー!それ知りたくなかった・・・」って部分が出てくるかもしれません。まだ観てない方はお気を付けて!!
そりゃあかんって方はバックバック。
構わんよ!という方はそのまま進撃して下さい。
というわけで、ここからはネタバレ含みます。ご了承下さいませ。
いきますよ?
良いですか?
あ、今回は映画を観た後に小説も読んだので結構長めの記事になってます。
では、いきますよ?(くどい)
本当に良いですか?(くどい)
ではいきます(くどい)
本当に(くどい)
■現代
主人公は佐々木充(二宮和也)。一度食べた味を完全再現できる絶対味覚の持ち主です。自らの才能を頼りに起業しましたが、料理に対するこだわりの強さに周囲がついていけず離れていき、経営失敗して多額の借金を抱え込んでしまっていました。
両親を亡くし施設で育った彼は、自らの才能だけを頼りに生きてきており他人に心を開きません。依頼人が人生最後に食べたい料理を再現する「最期の料理人」として高額の報酬を得ていますが、それは全て借金返済のため。最期の料理人なんてやってるのだから心ある優しい人なのかと思いきや、料理人に感情は不要という考え方の持ち主で、料理は愛情なんて馬鹿馬鹿しいと思っています。
そんな充のもとに巨額の依頼が舞い込んできます。依頼人は楊晴明。中国料理人の重鎮である楊晴明は、かつて満州国で考案された伝説のフルコース「大日本帝国食彩全席」のレシピを再現して欲しいと充に依頼します。
大日本帝国食彩全席は日本人料理人・山形直太朗の考案したメニューで、楊晴明も調理助手として作成に協力していたようです。しかし、消息を絶った山形直太朗とともにレシピ集も散逸されたとのこと。充は楊晴明から得た情報を手がかりにして、レシピ探しに奔走する事になります。
レシピ探しをする中で、充は山形直太朗を知る人物と出会っていきます。
※映画では充が話を聞く→1930年代の回想が始まるといった具合です。現代と1930年代を行き来しますが、割と混乱することなくすんなり理解出来ました。
■1930年代
宮内省に勤めていた山形直太朗(西島秀俊)は、妻の千鶴(宮崎あおい)や調理助手の鎌田正太郎(西畑大吾)とともに満州に渡ります。
大日本帝国陸軍大佐の三宅太蔵(竹野内豊)に招聘された山形は、世界にその名を轟かせる「満漢全席」を超えるフルコース料理、大日本帝国食彩全席の献立作成を命じられます。調理助手として楊晴明も加わり、山形は鎌田正太郎と三人でメニュー開発を行うことになります。
日本人が満漢全席を超える料理を作れるわけがないと考えている楊晴明でしたが、山形直太朗の料理の腕や人間性に惹かれていきます。試行錯誤を繰り返しながらも、山形たちは100品を超えるメニューを開発しますが・・・・・・というお話です。
■感想
映画、とても良かったです。
CMか何かで見たんだと思うけど、西島秀俊さん演じる山形直太朗が何かを燃やしてるシーン。あれ、まじでかっこいいっす。あのシーンだけを見ても伝わらないと思うけど、あのシーンに至るまでの山形直太朗の描写や時代背景を考えると、山形直太朗かっけええ!ってなります。そのあと自分がどうなるかなんて自分でも分かっているはず。それなのにやっちゃう山形直太朗。かっけええ。
1930年代の雰囲気も何だかすごく良いよなあと感じさせてくれます。郷愁に駆られるといいますか、その時代に生きていたわけでもないんだけど、どこか懐かしさを感じさせてくれます。何というんですっけ、この感覚。
滝田洋二郎監督の作品は本木雅弘さん主演の「おくりびと」と、中井貴一さんや佐藤浩一さんの「壬生義士伝」くらいしか観てないんですが、共通してどこか懐かしさとか切なさとか悲壮感みたいなものを感じさせてくれました。ただ、観終わったら大体疲れてる(笑)感性を刺激されるからですかね~。
山形直太朗や周囲の人たちが皆優しい人たちで、真剣に料理に打ち込んで良いものを作ろうと前を向いているのに、陰謀なんかが絡んできてしまう。時代がそうさせてくれない。料理もおいしそうだったんですが、何より戦時中の理不尽さみたいな所に胸を締め付けられました。
とはいえ、そこまで戦時中の悲惨さや理不尽さみたいなものが主張されてるわけではないんで、気にならない人は気にならないくらいの事かな?と思います。
と、ここまでほぼ1930年代の話なんですが・・・・・・そうなんです、山形直太朗がほぼ中心の映画でした。現代は充がレシピを探して人と会っていくだけなので、動きとしては少ないんですよねー。ただ、充がビフかつサンドを食べるシーン。食べながら表情を緩やかに変え呟くシーン。あれでがっつり全部持って行った感じですかね。
帰りにセブンイレブンでコラボ商品のビフかつサンドを買いクリアファイルを手に入れたのは言うまでもない。
■映画を観てからの原作小説
原作あり作品の場合、原作を先に読むか後に読むかで悩むのですが、今回は映画が面白かったので小説も買う形でした。こっちのパターンだと登場人物が映画の俳優さんで脳内補完されて読めるから、割と読みやすくなりますね。
映画ではさらっと流れていたシーンも、しっかり描写されているので情報の補完が出来ました。映画でも何となく推測は出来ますけどね。
ストーリーは微妙に違います。違うんだけど、原作の方が良いとか映画の方が良いとかにはならなくて、どっちもそれはそれで良い感じだと思いました。違うからこそ、映画を観た後でも小説を楽しむことが出来ました。逆でも多分楽しめるんじゃないかな?
170ページ目は心臓をわしづかみにされたような辛さを感じます。多分これは映画を観た後か原作二周目じゃないと味わえない感覚です。是非お試しあれ(笑)
さてさて、今回はかなり長文になりました。ここらへんで終わりたいと思います。なるべくネタバレ回避したつもりですが、「えー!それ知りたくなかった・・・」って部分があったらすみません。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!!
《文:nonono》