【京都・協力開催】哲学カフェレポート“カフェフィロ様主催”

3月17日夕方、SAKURA CAFEで哲学カフェが開催されました。

 

主催はカフェフィロ様(外部リンク)

彩ふ読書会は協力開催という形での実施でした。

 

「哲学カフェ」とは、集まった人がテーブルを囲んで、日常の身近なテーマについて語り合う活動です。哲学の知識は一切必要ありません。例えば「お金と幸せ」とか、「友達って何?」とか、日頃友達同士ではなかなか語ることのない話題を敢えて深く、他人と話しをします。そうすることにより、色々な考え方があることを知ったり、「伝える」ということは難しい、という事を学べたり、多くの新しい発見ができると思います。

今回の「哲学カフェ」は、彩ふ読書会の「実験的経験会」として企画する予定でしたが、殆どの方が未経験ということもあり、哲学カフェの元祖ともいえる大阪の団体「カフェフィロ」さんをお呼びして開催することになりました。

 

 

主催の方が最初に仰られていた言葉が印象的でした。

「暗黙の前提としているものを見つめ直してみよう」

同じ言葉を使っていて会話が成り立っていると、何となく分かりあっているように思えるけれども、実は互いにちょっとずつ同じ言葉に対しても認識がずれていたりすることってあるなあと。そのズレをあえて言葉にしてみることで、これまで自分の中でそうだと思っていたものを見つめ直すことが出来る。参加する前と後では認識が変わる。こんな考え方もあるのかと新たな発見が出来る。面白い取り組みだなあと感じました!

普段のワタクシは多少認識がズレてても「あ、ああうん、そうっす、そんな感じっす」と流してしまうタイプなので、改めて思考を深める時間って大切だなあと感じました。この活動、好きです♪

 

読書会の場合でいうと、課題本形式の読書会が近いのかな?と思いました。個人的には「Lv3の段階」に当たるものだなーと思っていて、取り入れたい取り組みだなと!今の彩ふ読書会にはLv1とLv2はあるので、目指す所はLv0.5と、Lv3です。そのLv3の方向性を垣間見ることが出来た気がしてます♪上手く表現出来てませんが、非常に勉強になったのは間違いありません。

彩ふ読書会でいうLv1は「推し本披露会」です。読書好きな方々が最も気軽に参加しやすい方法で、参加された方々とっ本の紹介を通じて「これまで」の自分を共有する場となります。

Lv2は「課題本読書会」です。一つの作品を共有し合うことで、互いの「これから」を作っていく機会となります。

そして、Lv3。テーマが決められていることで、課題本読書会よりもより一つの事柄に絞ってお話すること出来、自分自身の内面を深めることも出来るのではないかなーとか。

ついでに言うと、Lv0.5とは読書好きではない方や最近読書に興味を持ち始めた方々へのアプローチのことです(こちらもまだまだ模索中です)

さて、今回のテーマは「すすめる」でした。

あなたは人に何かを「すすめる」とき、どんな気持ちで行いますか?

読書会に参加されてる方や初参加の方が多いという事で、「本をお薦めするのはどういう観点からか」という所から始まり、居酒屋の話になり、正月の福袋の話が出てきたり、支配したい欲求、支配という言葉そのものに対する抵抗感、Amazonのデータ蓄積などなど、色んなワードが出てきました。

いくつかのワードが出てきた後、それを一旦整理される方がいらっしゃって、非常に「なるほど!」と思いました。曰く、すすめる動機は三パターンに分かれている、と。

・アイデンティティをもちたい(自己承認欲求)

・相手の課題に対する答え

・共感の輪を広げたい

こうしてまとめて下さった後、「あ、これは課題に対する答えか」となったり、「いや、これは違うな」と更なる広がりを見せておりました。主催の方の「そもそもすすめているものは好きなものですか?」という問いから、さらにヒートアップしていて、問いかけスゲーってなりました。

ざっと書き出してみます。メモが単語だけだったりもするので、実際に発言された内容と多少違うところはあるかもしれません。

・居酒屋でオススメありませんか?と聞いている自分が浮かんだ(おすすめされたいのは)メニューが沢山あってメンドクサイから。

・(論点提示)すすめた結果の成功って?読んでくれたら成功?読んでくれて共感してくれたら成功?

・オススメの本を共有してもらいたい。2、3回すすめられると読みたくなる。

・読書会の雰囲気に合わせて本を選んでいる。

・正月の福袋。何も分からんけど買ってしまう。

・すすめたいと自発的にくる。

・Amazonはデータ蓄積によるもの。

・その本を好きな、本を薦める自分を好きになってほしい。

・すすめるは「なわばりを拡張したい」

・全ての行動は自分のため→支配したいという気持ち→どういう状態になったら支配?→子供にすすめる時と大人にすすめる時は違う?→何かしら影響を与えたい

・相手のことを考えてすすめている。子供にすすめる場合、影響を与えたいという意図や、成長を促したいということもある。

・上記した三点のまとめパターン

・読書のもとには親の影響がある

・結果の見届け責任はない

・好きな本→すすめない。オススメ→相手を見て

・すすめられたい→すすめられる方に主権がある

・そもそものところ、「好きなものをすすめてる?」

・仕事上は好きではない。

・基本は好きなものをすすめてる

・オススメ→読まれずに返却される

・関係性なのか?共通認識ないと成り立たない。動機→共有したい。

・プリミティブ

・すすめない→芸人になることをすすめない→というのは、すすめないことをすすめているのでは?

・すすめたいという欲求があってのこと

・共通認識しないと成功は少ない

・自分の領域にもっていきたい

・自分にもっていきたいとは思っていない

・同じ種族の繁栄

・どういう人にすすめているか?→自己承認とは必ずしも一致しない。情報提供的な所

・誰かが喜んでくれたら嬉しいな→変化→人の勝手

・熱量が面白い。人が面白いと思ったものを聞きたい。

・知識を広げるのが面白い?世界を広げる。ニッチな趣味の人が熱量を持って、自分は興味ないけど、面白い。

・すすめがいのある人とない人がいる。

・帰属意識

・すすめるはコミュニケーション

・アドバイス→結果をもとめる。おすすめ→プロセス大事かな

・好きなこと発信

・本のことと思って

・モノだけど有用な情報をすすめている

・自分にとって有益な情報

・そんなに好きじゃないと気づく瞬間がある→喋っているうちに理解する→嫌いなんやなと気づく

・どうすればすすめたことになるのか?→コミュニケーションありき

・何かが期待。

・読まない人にすすめる。読書が嫌いな人にすすめる→ではない。読書のすすめの基盤として→何故読書が良いのか?

・好きな話→聞いてくれるだけで嬉しい→自己承認では?

・行動変容を期待する

こうして書き出してみても結構なボリュームがあるのですが、実際はさらに沢山の事を話されています。全てを拾い上げることは出来ませんでしたし、何か結論を出すわけでもありません。色々とお話を聞いていると、気になるワードがちらほらとあって、「すすめる」だけでなく色んなことが気になってきました。最近春の陽気に誘われて「うふふ、あはは~」となってきておりますので、完全に「うっふ~ん」モードになるまえに、色々と思考を巡らせておきたいなと思いました(うっふ~んモードになると、全てがテキトーになるワタクシです←)

 

カフェフィロ様、ありがとうございました♪

 

また宜しくお願い致します!!