新世界より
貴志祐介
講談社
読書会で紹介して頂いた本。
文庫版だと上・中・下となかなかのボリュームです!実は2、3年前に読んだことがあったのですが、読書会で久しぶりに表紙見て「これは・・・・・・!!」と再読したくなりました♪初読みの時も一気読みしちゃったんですが、再読した今回もやはり一気読みしてしまいましたー!
舞台は1000年後の日本。
戦争も無く平和な世界。しかし、何故平和なのか?知ってはいけない歴史を少女は知ってしまう。SF・ホラーあり、魔法がでてくる、ファンタジー的要素もあり。上中下巻の超大作!
上巻200ページほどは、設定を頭に入れる期間とでも言うんでしょうか。読む側もまだ世界観を知る段階なので、少し読みづらさを感じるかもしれません。が!200ページを過ぎた頃には新世界よりの世界観にどっぷり浸かっていることでしょう。そうなると面白くなってきます!!下巻まで一気に駆け抜けるためには必要な部分ですので、ちょーっとだけ我慢して、200ページほど読んでみてください。
この作品ではバケネズミという生物が登場します。人間に使役されているのですが、スクィーラというバケネズミが非常に良い味を出してます。野心が見え隠れするし、卑屈で口が回るんですが、どこか憎めなくて、ちょっと切ない。登場キャラクターの中では一番好きです♪
「呪力」と呼ばれる超能力を人間たちは身につけているのですが、そういう世界だったらこういう事が起こって、こういう感じになるよな~といった世界観の設定で、さすがだなと唸ります。随所に貴志さんらしさもあり、楽しめます。オススメです♪