記録用『ひとりがたり⑥』

年度が替わって色々と変化があり、その対応に追われている。あっという間に8日が過ぎた。なんだこれは。激動の一年となりそうな予感がしている。期待感とちょっとだけ不安感とあって、何だかソワソワしている。

さあ、というわけで今宵も始めましょう。

ひとりがたり。

どうぞよろしくお願いいたします。

さて、やることを詰めこんだことで3月はネガティブにならずに済んだものの、文藝賞の応募が無事に済んだあとは少しばかり空白期間ができた。今は次なる賞への応募に向けてネタ集めをしているところで、アンテナを張りながら日々を送っている。

アンテナを張っていると、些細なことでも面白さを感じることができる。次回作のネタにするつもりなのでここには書かないが、どうしてこの人はこんな行動を起こしたのか、なんて考えると、そこからその人の生活環境や過去を勝手ながら想像し、一人のキャラクターが出来上がる。次回作に出るかは知らんけど。アンテナを張っての生活は少ししんどさもあるが、日常生活において同じ日なんてものは一日たりとてないということを教えてくれる。

応募予定の「角野栄子あたらしい童話大賞」のほうは、企画は思いついているけれど、まだ書く気になっていないので保留している。「神戸エルマール文学賞」は問い合わせをして応募先も教えていただいたので、あとは週末に応募するだけとなっている。今は文學界新人賞への応募に向けてネタ集めをしている。

ネタ集め期間なので読書のほうも捗っていて、執筆期間中には我慢していたところもあって併読が進んでいる。今読んでいるのは川上未映子の『乳と卵』と、三島由紀夫の『文章読本』と、課題本である安部公房の『箱男』である。

『乳と卵』は文体が独特で、ちょっと読みにくさを感じた。次第に癖になってきているところで、『夏物語』も気になりだしたけど、とにかくまずは『乳と卵』を読み終わってから次にも手を出すか考えたいところ。

『文章読本』は、あの三島由紀夫が様々な作家の文章について語っていて、これがめちゃくちゃ面白い。通勤中に読んでいるのでなかなかページが進んでいないのだが、じっくり楽しみたい一冊となっている。同じタイトルで谷崎潤一郎の本もあって、どちらもブックオフで手に入れたのだけど、谷崎潤一郎のほうは文字小さめでページびっしりに書かれていたので敬遠し、まずは三島由紀夫のほうに手を出した次第だ。

『箱男』は課題本ということで読んでいる。安部公房は京都で課題本にした『砂の女』以来なのだが、これがまーなんとも不思議な作品で、若干課題本で何を話そうかなと思いつつ読んでいるのだけれども、100ページを超えたあたりから俄然面白くなってきた。さて、どんな結末を迎えるのやら。楽しみ!

色々と書こうと思ったが0時になってしまって明日も仕事なので今日はこんなところで終わる。