記録用『4才でもマリオカートはできる&後方支援型の走行は面白いという話』

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買った。

買ってしまった。

switchを、買ってしまった。

私はもともとゲーム好きで、小学生のころに親に買ってもらったスーパーファミコンが始まりだった。それからはPS、PS2、PS3、wiiとやってきた。一度やり始めると他のことをほったらかしにしてやりまくってしまうため、PS4以降はパタリとやめた。新たなゲーム機は買うまいと心に誓っていたのだ。それなのに、つい衝動的に買ってしまった。まあ、steamでちょいちょいやってましたけども。スマホでもゲームやってましたけども。それらでちょいちょいやってきたのと、ゲーム機を買ったのとではわけが違う。

switchを買ったことで、ゲーム好きだったころにやってきたソフト群の記憶が蘇った。マリオ系、ポケモン、パワプロ、ウイイレ、ペルソナ、ディスガイア、ゼノブレイド、バイオハザード、遊戯王、ぷよぷよ、ボンバーマン、ドラクエ、FF、……あれらは今どうなっているのかしら、シリーズ化して今も販売してたりするのかしら、と気になり始めたのだ。

家電量販店でswitchの本体を買い、ソフトを眺める。マリオシリーズだけでもどえらい数のソフトがあった。マリオRPG、懐かしいな!スマブラもあるじゃないか!switchあればポケモンも出来るじゃあないか!!

ゼェ……ゼェ……。

悩んだ末に買ったのは『マリオカート8 デラックス』である。子どもと一緒にやる前提で選んでいたのでマリオパーティと悩んだのだが、子どもがジョイコンのハンドルに興味を示したのが決め手だった。車のハンドルのような形をしていて、ジョイコンをはめると運転しているような感じで操作できるやつである。

そういえば私が親に買ってもらったのも、スーパーファミコンの『マリオカート』だった。私の場合は小学一年生か二年生のころだった。何だか感慨深いものがある。多分私の子どもはよく分かっていないだろうけども。

帰宅して設定して早速プレイ。やってみて驚いた。私の記憶はスーパーファミコンのマリオカートで止まっていたのだが、4才児でも操作できるほどめちゃくちゃアシスト機能がついているのだ。

まず、コースアウトがほとんどない(多分設定を変えることは出来るのだが、まだ買ったばかりなのでそこらへんはよく分かっていない)

初代のマリオカートはコースによっては落ちまくるコースもあったのだが、マリオカート8ではコースアウトはほぼない。たまにジャンプするところでジャンプしきれずに落ちることはあるが、すぐにあの雲にのった亀が戻してくれる(コインは取られる)レインボーロードなんかでも端によりすぎて落ちることはない。

逆走も規制が入る。試しにやってみたのだが、グググッと前方に向けられて出来なかった。これも多分設定で何とか出来るが、子どもとプレイする上で規制が入るのはありがたい。

あと何より、「ボタンを押さなくても進む」これがでかい。子どもはハンドルを握ったままでも、とりあえず前に進むことが出来てゴールも出来ていた。

私の子どもは今4才だが、おそらく3才でも、いや、2才でも、いや、1才でも、いや0才児でも!ハンドルさえ持てればプレイできてゴールもできる。さすが全年齢対象というだけはある。

三連休はずっと子どもとマリオカート8デラックスをプレイしていた。次第に上手くなっていって、アイテムも難なく使いこなせるようになり、3日目の今日は「CPUよわい」なら何度も1位を取れている。2画面になっているのだが、私のほうの画面も見ていて、スーパースターを取ったときには「早く使ったら」なんて言われた。すごい。

さて、そんなマリオカートであるが、昔やっていたときと違う点は子どもと一緒にプレイしているということである。決して子どもに勝ってはならないのだ。かつ、子どもを勝たせない、1~3位に入るように支援しなければならない。

大人の本気を見せつけて社会の現実を突きつけるなんてのも一つの考え方かもしれないが、私の子どもの場合はガチ泣きして一ヶ月くらい根に持つ(一ヶ月くらいすると忘れてる)初日に妻が子どもとプレイしていて間違って勝ってしまったらガチ泣きして今日もそのことを根に持って言っていた。

パパは……うん、根に持たれるのは嫌だ。

私は激甘なパパなのである。

全て負けようと心に誓った。

しかしただ単に負けるだけではいけない。子どもには負けつつ、子どもを上位ランクインさせるために私も上位キープして他キャラを蹴落とさなければならないのである。

というわけで、私は「後方支援型の走行」をすることにした。やってみると、これがなかなか面白い。子どもの後ろを走り続け、常に状況をチェックし、追い越すキャラが出てきたらアカこうらを投げつけるのである(アカこうらは、投げると前方のカートを自動追尾して転倒させるアイテム)

常にアカこうらを所持しているわけではない。使えないアイテムが出たらすぐに使って捨て、アカこうら、もしくはファイアフラワー、トリプルバナナ、トリプルミドリこうらなどが出るまで待つ。出たら使わずに所持しておく。勝負は3周目の終盤なので、それまでに用意しておく必要がある。一番厄介なのはサンダーである。これを誰かに使われると、所持していたアイテムを失ってしまう。

4レースの結果で順位が決まるので、1、2レースで1位になっていれば後は楽なのだが、4、5位になる場合もある。その場合、上位にいるキャラたちを覚えておいて、そのキャラたちが上位にあがらないよう集中してアカこうら等を投げつける。

常に状況を把握し、アイテムを使用するタイミングを見極め、各々のキャラが何位にいるのかをチェックする。単純に自分が勝つために走るよりも頭を使う。まさかマリオカートでこんなに頭を使うとは思わなかったが、これが断然面白い。

もし良ければお試しあれ。

しばらくはマリオカート漬けの日々になるだろうが、上にも書いたように色んなソフトが気になり出している。中古で色々と買ってまたやろうかなと思っている次第である。

ちなみに今、私は文藝賞に向けて小説を書いている真っ只中である。最も最悪のタイミングで買ってしまったといえる。原稿用紙換算で89枚。100枚には達しそうなので応募は出来そうだが、物語の終わりはまだ見えていない。

ここからは自分との戦いがより激しくなりそうだ。