唐突に思い出して「いやあああああ!」となったので、自己肯定感を取り戻すべく弁明をしようと思いますです。
「読書会」という名称で思い浮かべる形式は人それぞれだと思いますが、読書会は大きく分けると二種類となります。一つは各自おすすめしたい本を持ち寄って紹介する形式の読書会。いわゆる紹介型の読書会。もう一つは事前に一つの本を読んでおき、当日語り合う形式の読書会。いわゆる課題本読書会。
彩ふ読書会では「どっちかではなくどっちもやったら良いんじゃなーい?」という考えのもと、「推し本披露会」と「課題本読書会」という名称で開催してます。どちらとも定期的に開催してますので定着してきた感はありますが、実は3つ目の形式がありました。
読書会を立ち上げて一年後、定着してきたものをあえて崩すことを目的とした実験的経験会です。この頃、初の試みとして二部制から三部制にも移行してました。
実験的経験会とは、面白いか面白くないかやってみるまで分からないものや、マニアックすぎて実施出来なかったものをやるための枠です。
第一弾として実施したのが「装丁グランプリ」でした。
それぞれが持参してきた本の中から「本の表紙(装丁デザイン)No1」を決める会で、企画自体は面白かったのですが、装丁グランプリで想定してなかったことがありました(うまいこと言った!)
それは、POPを書いてもらう時間帯のこと。
あ、みんな集中しすぎて。
沈黙、流れてる。
推し本披露会でも課題本読書会でも活発に意見を交わしたりして賑やかなのが彩ふ読書会の特徴的なところもあったのですが、この日はシーンとした時間が流れてしまいました。企画自体が面白くなかったわけではなかったのですが、私が沈黙に耐え切れず、一回きりでお蔵入りとなりました。
実験的経験会自体も、わずか3回の新企画で終了しました。3部制も、当時は体力が続かず2部制に戻したのでした。
他にも失敗したままで終わってしまっているのが、ほぼ初心者限定読書会。
こちらは参加人数や話題の振り方などまだまだ私自身が未熟な時期でした。定期的に参加してくださる方が増えてきていた時期だったので、初めての方が参加しにくくなってしまうんじゃないか…と危惧して、初参加か2回目までの方のみが参加出来る読書会を開きました。結果として、定期的に参加してくださってる方のおかげで彩ふ読書会は成り立ってるんだと気づく事態に。
あとはコロナ禍に実施した、おやすみ読書。
Zoomで繋がるけどビデオオフで会話も禁止。それぞれの場所で集中して読書をしようというものです。こちらも企画自体は面白かったものの、コロナ禍でみんな喋りたい中であえてやる必要ある?と冷静になってしまい、やめました。
他にも沢山ありますが「もうライフはゼロよ!」状態なのでやめておきます。
装丁グランプリも、ほぼ初心者限定読書会も、おやすみ読書も、企画としては面白くなかったわけではありません。初回が思うようにいかなかっただけで、改善できるところを改善していけば、2回目か3回目かには上手くいってたような気もしてます。失敗を失敗のまま終わらせてしまってるのは私自身です。
思えば、今は定着している推し本披露会も、最初から上手くいったわけではありません。私自身の推し本紹介も手ごたえはなかったですし、参加して下さった方々に楽しんで頂けていたかというと、そうは言い切れないところもあります。紹介された本には必ず一個は質問しようと決めているのですが、何も思い浮かばなかったこともあります。長らく続けていくうちに流れがつかめてきて、今は私自身も楽しむことが出来るようになりました。
課題本読書会も、他の読書会で何度か経験を積んでから主催をしたのですが、やはり実際にやってみると沈黙の怖いこと怖いこと!あえて沈黙を楽しむのも一つだと思いますし、皆がそれぞれ熟考している時間だとは分かっているのですが、「楽しんで頂けているのか?」という視点から見ると沈黙が非常に怖い!それは今もそうなのですが、今はあらかじめ沈黙対策にメモしたものがありますので、基本的には参加者の方に喋ってもらうスタイルを取りつつ、タイミングを見計らって私個人の意見を言ってみたり話題を出してみたりしてる感じです。
推し本披露会も課題本読書会も、一回きりだったら「失敗だったなあ」と思ってやめてたかもしれません。そうならずに私自身も楽しいなあと思いながら出来ているのは、続けてきたからかなと思います。
さて、今後も新しいことには挑戦していきたいと思ってます。
初回は、私もですが参加者の皆さんも手探りになりますので、やってみないことにはどうなることやら分かりません。でも、一度やってみたら開催レポートも作れるし雰囲気も分かってくるし、改善を加えていくことが出来ます。2回目3回目には形が出来てくると思うので、まったりとやっていきたいなと思いますです。
おわり。