【WEB】6/6~6/7 推し本披露会レポート in 読書メーター

2020年6月6、7日、読書メーターのコミュニティ内にて『推し本披露会』を開催しました!参加して下さった皆様、ありがとうございました。紹介された推し本は25冊でした!

さて、このレポートが初見の方もいらっしゃると思いますので、まずは「読書会」と「彩ふ読書会の目的」から始め、レポートに移りたいと思います。

「読書会」とは何かについて。

これについてはwikipediaに掲載されているものを一部引用させて頂きます。

読書会とは、集団で読書または読書に関するコミュニケーションを行うためのイベント、またはイベントを開催するグループである。

目的や参加者数、文化背景などに基づいて様々な様式・分類がある。

「読書会の進め方」による分類
・輪読会式: 特定のテキストを一区切りずつ読んでいく方式
・研究会式: 特定のテキストを事前に読んだ上で指導者を中心に報告や講義を行う方式
・発表会式: 参加者が各自自由なテキストとテーマで発表を行う方式

「何を読むか」による分類
・テキスト読書会: 同一のテキストを使う読書会
・テーマ読書会: 同一のテーマであればテキストは同一である必要はない読書会
・自由読書会: テキストもテーマも制約がない読書会
(wikipediaより引用)

彩ふ読書会の場合は「読書に関するコミュニケーションを行うためのイベントを開催するグループ」にあたります。様式・分類については今後別のものも行っていきますが、午前の部は「発表会式・自由読書会」です。持参した本を各自紹介していく形式で行っております。午後の部は「テキスト読書会: 同一のテキストを使う読書会」です。事前に課題本を読了しておき、当日はその本について語り合う形式です。どちらの部も「家庭でもない。職場でもない。貴方にとっての第三の居場所作り」を目的としております。

読書会は、本が好きな方にはオススメな会です。

自分一人では手に取らなかったであろう本との出会いがあったり、本の話題を通じて普段接点のない方とお話することが出来ます。

簡単に言えば、関わって下さる方々の「第三の居場所作り」です。

家庭でもない。
職場でもない。
貴方にとっての、第三の場所。

居心地の良い場所。集まれば何だかほっこり出来るような場所。色々脱ぎ捨てられるような空間。そんな「居場所」を作っていきたいなあと思っています。

教養を深めたり、読書の幅を広げるといった事も目的ではありますが、何より一番は集まること。時間や空間を共有していくこと。

集まって顔と顔を合わせれば何か新しいことが生まれてくる事もあるでしょう。新たに興味を持ち始めることや、やりたい事、今までやってみたかったけどやれなかった事に挑戦したくなるかもしれません。まだまだ理想を語るだけになってしまう段階ではありますが、貴方自身のやりたい事が叶う場にもしていきたい。

「彩ふ」は「いろう」と読みます。
色んな価値観を持った方々が集まり、色が美しく交じりあう、というような意味で名付けました。読書会は本関連の集まりではありますが、それは一つのキッカケとして捉えて頂けたらなと思っています。目的としては以上です。

今回はWEBイベントでした。

読書メーターでの開催は約三か月ぶりとなりましたが、今回も素敵な推し本が沢山でした!ありがとうございました(^^)

今回紹介して頂いた推しはこちらです。

推し本一覧

1.なぜ僕らは働くのか 君が幸せになるために考えてほしい大切なこと
2.BRUTUS 2020年6月15日号
3.天切り松 シリーズ(全5巻)
4.エレンの日記
5.Terri Weifenbach / Des Oiseaux
6.内向型の生き方戦略
7.もの食う人びと
8.甘々と稲妻
9.もつれた蜘蛛の巣
10.孫子
11.モモ
12.ダ・ヴィンチ
13.100分de名著テキスト
14.笠原将弘のいちばんおいしい春レシピ 主婦の友生活
15.シャーロック・ホームズの冒険(新訳版)
16.Makers
17.ロマンチックカントリー
18.100分de名著『ペスト』
19.果しなき流れの果に
20.カリギュラ
21.サクリファイス
22.イニュニック
23.ウルトラセブン撮影日誌
24.異邦人
25.感染症の世界史

それでは詳しく見ていきましょう♪今回は読書メーターにてコメントを頂いておりますので、そのまま掲載させて頂きます♪普段はコメントさせて頂いているのですが…さらに時間がかかってしまいそうですので、今回はご紹介頂いた方のコメントのみとさせて頂きます。すみません!

推し本1
なぜ僕らは働くのか 君が幸せになるために考えてほしい大切なこと

<紹介者より>
将来に悩む中学生が主人公のお話。マンガと図解で進んでいきます。世の中や仕事について描かれています。何故働くのか、自分に合う仕事は?など、中高生向けですはありますが大人になった今考えさせられることが多かったです(コロナの影響もあって今なおさら響いたかも?)オススメです!

推し本2
BRUTUS 2020年6月15日号

<紹介者より>
雑誌ですが特集にひかれて買いました!
著名な方々が「好きで好きで好きでたまらないマンガ」を紹介されています。
マンガ家さんからのラブレターとしてイラストの描きおろしも!五十嵐大介さんの描いた『鬼滅の刃』や、藤田和日郎さんの描いた『狭い世界のアイデンティティー』なども掲載されています♪超豪華!オススメです(^^)

推し本3
天切り松 シリーズ(全5巻)

<紹介者より>
金銭以外に+@意味ある盗みしかしない盗人一家のお話です。一家は主人公合わせて5人でそれぞれキャラが濃く、みんな渋いので真似したくなります笑   
時代背景は大正から始まりますが、市井ものと呼ばれる時代物が好きな方にぜひオススメです。

推し本4
エレンの日記

<紹介者より>
エレン・フライスについては全く知らなかったが アートブックのストアページで興味を持ち何を感じて、どう考えて 世界をどうしたいのだろうという 人間への好奇心から購入した。エレン・フライスの世界と人間への好奇心、物事を好き嫌いで決める直観力と心の声に従う勇気がに感心した。出口治明氏の「多くの人に会って、あちこちに旅をして、本をたくさん読むことが 自身の成長につながる」を思い出した。

インタビュー
https://fashionpost.jp/portraits/150398

推し本5
Terri Weifenbach / Des Oiseaux

<紹介者より>
自宅の庭にやってくる野鳥を撮影した作品集。身近な自然に広がる広大で、幻想的な風景に魅了される。
絞りを開放して撮っているので ミニチュアのような箱庭的な面白さがあり、見ていて飽きない。
僕は、タテ位置は作品を作ってしまいがちになるが ワイフェンバックの作品は素直さがあるので、参考になる。

推し本6
内向型の生き方戦略

<紹介者より>
内向型を境地開拓型、外向型を社会維持型という置き換えは、素晴らしく的を得ている。僕は典型的な内向型人間なので
共感するところも多く、過去の困難な時代が、なぜそうなったのか腑に落ちた。境地開拓型と社会維持型の違いや役割が 実体験と重なり、新しい気付きがあったりする。また自分の進めべき方向や社会維持型とのコミュニケーションなど 役立つ情報が多い。開拓型と維持型が協力しあって社会を作っているわけだから ネガティブ思考におちいらず、自信を持つことが大切。

推し本7
もの食う人びと

<紹介者より>
飽食が当たり前の日本の食事情に疑問を感じた著者が、単身で各国を取材していくルポルタージュです。美食がテーマではなく、生きるために「食う」という人間の本質が追究されています。バングラデシュから旅はスタートし、難民キャンプ、紛争地帯、離島、山岳地帯と人が住めそうな場所に訪れて、食べる。食を取り巻く人同士の相克がやるせなくて、安穏と日々飲み食いする自分には痛烈でした。詩と紀行文が合わさったような「ベトナム銀河鉄道」という章もあります。

推し本8
甘々と稲妻

<紹介者より>
高校教師のお父さん、保育園児の娘、教え子の女子高生の3人を軸に話が進みます。この3人が中心になってごはん会をやるというのが基本の筋で、ごはんをつくって食べることを通して、生きることがちょっとハッピーになっていきます。(何だか読書会にも通じるところあり?)

キャラクターがごはんを食べるときの甘々な表情は一見の価値ありで、この読書体験は漫画ならではです。各話についているレシピノートも可愛らしくてオススメ。

推し本9
もつれた蜘蛛の巣

<紹介者より>
一族の長老が由緒ある水差しの相続を巡って、大勢の親戚が大騒ぎを繰り広げる物語。
最初は登場人物が多くて頭の中は大混乱になったのですが、それぞれの登場人物の複雑にもつれた事情がゆるゆると解けていくと、もう読み終えるまで止まらくなります。
モンゴメリーの香りまで感じさせる美しい風景描写の素晴らしさ、そして、全ての出来事の行き先は幸福なんだと思えます。

推し本10
孫子 訳者 / 浅野裕一

<紹介者より>
これまで何度も読み返してきた本です。
本来は中国の春秋時代に書かれた兵法書。しかし、兵法、戦略から離れて、人生を主体的に生き抜くための具体的な方法論の書でもあります。
非常に深い人間に対する洞察に満ちている。神仏や偶然に頼らず、どこまでも人間の力だけによって主導的に行動する具体的な指針が書かれている。様々な場面で応用でき役に立つ書です。

推し本11
モモ

<紹介者より>
時間とは命なのです―― という物語。
現代の効率や生産性が優先されるような社会の中にあって、本当に豊かに生きるというのはどういうことなのかを問いかけている作品。ただし、あるイデオロギーのためのプロパガンダではないので、物語としても十分楽しめます。子どもは子どもなりに、大人は大人なりに、そして老人は老人なりに幾つになっても楽しめます。個人的には道路清掃のベッポという老人の生き方、彼の物事に取り組むやり方に惹かれました。

推し本12
ダ・ヴィンチ

<紹介者より>
興味のある特集の時だけですが
購入してます。
お気に入りは《文豪特集》
江戸川乱歩が特に好きです。
他にもたくさんの書籍が紹介されているので気になる本が見つかるかもしれません。

推し本13
100分de名著テキスト

<紹介者より>
こちらも興味ある特集の時だけ購入してます。
お気に入りの回は《松本清張》
他にも《夏目漱石》《西田幾多郎》《カント》など
文学や哲学など難しい古典を解説してくれる
ありがたい番組とそのテキストです。

推し本14
笠原将弘のいちばんおいしい春レシピ 主婦の友生活

<紹介者より>
笠原将弘さんは僕の料理の師匠(会ったことはないが)。少ない材料で、調理も短いのが多いが、最高に美味しい!
料理店(賛否両論)を経営しているので お客様とのやりとりから 心のこもった料理ができるのだろう。春野菜は下ごしらえが、大変だったりするが、春の香りを楽しめるので大好きだ。晩ごはんの献立バイブル!

推し本15
シャーロック・ホームズの冒険(新訳版)

<紹介者より>
シャーロック・ホームズは永遠だね、初めて読んでから50年近いが、いつ読んでもドキドキ楽しめる。正統のミステリ物ではなく、事件になりにくい日常の不可解さが、より親しみを抱かせるし、登場人物の魅力を引き立たせている。 最近は世界史の文化に興味があるので ホームズの活躍した時代「ビクトリア朝」が、どんな社会だったのか調べてみたくなった。

推し本16
Makers

<紹介者より>
タイトル通りテーマは「ものづくり」で製造業の昨今の潮流を解説している本です。キーワードは「ビット(情報)からアトム(原子、物質)へ」
2012年の本ですが、今読んでもなかなか刺激的で、読んでいると何か物を作りたくなってくる一冊。インスピレーションを刺激されます!

推し本17
ロマンチックカントリー

<紹介者より>
塗り絵というと子供の為のように思えますが、大人の為の塗り絵本もあります。
塗り始めると思っていたより、夢中になって時間が経つのも忘れます。
私はファンタジー系が好きなので、自分が行ってみたいなあと思える様な雰囲気を出せる様に塗ってます。
時々、自分で絵を書き足したりして、まるで絵本を作っているような気持になります。
色鉛筆を選んでいる時、日本製は明るい色が多くて、欧米製は暗い色が多い事に気づきました。
目の色の濃い薄いによって光や色の見え方が違うそうです。

推し本18
100分de名著『ペスト』

<紹介者より>
新型コロナウィルス感染のためか、現在大変読まれているアルベール・カミュ『ペスト』。
この本で、著者の中条省平さんは、カミュがこの小説に込めた思いや、それに関わるカミュの生涯も紹介しています。もちろん『ペスト』の内容についても、ペストの意味や、登場人物たちの思考等、細かい点も解説しています。『ペスト』と合わせて読んでいただきたい、大変分かりやすい本です。

推し本19
果しなき流れの果に

<紹介者より>
早川書房が昔「世界SF全集」というシリーズを刊行していたが、その中の一冊。
高校生の時に初めてよんで、すでに何回読んだだろうか。
小松左京の時間論や宇宙論にバックアップされた哲学的な内容に、高校生の私はぶちのめされた。極めて凝った構成や目まぐるしく変わる展開。そして空間を跳び、時間を超えてついにそれらの「果」へと行きつく。小松左京の思考に追いつけない程濃い内容。
現在はハルキ文庫から出ており、手軽に手にすることができる。日本SFの金字塔的作品。

推し本20
カリギュラ

<紹介者より>
カミュで思い出したので…
(彩ふ読書会で紹介したことある本です)
こちらは小説ではなく戯曲で脚本形式になっています。
暴君化したカリギュラ王と数少ない理解者たちの物語。
悪人なのにどこか悲しいカリギュラを俳優・菅田将暉さんが演じていました。
舞台版も世界観が濃すぎてしばらく抜け出せなかったです!

推し本21
サクリファイス

<紹介者より>
自転車のレースの物語。
三千キロものコースを団体戦として順位をタイムで競う。
チームのエースの成績が最優先される。そこには、
いくら個人の能力があっても実績がない選手がアシスト役に
廻るという組織の重要性が述べられている。しかもレースには
ハプニングがつきもの、生命の危険ギリギリの場面に
ハラハラさせられた。

組織のなかの人間性に触れることができます。

推し本22
イニュニック

<紹介者より>
作者がアラスカ各地を訪問し、その自然の驚異は然ることながら、そこに住む人々と自然との関わりを描いていく濃厚なヒューマンドラマ。
入植者や移住者、先住民や果てはキスカ島で戦った日本兵まで…彼等の自然や動物との関わり方は「慈しみ合い」。そこには、人と自然、どちらが上なのかという上下関係はない。

厳しい自然と隣り合わせで生きて来た人々が、どのように自然と付き合ってきたか、その価値観が記された一冊。

推し本23
ウルトラセブン撮影日誌

<紹介者より>
この本は、真のウルトラセブンファンを自負するなら必読でしょう。
半世紀前の特撮ドラマの撮影日誌が原本に忠実に編纂され、当時の
制作現場の詳細、雰囲気、苦労が伝わる貴重な一冊です。

『ウルトラセブン』には大いに影響を受け、多感な青少年期に見る
ことができて、本当に良かったと思っています。

推し本24
異邦人

<紹介者より>
「きょう、ママンが死んだ」から始まる物語。
私はふとクイーンの「ボヘミアンラプソディー」を思い浮かべた。
主人公は銃で人を殺して、動機は「太陽のせい」だと答える。
彼は自分の気持ちを歪めることをしないので、不条理にも悲惨な方向へ向かっていく。
この本はモノクロのフランス映画を見ているような雰囲気を持っていると思った。
太陽のまぶしい光は影との対比でモノクロの方がより鮮明さが増す気がする。

推し本25
感染症の世界史

<紹介者より>
今はうんざりするテーマですが、それぞれの感染症、細菌、ウイルスについて、作者の豊富な知識と経験(何度も感染)に裏打ちされた内容が書かれていて、過去にいかに多くの感染症が流行り、それらと戦いの連続だったかがよくわかります。
他にも新書などで感染症を取り上げたものはありますが、この本が読みやすく感じました。

以上です!

参加してくださった皆様、閲覧して下さった皆さま、いつもありがとうございます(^^)

皆さんの中でも気になる一冊があれば幸いです♪