#情熱読書 せつこの場合

私の本の過去の記憶をたどっていくと、幼い頃、母に読んでもらった絵本。「白鳥の湖」「みにくいアヒルの子」「白鳥の王子」などの物語にいわさきちひろ風の美しい絵。大きな平仮名の簡単な文章と漢字交じりの少し詳しい文章が、同じページに書かれていました。幼くてまだ平仮名しか読めなかった私は、母の語ってくれる小さな文字の方を読める様になりたいと思っていました。大人になってからもあの美しい挿絵はずっと記憶に残っていて、絵画鑑賞も描くのも好きになりました。本格的に本を読むようになったのは中学生の通学電車の中、ハイネやリルケの詩集、「赤毛のアン」宝塚歌劇のハムレットを観た後はシェイクスピア、ライトノベルの先駆け筒井康隆の「時をかける少女」あの頃読んでいたものが、現在の読書の基盤になっている気がします。

仕事は自営で通勤ないし、他の趣味等が増えて、特にアマゾンプライムの海外ドラマにハマって残念ながら、１冊読めるかどうかって感じなので、読書会の課題本はそんな私の背中を押してくれる存在。

ＳＦ系
アーサー・Ｃ・クラーク、ハインライン

幻想不気味系
レイ・ブラッドベリ―、
「フランケンシュタイン」「ドラキュラ」

ファンタジー系
ミヒャエル・エンデ、トールキン（指輪物語）、「ハリーポッター」

日常の癒し系と芸術系他
モンゴメリー、原田マハ、児童文学、絵本、吉川栄治など

子供が小学生までは、読み聞かせの為に図書館通いしてたので借りる派だったけど、今は２週間では読めないので買う派になりました。

紙書籍派。電子書籍は目が疲れる。但し、YouTube朗読はよく聞いています。現在聴読中「カラマーゾフの兄弟」と夏目漱石の「三四郎」特に純文学は色んな人が朗読しているので、好みの声だと癒されます。時として睡眠導入剤。

以前に読んで面白かった作家、初見の作家は本の裏筋を見てから、最初の方を読んで惹かれる文章がある本。それはスッと心に入ってきて、情景が浮かんだり、感情が動いて、読み始めると止めれなくなりそうな文章。更に、問１の宝塚歌劇でシェイクスピアのように、何かの体験に触発されて関連する本を選択。例えば、アニメ「ちはやふる」から「百人一首という感情（最果タヒ）」など。

モンゴメリー。美しい情景描写、その場面の質感まで感じられます。そして、何気ない日常の中にも波風は吹くのだけど、最後はハッピーエンド。色んな性格の人達が登場し、赤裸々に語られたりするのだけど、人間愛を感じ、癒されます。何度読み返しても、世界に引き込まれ幸福感に満たされます。アンシリーズ以外も好きで「もつれた蜘蛛の巣」は最初の混乱が解けていく展開が素晴らしい。どれも良くて一つには絞れませんが、これがモンゴメリーの最近に読んだ本です。

読書が趣味と言っても本に関して語り合う機会は無くて、以前から探してたけど子育てに追われて忘れていました。子供たちが手を離れて、自分の時間を楽しむ時間ができた時、読書会をネットで探したのがきっかけです。年齢的に若い人が多くて参加するのが少し心配だったけど、若くても同じ本を読んでる人もいるし、本によって世代を超えて話ができるのが分かってとても楽しいです。読書会に参加しなければ知らなかった本の紹介はとても興味深いです。

別次元の人生の体験。平安貴族、戦国武将、魔法使い、科学者、ジェダイ、宇宙人、動植物等々。時を超えるタイムマシン。地球の深海から宇宙の外まであらゆる空間の旅。実用本も読みますが、私にとって、本は現実逃避的な感覚があります。かつて小説は有害だと言われた時代があったのは、この虚構に危険を感じていたのかも。でも、生きていく為には特別必要のない事に惹かれたり、そこに楽しみが隠れていたりします。歳を経て人生の真の豊かさは生活の糧とは別の所にある気がしています。

自粛解除後、リアル読書会が再開しても、年齢的な事もあってすぐに参加できるかわかりませんが、また、皆さんにお会いして本の話をできる日を楽しみにしています。できれば、個人的には今後もネット上のイベントも続けて欲しいなあと思ってます。