交友関係を知れば読書がもっと楽しくなる“文豪とアルケミスト文学全集”

交友関係を知れば読書がもっと楽しくなる“文豪とアルケミスト文学全集”

ボクらの時代って番組が好きでよく見てるんですが、いつだったか森見登美彦さんと万城目学さんと上田誠さんがトークされているのを見ました。三人とも京都に縁のある方々。三人の人柄や関係性が伝わってきて、めちゃくちゃ面白かったです。

作品を作り続けている人の話って、発想が豊かで、面白い。

その面白い人たちが集まると、面白さは足し算ではなく掛け算になる。

小説を読んでいると、たまーに作家の顔が透けて見えることがあると思うんですが、俺は割とウェルカム派です。プラスに働く時もあればマイナスに働く時もありますけどね。作家さんの背景や人柄を知ることも、作品に触れる上での一つの楽しみ方だと思っています。文章の上手い下手はあまり気にならなくって、それよりも作家さん自身がどんな視点を持っているのか、内に何を秘めているのか、どんな生き様か。それを作品でどう表現しているのか。そんな部分に興味を惹かれます。

・・・・・・改めまして、こんにちは。

真面目コメンテーター、のののです(誰だ)

さて、今回ご紹介する本はコレ。

「文豪とアルケミスト」文学全集
神楽坂ブック倶楽部(編)
新潮社

先日の読書会でご紹介頂いた本です。

上に書いたように作家さん自身のことが気になる性質なので、これは絶対ハマるやつや!読まんでも分かる、ハマるやつや!と思って購入しました。あ、もちろん読みました。ゲームが元のようなんですが、紹介して下さった方と同じく俺もゲームはプレイしておりません(笑)が、ゲームを知らなくても十分楽しめる本でした。

まず表紙が素敵です。カバーを外してみても素敵。美麗。

夏目漱石と芥川龍之介の往復書簡や、泉鏡花と徳田秋声の関係など文豪同士の交友関係にスポットが当てられてます。いくつか短編も収録されてるんですが、作品が出来るまでの背景などを説明してくれた後に読むことが出来るので、ちょっと読み方も変わってきますね。芥川龍之介の書いた葬儀記や谷崎潤一郎が書いた「芥川龍之介、そして佐藤春夫を悼む」、徳田秋声が語る泉鏡花など、故人を偲ぶ文にも思わず見入ってしまいました。新発見資料も収録されております。何か書く際の資料にも使えそうかな?

それと、皆さんイケメンにおなりあそばせております。元の顔どこいった!?といったくらいイケメンでございます。イラストは少なめに感じましたが、ゲームの内装アイテムと交換できる特典シリアルコードも封入されております。ちょっとゲームやってみようかしら。そんな気分。オススメです♪

《文:nonono》

 

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