大きい1年生と小さい2年生/古田足日

2 min

大きい1年生と小さい2年生
古田足日(著)
中山正美 (イラスト)
偕成社

先日の読書会で紹介して頂いた本。

からだは大きいのに泣き虫な1年生のまさやと、からだは小さくてもしっかり者な2年生のあきよ。ふたりの友情と自立の物語です。

通学路にある“がけのみち”を通るのが怖い、まさや君。

可愛い。

上級生ともケンカするあきよちゃんを見てオロオロする、まさや君。

可愛い。

ぼく、おなかすいたあと学校で泣いてしまう、まさや君。

可愛い。

とにかくまさや君がめちゃくちゃ可愛い!!

これに尽きました。これ、何目線でしょ。親目線ではないんだろうなあ。孫?親戚のおじさんかな?

まだ一年生なんだから~と自分なら甘やかしてしまいそうな感じなんですが、まさや君のお母さんは「もう一年生なんだから」といった姿勢で、まさや君と向き合っています。いやはや素晴らしい。

好きなシーンはあれですね。

“がけのみち”が怖いので、まさや君はあきよちゃんと手をつないで通学してたんですが、ある日あきよちゃんが熱でお休みしてしまいます。

あきよちゃんのおかげで“がけのみち”も怖くなくなっていたんですが、いないとなるとやっぱり怖い。

「おかあさん。ぼくも、ねつがあるんだよ」

可愛いこと言っちゃってくれるぜ。

でも、お母さんは、

「わかってます。あきよちゃんがいないからでしょう。いつまでもあきよちゃんをたよりにしてたら、だめよ」

ピシャリ。

バレバレだ!

そんなまさや君ですが、あきよちゃんを見て「しっかりする」ってどういう事なのかを考えるようになったり、冒険したり、めきめきと成長していきます。その姿にグッとくるものがありました。

と、一見すると男の子(まさや君)の成長物語なんですが。

読書会で紹介して下さった方は子供の頃に初めて読んだそうなんですが、大人になってから再読してみると「実は女の子の成長物語でもある」ことに気づかれたそうです。その視点で読んでみると、確かにあきよちゃんにも物語がありました。

彼女はからだが小さいことにコンプレックスを抱いています。男の子とけんかするときに「なんだ、このチビすけ」とか言われるからです。一見強気なあきよちゃん。相手が上級生であろうともケンカするし泣いたりすることはありません。そんな彼女も、まさや君との関わりを通して気持ちに変化が生じてきます。

とにかく二人の関わり合いが素敵でした。お互いに刺激しあって成長して自立する。大人になってから誰かとそんな関係を築くのって難しいかもしれないけど、でも、大切なことだよなあと思ったり。色々と考えさせてくれる良本でした♪

あと中山正美さんのイラストも素敵でした(^^)オススメです♪

《文:nonono》

 

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