期待感は、必要だ。

期待感は、必要だ。
私はそう考える。

 

私にとっての読書会は期待感そのものだ。

 

新しい本との出会い。

新しい人との出会い。

何度か参加された方々の見せる、新たな一面。

結局何もなかったとしても、「何かあるかも!」とワクワクした気持ちを抱かせてくれる。で、大体何かしらがある。期待感を上回る何かが、毎回ある。

それが、私にとっての読書会だ。

 

2月16日の京都読書会を最後に、オフラインの読書会は開催出来てない。読書会をしなくなってから約2ヶ月。早起きして新幹線に乗る週末が最早懐かしい。「何かあるかも!」を失った日々はあまりにも退屈だった。予測の出来る事ばかりでは、人間やる気を失ってしまうものなのだろうか。閉塞感を打破しようと立ち上げた読書会自体に蓋をされた私は完全に打ちのめされたかのように淡々とこの2ヶ月を過ごしていた。

ホームページもTwitterも大分疎かになってしまった。ホームページを訪れる人もTwitterのフォロワーさんも少なくなってしまっている。このまま自然消滅するんかってくらいに彩ふは息をしていない……わけではないんだけども!この期待感を補うものは何かないか、模索していた日々ではあった。

そんな中、私の中でキラリと光るものがあった。彩読LINEコミュニティでのスピンオフ企画だ。

実はこの数週間、オンライン系の企画を実施していた。彩読LINEコミュニティ内での事なのでホームページの開催レポートにはまとめていない。仮にレポートを読んで興味を持ってくださったとしても、コミュニティには入れないからだ。彩読LINEコミュニティは読書会に3回以上参加された方のみが加入出来るようにしているため、今新たに入れる方はいない。新規の方には現状申し訳ない限りだが、これについては後述するので、最後まで良かったら読んで欲しい。

とにもかくにも、今コミュニティLINEに入っておられる方々を思い浮かべ、どんな事をしたら楽しいだろうかと考えた。通勤中、スマホを開き、あーでもないこーでもないとメモ帳にネタを書いていく。血が通う。灰色になりかけていた私の生活に彩りが蘇る。

 

 

レポートにはまとめていないが、まず始めに実施したのが『推し○披露会』だ。

普段は各自持ち寄ったオススメ本を紹介し合う『推し本披露会』を行っている。これを推し本に限定せず、推しドラマやら推し映画やら推し酒やら推しカフェやらやら、推しへの愛があれば何でも紹介オッケーとした企画が『推し○披露会』だ。沢山の推しが紹介された。カオスっぷりが何だかむしろ彩ふっぽいなと感じた会だった。

 

 

次に実施したのが『イロドク♪春のいいね祭り♪』だ。

ふざけたタイトルだが内容もふざけてる。川柳を投稿して、出来はともかく「いいね」やスタンプをしようぜという企画だ。いいねを得ようとすることは承認欲求を満たす行為。そんなこたあ分かっちゃいるが、あえてその承認欲求を満たしてみようよという壮大かつ慈愛に満ち溢れた企画である。コロナや仕事に関する川柳も多く投稿され、大変盛り上がった。
実はこの企画「これはさすがにスベリ倒すんじゃないか……?」と実施するまでずっとビクビクしていた企画でもあった。まさに彩ふ読書会第三の矢、実験的経験会。失敗するか成功するかやってみるまで分からん!というやつである。川柳を投稿するというのは、かなりハードルが高い行為だ。全く投稿がなければ企画自体が成り立たない。あ、やっちまったか……?と、ビクビクしっぱなしだった。だがこのビクビク感が、まさに私にとっての彩りなのである(ドMですのでね!)

 

 

その次に実施したのが『本棚プロファイリングゲーム』だ。

本棚の写真をもとに、持ち主の人物像を推理するゲームである。これは彩ふ読書会一周年イベントのお楽しみ企画で実施したものだ。ある程度面白い事が分かってはいるものの、LINE版にアレンジする必要があった。どうアレンジすれば参加しやすいか、楽しんで頂けるかを考える事は、私に彩りを与えてくれた。

 

そうして毎週オンライン企画をやっていく中で感じることがあった。

 

やっぱり何かが……何かが足りないヨ!

 

まあ、それが読書会なんですけども←

 

今出来ないものに縋っていても仕方がない。3密を避ける事は、きっとコロナが落ち着いてもしばらく続く。オフライン読書会に置き換わるものを探さなければならない。……そう思うのが当然のことだろう。しかし、「当然」の事には全力で逆走したくなるのがワタクシ←

今のところの結論として、オフライン読書会に置き換わるものをオンラインで用意するつもりはない。やはり顔と顔を会わせて交流出来るオフラインの読書会に勝るものはないと私は考える。居場所作りというコンセプトがあり、オフラインの読書会がある。そこは崩さないでおきたい。一年出来なかろうが、二年出来なかろうが、待ちましょうや!

ただ、同じとまではいかなくても、何か補えるものはないのか?そもそも、読書会で得ていたものは、何だったのか?彩ふに合ったものは何なのか?改めて見つめ直す機会となった。

初めての方が彩ふ読書会と関わる最初の入口は読書会だ。逆に言えば読書会しかない。その入口が塞がれてしまった今、初めての方が参加出来るものがなくなってしまっている。初めて方を常に受け入れていくという方向性から大分逸れてしまっている。彩読LINEコミュニティというグループLINEを作ってはいるが、こちらには加入条件を設けている。

彩読LINEコミュニティは、読書会しかやっていなかった頃に生まれたグループLINEだ。読書会だけでなく飲み会やその他企画もやっていきたいという思いがあり作ったものである。現在も在り方については模索が続いているけれども、現在70名の方に加入して頂いている。読書以外の趣味で集まるブカツも9つあり、それぞれ活動している。

しかし、彩読LINEコミュニティは読書会3回参加という加入条件がある。これは、逆に言えば読書会に参加出来ない方は入れないという事でもある。毎月のように参加出来れば良いが、仕事等で忙しい方だとなかなか条件をクリア出来ない。そもそも関東や関西に住んでいなければ読書会に参加すること自体が難しい。性質上、クローズドな集まりなのだ。その分、安心感はかなり大きく、私もこの彩読LINEコミュニティでの企画を通して幅が広がった事が沢山ある。私自身が企画をして楽しめたり、最近のオンライン企画では彩りを与えてもらった。手前味噌ではあるが、居場所作りというコンセプトにおいて彩読LINEコミュニティで出来ない事はほとんどなく、使い方次第で理想の場になれる。読書会が期待感ならば、彩読LINEコミュニティは安心感だといえるだろう。なので否定するわけじゃないんだけども、読書会と彩読LINEコミュニティだけでは補えないものが現実としてある。

読書会と彩読LINEコミュニティを補うものとして生まれたのが彩読メルマガだ。こちらはまだ第一号しか配信していないが、読書会に参加出来なくても、メールという形で関わりを持つ事が出来ればなと思っている。これで何とか補えたのではないか?と思っていたものの、補えてねえ!とやってみて気づいた。

現在65名の方にメルマガ登録して頂いている。まだ読書会に参加した事のない方、何度か参加して頂いている方と登録者は様々だが、これだけの方が彩ふ読書会に興味を持って下さっている。かなりの励みになっている。

ひとつ面白い事に気づけた。それは、登録者が関西、関東、名古屋在住の方ばかりという事だ。読書会を開催している場所の近くに住んでいる方だけなのだ。今やっていない地域からの登録はない。広くお知らせをしているつもりでも、実際はそうではないということだ。実に面白い。オフラインの読書会だけを入口としている現状では届いていない人が多くいるのだと分かったのだ。オンラインで企画をすればまた変わるだろうけれども、現状そうだったのだと初めて気づけた。

 

読書が好きで、彩ふ読書会に興味を持って頂いた方と一緒に出来る何か。期待感を得られる何か。ハードル低く参加可能な何か。居住区問わず参加出来る何か。

一体何が出来るだろうか?

これからおそらくZOOMやSkypeを使ったオンラインイベントや飲み会がどんどん増えていくだろう。当たり前になっていくかもしれない。職場とか、顔見知りの人達同士でならば、どんどん活用していってほしいと思う。めっちゃ便利。彩ふでもやっていくだろう。ただ、それを中心に据えるのには少しばかり抵抗感がある。ツールが便利なのは最高に素晴らしいんだけども、「ネット上に顔出しをする」という事そのものに抵抗感があるのだ。スクショされたら一発拡散というリスクがどうしてもつきまとう。私自身も顔出しはしていないが、私がというより、そのリスクを参加者に背負わせてしまう部分が解消出来ない。自己責任でやれば良い話ではある。もっともっと当たり前になっていけば、ここらへんで悩む事もないかもしれない。ただ、現状は「自己責任&特に気にしない人」しかイベントに参加出来ない状態である。読書が好きだけどネット上に顔出しする事には抵抗感があるという方にとって、読書会への参加がさらにハードルの高いものとなってしまう。私はたとえ軽いと思われようが、参加ハードルを低くしていきたい。世間的に流行っていたとしても、彩ふには合わないものを無理して中心に据える必要はないと私は考える。

……と、模索していく中で、これはというものを見つけた。

LINEのオープンチャットだ。

オープンチャットは去年の夏ごろにスタートした機能だ。多分まだご存じない方も多いだろう。先行利用のお知らせが来ていたのだけれど、スルーしてしまっていた。こんな事態になるのを想定しておらず、その時は必要ないと思っていたのだ。ふと思い出して調べてみたら、今めちゃくちゃ使い勝手が良さそうだと感じた。

オープンチャットはグループLINEに似ている。似ているけど、大分違う。

LINEアカウントを持っていれば誰でもオープンチャットのトークルームに参加出来る。友だちリクエストする必要はない。トークルーム毎に名前を変えられるので、本名でLINE登録している人もあだ名で参加が出来る。LINEは仕事や家族用に使っている人がほとんどだと思うが、それらの人たちに知られる事なく、かつあだ名を使って参加出来るのだ。個別にアカウント交換は出来ない仕様なので、その場限りで利用が出来る。

LINEという日常的に使用しているSNSであり、かつ普段関わる事のない人たちとも何かしらを目的として集まる事が出来る。それを可能にするのがオープンチャットだ。これまで躊躇していた方にとって、かなりハードルは低くなるのではないだろうか。オフラインの読書会とはまた違った感じにはなるだろうけれども、何となく雰囲気をつかむ事は出来るのではないだろうか。そこで興味を持って頂けたら、オフラインの読書会にも参加したくなるかもしれない。読書会参加までのいわば0.5的な立ち位置として、オープンチャットは相性が良さそうな気がしている。

まあ、やってみないと分からないが、このオープンチャットは彩ふとの相性がすこぶる良さそうな気がしている。

というわけで、一度試しにやってみようと思う。あえて読書会にはこだわらず、もっと広いジャンルで。

 

 

5/5、推し○披露会、開催。

 

 

新たな推しとの出会いに、期待を込めて。