本好きにとっては、きのこ・たけのこ論争に匹敵する話題ではなかろうか。
先日の読書会では一巡したあと少し時間が残った。もう一冊紹介もいけそうだし、フリートークでも良い時間。私のテキトー発言からフリートークになった。
本を買うときは紙の本か、電子書籍か。
本にはカバーをつけるか、つけないか。
耳で聴くAudibleやaudiobook.jpの話。
おっさんずラブの話。
若干本に関係ない話題もあったが、フリートーク中は何でも良いのだ。と自己弁護しておく(話題を振ったのは私←)
グループ内で最後に紹介された本が本にまつわる本だったので、三浦しをんさんの舟を編むを思い出し、本にまつわる話って最近してなかったな、ということも同時に思い出した。読書会なのに?というツッコミは何故か耳が餃子になって聞こえない。おっさんずラブに関しては、うん、まあ話したかっただけだった。
全員にお聞きするというよりフリーに喋って次の話題へ、という感じにはなったけれど楽しい時間だった。マンガは本棚が圧迫されるため電子書籍で、他は紙の本という方もいらっしゃって、使い分けするのもアリだなと感じた。
あなたはどちらだろうか?またお会いした時にでも教えて頂けたら嬉しい限りだ。
あと忘れてはならないのが図書館で借りる派もいらっしゃるということだ。まあ電子書籍の図書館はまだ聞いた事がないので、こちらは紙の本派に分類されるのだろう。「紙の本派図書館グループ」「紙の本派書店購入グループ」「紙の本派ブックオフグループ」という分け方になるのかもしれないけれど、まあ細かい事は気にしないで下さい。とにかく図書館派も一大派閥であることは間違いないだろう。
ちなみに私は一時期頻繁に図書館に通っていた。図書館内をブラブラして気になるタイトルを見つけたら中身をパラパラッとめくって、面白そうだったら借りるということをしていた。大体10冊借りるのがパターンだったけれど、返却期限内に読み終われるのは3、4冊。どーしても続きが気になる本は延長を申し込んだけれど大抵は読まずに返却していた。図書館内で「読みたい!」と思ったはずなのに、家に帰ると「また今度でいいかな」となるのだ。何故だ!
10冊は重いな、ということで借りる数を減らした時期もある。すると不思議な事に返却期限内に読めたのは1、2冊になった。減っていた。何故だ!
予約するパターンもやってみた。あらかじめ読みたい本を決めて、先に予約しておくのだ。図書館内をブラブラする必要もなくなったので時間短縮にもなるし、読みたい本を借りるわけだから全部読めるだろうと思った。結果一冊も読まなかった。何故だ!
ダン・アリエリーさんの「予想通りに不合理」にも書いてたかどうかは疑わしいけれど、私はブラブラすることで知らない本に出会える事を楽しみにしていたのかもしれない。効率的であるかとか、合理的であるかとか、絶対そっちの方が良いと分かっているのに、何故か違う選択肢を選んでしまう。不合理だ。便利であるよりも不便さを選んでしまうことは確かにある。お菓子とかもそうだ。太ると分かっているのに止められない。理想的な体型を作るにはお菓子を食べなきゃ良い話なんだけど、どーしたって止められないのだ。けれど、それが人間臭いということなのかもしれない。
図書館の返却ポストも実は要らないのかもしれない。便利ではあるが、私の図書館のサイクルに終止符を打ったのは返却ポストだった。図書館に寄らず返却出来てしまうから、返却で図書館寄ったついでに何か借りる、という行程が失われてしまったのである。いうなればコンビニのレジ前に何もないようなものだろう。でも逆に自宅まで配達&返却対応してくれるようなシステムがあれば、それはそれで使うかも……いや、どうだろう?そこまでの便利性を図書館に求めているかというと違う気もする。やっぱり一番の魅力は、普段手に取らない、書店でも見かけないような本と出会えることだと私は感じていたように思う。
あと驚いたのは図書館にマンガもあることだ。るるぶがあるってだけでも感動していたのに、すごいなーと思った。そういえば京都のマンガミュージアムもあるではないか。読書通帳ってのもあるらしいとテレビで見た。図書館も日々進化しているのだなあと思うと、また足を運びたくなってきた。
思いがけず図書館の話になってしまったけれど、紙の本も良いし、電子書籍も良いと思う。どれかに偏らず、色んなものを使い分けてみたら良いのかもしれない。
と、気づいた前回の読書会だった。おわり。