タマとらぶる②

ある朝目覚めると、私のタマは赤くなっていた。

どうやら寝ている間にかゆくて無意識にかいてしまったようで、かゆみとヒリヒリとした痛みがあった。何故かゆかったのかは分からないが、相当掻いていたようでめちゃくちゃヒリヒリする。

手がよく荒れるので行きつけの皮膚科はある。そこで診てもらえば良い話なのだけれど、さすがにちょっと躊躇した。手の荒れ具合を診てもらうのと、タマの荒れ具合を診てもらうのとでは羞恥心の度合いが違いすぎる。どんな顔で見せれば良いのだろうか。笑えばいいと思うよ、なんて脳内で返ってきたがタマを笑顔で見せるなんてただの変態じゃあないか。私はここのIdea boxでは荒ぶっているが外では恥じらいの戦士なのだ。奥ゆかしいことこの上ないと思っている。いくら家では全裸になれるとはいえ、それとも話が別である。

男の先生だから気にしなくても良いのだけれど、なまじ行きつけの皮膚科なだけに恥ずかしさの方が上回った。まだ見知らぬお医者さんの方が気にせず見せれる。恥をかきすて出来るからだ。しかし、行きつけの皮膚科は今後の関係性にも影響が出てくる。かといって面倒臭がりの私は新しく皮膚科を探すのも億劫なのであった。

まあ今日はたまたま掻いてしまっただけだろう。タマだけに。いずれ治るさ、なんて自分に言い聞かせて皮膚科に行くのをやめた。ドラッグストアで良さそうなクリームを探して塗って処置をした。

しかし、次の日もそのまた次の日も夜中無意識にタマを掻いてしまっていた。初日の荒れ具合がマシだったと思えるくらい、どんどん悪化していく。

恥ずかしさよりも痒みと痛みが上回り、私はようやく皮膚科を受診した。新しく皮膚科を探すのはやっぱり面倒だったので、行きつけの皮膚科だ。

男の先生はハイハイ~と慣れた感じでタマを診た。処方されたお薬を飲んだり塗ったりしていたらあっという間に治った。こんなことならば早く行けば良かった。躊躇して苦しんでいた自分はアホだった……。

 

 

 

それから一年後の夏。

またもや私のタマは赤くなった。無意識にかいていたようだ。

夏~は股間がか~ゆくなる~♪

ってやつである。

今回は躊躇せず皮膚科へ行った。一度見せているので、もう恥じらいはない。私の決断力は早かった。

 

 

 

 

 

しかし、診察室で待ち構えていたのは……。

 

 

 

 

 

女医さんだった。

 

 

 

 

 

な、なんだってー?!w( ̄Д ̄;)wワオッ!!

思わず「いつもの先生は……?」と聞くと「休診です」と答えられた。私はここで下半身をコンニチハすべきかどうか非常に悩むこととなった。

女医さんはお綺麗な方で、見た目は20代後半か30代前半。私より明らかに年下な感じの女性だったのである。そりゃあ女医さんなのだから気にしなくても良いとは思うのだ。頭では理解しているのだが、だがしかし!恥じらいの戦士が私にこう問いかける。それは猥褻物陳列罪には問われないのか?と。戦士がそんな細かいことを気にするかはともかく、私はコンニチハしかけた下半身をどうしようかと途方にくれた。しかし、ここで諦めてしまっては、次に行けるのは三日後だ。また三日ほど無駄に痒みと痛みに耐えなければならない日を考えると、ここで見せた方が合理的でもある。

 

 

 

 

 

私は意を決して言った。

 

 

 

 

 

「手が荒れてまして」

 

 

 

 

 

とんだチキン野郎だ!

 

 

 

 

 

結局私は女医さんにはコンニチハできず、咄嗟に1ミリほどの手荒れを見せてお薬を処方してもらった。そして後日再びコンニチハ受診した。次に行った時は男の先生だった。ハイハイ~とお薬処方され、事なきを得た。それが、去年の夏の出来事である。

 

私はまた今年もこの季節がやってきたか……と恐怖している。まだ大丈夫だが、必ずどこかで痒みはやってくるであろう。私は今年こそ女医さんにコンニチハ出来るのか……!自分で自分が非常に楽しみである←

 

以上、タマとらぶるの話でした。

 

いやはや、この手の話ならばまだまだ書けそうな自分が怖い。

 

現時点で複数の記事を同時進行で書いている。歩いているとすぐさまネタが思い付いてしまうのだ。日頃エッチなことしか考えていなかったのがバレバレである。

 

さて、お次は何を投下しようか。