《Review》シャーロック・ホームズの帰還/アーサー・コナン・ドイル 空き家の冒険

憂国のモリアーティをキッカケに再読しました。

ウィキ先生によると、モリアーティ教授とシャーロック・ホームズの接点が作品に描かれるのは「最後の事件」「空き家の冒険」「恐怖の谷」の3作品(言及も含めての登場は6作品)だけなんですが、シャーロック・ホームズの帰還にはその内「空き家の冒険」が収録されています。

収録作品はこちら

・空き家の冒険
・ノーウッドの建築業者
・踊る人形
・孤独な自転車乗り
・プライオリ学校
・ブラック・ピーター
・犯人は二人
・六つのナポレオン
・三人の学生
・金縁の鼻眼鏡
・スリークウォーター失踪
・僧坊荘園
・第二の汚点

「空き家の冒険」では、ライヘンバッハの滝に姿を消してから約3年が経過してます。孤独な日々を送っていたジョン・H・ワトスンのもとに、死んだはずのホームズが帰ってきました。驚くワトスンに、ホームズは自分がなぜ生きているのか、この3年の間どこで何をしていたのかを語ってくれます。

モリアーティ教授だけを滝壷へ落とすことに成功し生き延びたホームズでしたが、教授の手下から今後も命を狙われ続けると考えました。そこで自分を死んだことにして、兄のマイクロフト以外には生存の事実を隠して世界各地を旅行したり化学実験を行ったりしていたようです。ロンドンにいる教授の手下が1人になったことを知り、またその手下によると思われる事件が起きたことから、ホームズはロンドンへ戻ってきました。

以前のように自分の仕事を手伝って欲しいとワトスンを誘うホームズ。二人はかつて共同生活していたベーカー街221Bの、向かいにある空き家に辿り着きます。221Bの部屋の窓には、ホームズのシルエットが室内の明かりでくっきりと映し出されていて・・・・・・というお話です。

短編だから通勤途中とかちょっとした隙間時間に読めるのも良いですね。他の短編も面白いのでオススメです♪

《文:nonono》

 

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