《Review》できる大人のモノの言い方大全/話題の達人倶楽部[編]

菊の花が香る季節となりましたね。

皆さん、ごきげんよう。のののでございます。いつも記事を読んで頂き、ありがとうございます。本日も宜しくお願いいたします。

わたくしが今回ご紹介いたします本は、話題の達人倶楽部様編集の「できる大人のモノの言い方大全」でございます。

できる大人とはどのような言葉を遣われているのでしょうか。わたくし、とてもとてもできる大人とは言い難いものですから、つい気になって手に取ってしまいました。

冒頭にはこのようなことが書かれております。

――この日本社会、大人として世間を渡っていくには、年齢相応のモノの言い方を身につける必要があることは言うまでもないだろう。そもそも近所の人と出会ったときのあいさつからして、けっこうな難物である・・・(中略)・・・時と場合と相手に応じて、的確な言葉を選べなければ、できる大人にはなれない。

――私たちは、大人にとっての「日本語力」とは、次の二つの力を兼ね備えていることだと考えている。タイミングと状況に応じて的確な言葉を選べる力。会話の相手に応じて的確な言葉を選べる力。いわば「言葉の判断力」である。

何度も頷きながら本を読むような体験、わたくしこれが初めてでございました。・・・・・・あら、初体験を告白してしまうなんて、はしたないことなのかしら? おほ、おほほほほほ。

初版は2012年ですが、褪せることなく使える用例が記載されております。この本を読めば、ご自身の語彙や表現力はきっと向上することでしょう。言葉の判断力を高めるために、ご一読なさってみてはいかがでしょうか?

用例の他にも特集がいくつか組まれております。わたくしそちらの方も目から鱗でございました。

例えば「プロが教える会話の鉄則」には、会話の基本ルールやキチンとした日本語、使ってはいけない言葉、ほめ方の作法などが書かれております。

断定形の多い話し方は人の反発を誘う危険性大であること、否定的なあいづちは使わない方が良いということ、はなしをはずませるには仲間内だけの言葉を使わない、会話をひとりじめしない、といった事が書かれております。

特集1の「言い換え方」も面白い内容でございました。

例えば、優柔不断を言い換えると思慮深いとなります。頑固は意志が固い、おとなしいは協調性の高い。そそっかしいは行動が早い、古いは伝統がある、不味いは好きな人にはたまらない。といったように相手を傷つけないための言い換え方や人間関係のトラブルを避ける言い換え方などが書かれておりました。非常に参考になります。

わたくし自身、きちんと出来ているのかどうか思わず胸に手を当てて考えてしまいました。実際に胸に手を当てるなんて、これも初体験でございますわね。・・・・・・あら、また告白してしまうなんて、おほ、おほほほほほ。

このように、わたくしに数々の初体験をさせてくれた「できる大人のモノの言い方大全」様には感謝してもしきれません。貴方も一度読んでみてはいかがでしょうか?

さて、おかげさまで本日は良い本をご紹介することが出来ました。最後まで目を通して頂き、ありがとうございました。これから朝夕冷えてまいりますので、皆様もお体にはくれぐれもお気をつけ下さい。

それでは、ごめんくださいませ。

《文:nonono》

 

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