主人公の佐藤祐介は、仕事はしっかり出来るもののファッションには疎い25歳の社会人。休日は趣味のゲーム三昧な日々を送っています。両親が田舎に引っ込んでしまったため、妹の環と一緒に暮らしています。
ある日小学校の同窓会の打ち合わせがあり、「地元仲間に会うだけだし~」と上はパーカー下はジーパンという格好で行ってみました。すると、久しぶりに会った友達がオシャレになっていて、場違いな格好してきちゃったか・・・とソワソワ。友達から責められたわけではないけども、自分のファッションが気になって楽しくありませんでした。
「みんなさぁ、ちゃんとした大人って感じの服着てたんだよ。歳相応で・・・様になってて・・・」
と、自宅で妹の環に愚痴ります。
「何買っていいかもわからないし・・・今日よくよくわかったんだよ。俺にはファッションセンスはない。それが俺を外に出るたびに苦しめるんだ」
ついつい本音がポロリ。
そこで環が立ち上がります。
「私がお兄ちゃんにコーディネイトを教えてあげる」
オシャレ改造計画スタート!
といった感じです。妹の環から基本を教わったり服を買いにいったりして徐々にオシャレになっていきます。祐介自身もファッションを楽しむことが出来るようになっていきます。
こんな可愛くてお兄ちゃん思いな妹なんているはずがない!なんて思ったりもするんですが、まあでもやっぱり環ちゃんは可愛いです。そして主人公・祐介の気持ちが分かる、痛々しいくらい分かってしまう!(笑)
店員さんに声かけられたら何故か「大丈夫です」って言ってしまったり、レディースの店は男が入っていい店じゃないと思ってしまったり、その他諸々謎の抵抗感があったり(笑)
なんだろう、「男はこうあるべき」みたいな固定観念が邪魔しちゃうんですかね?気分は西郷どん。全然違うけど。
流行の大まかな流れだったり、安くて買えそうなものだったり洗濯方法だったり、これを読めば服に関することが色々と学べます。
ネットで検索したら出てくるだろーって情報もあるとは思いますが、マンガだからすんなり入ってくるし段階的に学べるのが良いですね。鵜呑みにするんじゃなくって、これを参考にして自分の楽しみ方を見つけたら良いのかな?って感じです。
何より、読んでいたらファッションについて考えるのが楽しくなりました。まずはそこが大事だよね。
ってなわけで、オシャレに興味を持ち始めた人、何となくファッションに目を背けてきた俺のような人にオススメしたい作品です!
《文:nonono》
《読書会に参加してみませんか?》
周りに本について語れる仲間がいない方、もっと読書の幅を広げたい方等のために彩ふ読書会を開催しております。日程は下記ページよりご確認下さい。
開催日程を見る