貴重なる完全なる休日

丸一日というわけではないが、久しぶりに一人の時間を過ごした。

今年度に入ってからは数えるほどしかない一人の時間だ。私にとっては貴重な時間である。

仕事では職場の人と会うし、家に帰れば家族と会うし、読書会では読書好きな人たちと会う。完全に一人になることはほとんどなく、そうなると「一人になりたい!」という衝動が起こる。元々一人でいる時間が好きなのだ。コロナ禍になってからは行かなくなってしまったが、以前はよく一人カラオケにも行っていた。

何をするでもなく家でだらだらと過ごしても良いし、馴染みのところに行っても良いし、新しい場所へ出向いてみても良い。

さて、何しようか。

特に予定は決めていなかったので、気の向くままに時間を使うことが出来る。

そう考えたとき、まず肉が食いたいなと思った。

最近焼肉にハマっている。高級な肉を食らうのではなく、安い肉をひたすら腹いっぱい食べるのだ。焼肉食べ放題の店にもよく行くし、家でも焼肉をよくするようになった。

糖質制限と体重チェック式のダイエットはまだ続いていて全体的な食事量は抑えているのだが、肉はたらふく食っても太らない。厳密にはタレをつけたりしているので太るのだが、満腹感に比べて体重の増加量がそこまででもないのだ。罪悪感なく思う存分食べれるものが焼肉ということもあり、最近はよく食べている。

しかし焼肉食べたい欲求の頻度が月1回から2週間に1回、一週間に1回となり、今では週に2回は食べたくなっている。そのたびに家族を付き合わせているのも申し訳なくなってきた。つい今しがた週に2回と書いたが、本音を言えば週3、4回食べたい。肉、肉、肉……!

今日なら自分一人で気兼ねなく食べに行ける!

と思ったものの、妻も少し時間に余裕があったので誘うことにした。一人焼肉もしたかったが、なかなか予定の合わない妻と食べに行くのも貴重なのである。というか罪悪感に負けた。一人だけずるいと後で怒られそうだったので、誘ったのであった。結局その日は二人で焼肉を食べた。肉はおいしかった。

その後は一旦家に戻り、さてどうするかとなった時、ブックオフに行きたいなと思った。

実は近所のブックオフが閉店となってしまい、ここ数年足を運んでいなかったのだ。書店で買えば良いし図書館に行けば良いしネットでも買えるんだけども、なんかこう、掘り出し物を大量に見つけたいときにはやはり中古本がちょうど良い気がしている。読書量もあがってきているので最近は本が足りない事態になってきている。実際2時間ほど滞在して大量ゲットすることが出来てほくほくだった。

休みなら本当は家の掃除なんかもしないといけないのだが、「やらなければならないこと」は放棄して「やりたいこと」に時間を使い、心を休めたかった。それをようやく実現することが出来た。

やはりこういう日は大切である。ただそれだけの話。

終わり。