二周目が楽しめる貴志祐介の“雀蜂”

 

クロノトリガーの「強くてニューゲーム」

あのシステムは自分の中で革命の起きた瞬間でした。

クリアした時のデータで最初からプレイ出来るなんて!と純粋に目をキラキラさせてた小学生時代。今ではもう目新しさはないかもしれませんが、とにもかくにもクロノトリガーは俺にとってそういう衝撃を与えてくれた名作です。

さて、今回推し本紹介するのは貴志祐介さんの雀蜂。

以前の読書会で紹介させて頂きました。

ネットのレビューでは賛否両論だったのだなあと後で知りました。レビューを読んでみると悪い方が多いかなあという印象です。貴志祐介さんらしくはないのかな?確かに貴志さんの作品を読んだ人のない方にオススメするなら、俺も「新世界」や「黒い家」辺りをおすすめしたいところではあります。青の炎とかクリムゾンの迷宮とかも面白いと評判ですね。

雀蜂は最初に読むのには適さないかもしれませんが、個人的には好きな作品です。

あらすじには「ラスト25ページのどんでん返しは、まさに予測不能!」と書かれているんですが、どんでん返し自体に爽快感があるかといえば、人によって分かれるところかなーと思います。ただ、読了した後に二周目に突入して頂くと、また違った視点で楽しむことが出来たりします。

内容としては、主人公が雀蜂に命を狙われるというものです。昔ハチに刺されているため、もう一度刺されると命の保証はありません。それなのに、山荘で目が覚めると雀蜂の大群が。一緒にいたはずの妻は姿を消していて、何がなんやら分からないまま雀蜂との戦いを繰り広げます。

この主人公vs雀蜂の戦いが一回目に読んだ時と二回目に読んだ時では感じ方が変わってきます。クロノトリガーの強くてニューゲーム・・・・・・って、たとえ方がちょっと下手だったかもしれませんが、ニュアンスは伝わりますでしょうか?(^_^;)知らない時と知ってる時で視点が違うといいますか・・・・・・いや、やっぱり今回はたとえが下手でしたね。

こりゃあまた「たとえる技術」を再読せねばなりますまい!!まあ、何やかんやと書きましたがオススメです♪

 

《文:nonono》

 

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