2023年1月14日、大阪で読書会を開催しました。お集まり頂いた皆様、ありがとうございました。
この公式レポートは、まだ読書会に参加した事がない方にも当日の流れが分かりやすいよう書いております。読書会参加をご検討中の方、実際どんな風にやってるの?とご興味を持ってくださった方、最後までレポートをお読み頂けましたら幸いです。最新のものを読んで頂ければ大体のことは分かるように書いておりますので、遡って沢山読む必要はありません。
では、このレポートが初見の方もいらっしゃると思いますので、まずは「読書会」と「彩ふ読書会の目的」から始め、今回のレポートに移りたいと思います。
読書会って何?
皆さんは「読書会」ってご存知でしょうか。
今初めて知った方もいらっしゃるかもしれませんね。
読書会とは、ざっくりいうと本が好きな方が集まっておしゃべりをする会です。読書をしない方はまず知りませんし、読書する方にもほとんど知られていない超マイナーな会です。ですが、知っている人はとことん楽しんでいる知る人ぞ知る集まりです。
読書会って聞くと「本をたくさん読んでいる人の集まりなんじゃないか……」「かなり知識が必要なんじゃないか……」と思っちゃうかもしれませんね。この名称がハードルの高さを作り出している感は否定できませんが、たとえばカラオケが好きな方が集まってカラオケルームで歌ったりするカラオケオフ会とか、ゲーム好きな方が集まって一緒にゲームしたりとか、アイドル好きな人が集まって交流したりとか、そういうイメージと同じように考えていただけたら大丈夫です。いうなれば読書好きの交流会ですね。
読書好きの交流会=略して読書会。
すこーしハードルが下がーりましたか?
私自身、初めて読書会なるものを知ったときには「面白そう!参加したい!でも怖い!」とビビりにビビりました。実際に参加するまでには半年かかりました。申し込みボタンがポチーッと押せなかったんです。相当な準備をしてから挑みました。実際はそんなに構える必要はなくて、参加してからは「もっと早くから参加してれば良かった!あの半年は何だったんだ……」ってなりました。
本が好きなら、ぜひ一度は参加してほしいです。
読書会は、本が好きな方にはオススメな会です。
自分一人では手に取らなかったであろう本との出会いがあったり、本の話題を通じて普段接点のない方とお話することが出来ます。
とにかく一回。
そうすればご自身の中で「読書会ってこういうもんか~」ってイメージがわくかと思います。
そしたら違う読書会に顔を出してみると良いです。一回目と二回目の会で比較が出来ます。同じ会に続けて参加してみるのも良いですね。会によって集まるメンバーが違いますので、同じ会でもガラッと変わることがあります。
三回目くらいになると初回のような緊張感もほぐれて読書会を楽しむことが出来るようになっていると思います。四回目、五回目……もう読書会のない世界では生きられない体になっていることでしょう!ようこそ読書会の世界へ!いらっしゃいませー!!
もう少し詳しく知りたい!という方は下記リンク先をチェックしてみてください。
彩ふ読書会の目的
簡単に言えば、関わって下さる方々の「第三の居場所作り」です。
家庭でもない。
職場でもない。
貴方にとっての、第三の場所。
居心地の良い場所。集まれば何だかほっこり出来るような場所。色々脱ぎ捨てられるような空間。そんな「居場所」を作っていきたいなあと思っています。
教養を深めたり、読書の幅を広げるといった事も目的ではありますが、何より一番は集まること。時間や空間を共有していくこと。
集まって顔と顔を合わせれば何か新しいことが生まれてくる事もあるでしょう。新たに興味を持ち始めることや、やりたい事、今までやってみたかったけどやれなかった事に挑戦したくなるかもしれません。まだまだ理想を語るだけになってしまう段階ではありますが、貴方自身のやりたい事が叶う場にもしていきたい。
「彩ふ」は「いろう」と読みます。
色んな価値観を持った方々が集まり、色が美しく交じりあう、というような意味で名付けました。読書会は本関連の集まりではありますが、それは一つのキッカケとして捉えて頂けたらなと思っています。目的としては以上です。
安心安全に参加していただくために
彩ふ読書会では以下の取り組みを行っています。
・当読書会ではレンタルスペースを利用しています。部屋にいるのはみんな読書好きな人ばかり。他のお客さんを気にすることなく読書トークをお楽しみいただけます。
・グループ分けを行うこともありますが、2、3回目の参加時には出来るだけ初参加時と同じグループメンバーが1、2名入るよう、グループメンバーを考えています。2回、3回と参加していただくことで貴方にとってちょっとずつ居心地の良い場所になっていけたらなと思っています。
・新型コロナウイルス感染防止対策として、常時マスク着用、受付時には検温と手指消毒にご協力いただいております。テーブルや椅子やドアノブの消毒、部屋の換気、座席の間隔を空ける等の対策をしています。感染防止対策については各募集ページにも記載しており、参加者に方には事前に確認をお願いしています。
読書会レポート
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読書会参加までの流れ
①ホームページのある各開催お知らせページから進み、PassMarketから申込をする
②自動返信メールが届く
③1週間前に最終確認メールが届く
④当日は受付時間内に会場へ
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■大阪会場入口近く
※入口周辺はこんな感じです。エレベーターはあります。
■大阪会場内観
■最寄り駅から会場までのアクセス方法
開催一週間前に送る最終確認メールにてお伝えしております。
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開催日:2023年1月14日(土)
場 所:大阪府大阪市中央区東高麗橋2-1
最寄駅:京阪本線 天満橋駅 徒歩7分、大阪メトロ堺筋線 北浜駅 徒歩5分、大阪メトロ谷町線 天満橋駅 徒歩6分、JR東西線 大阪天満宮駅 徒歩13分、大阪メトロ御堂筋線 淀屋橋駅 徒歩13分
形 式:推し本披露会
参加者8名
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当日タイムスケジュール
10:40-10:50 受付
10:50-12:00 推し本披露会・主催挨拶・一旦終了
12:00-13:00 フリートークタイム・片付け
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では、ここからはタイムスケジュールに沿って詳しくご説明させて頂きます。
▼10:40~10:50 受付
会場入口付近に受付を設置してます。「読書会で来ました〇〇です」といった感じで受付にお伝えください。新型コロナウイルス感染防止対策として、検温と手指消毒にご協力をお願いいたします。
参加人数によってはグループ分けを行っておりますので、どのグループかは受付時にお伝えしています。お席に着きましたら進行役が流れを説明します。待ち時間の間にネームカードの記入をお願い致します。
▼10:50~12:00 推し本披露会
開始時刻になったら読書会開始です。まずは自己紹介を行います。お名前、普段読まれている本だったり好きな作品や作家さんなど、簡単なもので構いません。自己紹介が終わりましたら、それぞれ持ってきた本について紹介を行います。最初はお一人一冊ずつのご紹介です。時間が余れば二巡目に移るかフリートークとなります。ご紹介頂いた本は随時テーブルの中心に並べて頂きます。次回のお知らせをし、最後に推し本の写真を撮らせて頂きましたら読書会は終了です。
▼12:00~13:00 フリートークタイム・片付け
読書会終了後、お時間のある方はそのまま残ってフリートークをお楽しみ頂けましたら幸いです。
終了間際になったら会場の机を移動したりゴミを片づけたりして、使用前の状態に戻します。もしお時間ありましたらお手伝いして頂けると助かります!利用時間を超えると大変な事になりますのでね……(私が)ご協力よろしくお願い致します。
流れは以上となります。
今回紹介して頂いた推し本はこちらです。
推し本タイトル一覧
★あしながおじさん
★何もしない
★午后のあくび
★カラメルの川 The Caramel River
★お友だちからお願いします
★和菓子のアン
★ロビンソン・クルーソー
★彼女の知らない空
参加される皆さんには受付時間中にメッセージカードを書いて頂いてます。毎回、メッセージカードを読むだけでも面白くって、読みたい本が増えていきます!下記に一冊ずつアップしますので、ぜひメッセージカードを読んでみてください♪
では、一冊ずつ見ていきましょう!
わたくしのーさんの推し本です。
子どもの頃に読まれた方も多いかと思いますが、私はつい最近初めて読みました。
手に取った経緯としましてはいくつか流れがありまして、まずは妻が上白石萌音さんの舞台配信を観ていたこと。そのときに面白い!と教えてもらっていたこと。「あしながおじさんってタイトルは知ってるけど読んだことないなー。面白いのかそうか~」とその時初めて興味を覚えました。しかーし!私の中には「妻からオススメされたものは手に取らない」という、世間の皆さまからは到底理解できないであろうポリシーがありまして、横目でちらちらと見つつ興味ないそぶりをする始末。そんな折、Twitterでも『あしながおじさん』についてつぶやかれている方がいて、この新潮文庫の表紙を見たときに「あ、かわいい…」と流れるようにポチっと表紙買いしてました。
それから数ヶ月後。ハッピーエンドな本が読みたーい!!まだ読んだことないものでハッピーエンドだともう分かってるやつが読みたーい!!という気分になった瞬間がありまして、裏表紙にもハッピーエンドって書いてるし妻もオススメしていたしTwitterでもおすすめされていたしという全ての伏線が回収された瞬間!ようやく手に取ったのでした(前置きが長い)
読んだら期待通りのハッピーエンドでほくほく気分でしたので、今回ご紹介した次第です。3月京都会場の課題本にもさせて頂きましたので、もし「ハッピーエンドな本が読みたーい!」って気分になりましたらぜひお手に取って読んでみてください。以上です(ほぼ前置きで終わる)
前回『月と六ペンス』を紹介してくださった方の推し本。
彩ふ読書会のお手伝いもしてくださってます。いつもありがとうございます。
読書会の受付前には机や椅子の除菌作業や案内冊子やネームカードの用意等をしているのですが、その準備の際にポンと置かれたこの本をチラ見して「あ、面白そう」と始まる前から興味津々でした。このシンプルでありながらインパクトのある装丁をご覧ください。私の撮り方がへたくそで影入っちゃってますが、とにかく真っ白!「何もしない」というタイトルが目に飛び込んできますよね。
バラク・オバマ氏が毎年おすすめの書籍を紹介されているそうなのですが(初めて知りました)、そこで紹介されていた本で、珍しく新刊で購入されたとのことでした。
「アテンション・エコノミー」という、人々の関心や注目の度合いが経済的価値を持つという概念があり、自分というものが失われているのでは?ということに警鐘を鳴らす本。ただ例えばスマホをやめようとかいう話ではなく、一定の距離を置いて自分にとっての大切なものと向き合っていこうというと、世界の見方が変わる例が紹介されているそうです。素敵な推し本の紹介、ありがとうございました(^^)
コロナ禍となる前に一度参加してくださっていた方からの推し本。
休止していたのに覚えてくださってて、しかもネームカードも持っていてくださってて嬉しかったです。参加ありがとうございました。
帯にも書いている「毎日がちょっとフシギ」な本。例えば屋上で読書をしている際にうたた寝していたら本の中から文字が抜け出してきて、文字によっては消えたり溺れたりかくれんぼしたり。本当に起こったら素敵だなということが描かれた漫画です。この中に出てくる本棚のタイトルから気になる本が見つかったりも。参加者の方がおっしゃられてたのですが、背景とかもじっくり見てみたくなります。素敵な推し本を紹介して頂き、ありがとうございました!(^^)
初参加の方からの推し本。
もう絶版になってしまったので持ってくるかどうか悩んだのですが……とのことでしたが、全然ウェルカムです!SNSでもう買えなくなることを知り、みんな絶賛していたことがきっかけで手に取られたとのことでした。
幼少期、兄が川に落ちて亡くなった妹の視点で描かれた物語。兄の死を機に家族は崩壊。妹の人格にも影を落とし、母も病んでしまいます。それから32年後、あることをきっかけに兄の死について妹は真相を知りたくなります。自分の周りに怪しいことが起き始め、兄の死は殺人なのか、違うのか?怪しい人が沢山出てきて読み進めていくうちに止まらなくなったそうです。家族愛も描かれてて、紹介してくださった方は妹に感情移入しながら読まれたとのことでした。素敵な推し本を紹介して頂き、ありがとうございました!(^^)
初参加の方からの推し本。
三浦しをんさんのエッセイをご紹介いただきました。友達の話を聞いているような感覚で読めるし、1つの話が3ページくらいで終わるので合間合間にさくっと読めて良いとのこと。読書会で紹介するために前日に再読されたそうですが、初めて読んだときから年月が経っているのにまたフフッて笑えるとのことでした。私も含め、三浦しをんさんの作品を読んでいる方が他にもいらっしゃいまして、他の作品についても話題になりました。なんせ三浦しをんさんは取材力というか観察力というかなんかすごいんですよねー!(語彙力)登場人物にリアリティがあるといいますか、三浦しをんさんこういう業界で働いてたんじゃないの?って『仏果を得ず』や『舟を編む』を読んだときに思いました。実はこの本、わたくし読もうと思って買ってはいたものの未読でした。ついに読む時が来たようですね。読みます!素敵な推し本を紹介して頂き、ありがとうございました!(^^)
初参加の方からの推し本。
和菓子を取り扱ったミステリー作品。主人公のアンちゃんはデパ地下の和菓子屋さんで働くことになります。アンちゃんは働き始めた当初は和菓子の知識を持っていませんが、働いているうちに色んな和菓子を覚え成長していく姿も描かれています。読者も一緒に学んでいけるのが良いですよね。作品の中では季節ごとの和菓子も紹介されています。アンちゃんの職場の先輩は観察力があり、お客さんの服装やら何やらを観察して、これから会議するんやなとか気付いて、その人に合った和菓子をおすすめしていくとのことです。実は私もだいぶ以前に読んだ記憶はあるのですが、結構細かいところはうろ覚えになってしまっていたので再読してくなってきました。紹介してくださった方に「食べたくなった和菓子はありますか?」とお聞きしてみたところ、松風とのことでした。素敵な推し本を紹介して頂き、ありがとうございました!(^^)
前回『ガラスの封筒と海と』を紹介してくださった方の推し本。
最近ボードゲームにハマっておられるそうで、ロビンソン・クルーソーというボードゲームをきっかけに原作も読んでみようと思ったそうです。
サバイバルといえばロビンソンとのことで、確かに私も聞いたことはありましたが未読でした。物語は中流家庭で裕福な暮らしをしていたロビンソンが主人公で、何不自由なく暮らせるのに世界に出たいと家出して船乗りになり、船に乗るたびに難破して無人島に漂着。そこで島での生活をしていくお話だそうです。大英帝国時代のイギリス的な考えがあり、主人公はちょっと今見ると傲慢かなと思えるところもあるようですが、かえってリーダーシップがあるとのこと。聖書の話や浜辺で足跡を見つけたときに恐ろしくなるお話など印象的でした。「読んでも(ボードゲームで)勝てるわけではないんですけどね」とのことでしたが、原作に出てくる犬やフライデーも出てくるとのことで、原作を知っている方がよりボードゲームの方も楽しめそうだなと思いました!素敵な推し本の紹介、ありがとうございました(^^)
前回『汝、星のごとく』を紹介してくださった方の推し本。
著者の早瀬耕さんは約30年前にデビューしたものの、今出ているのは5冊のみとのこと。最新刊を読んで面白かったので5冊なら追える!と今読まれているそうです。『未必のマクベス』とお聞きして、ああなんか聞いたことある!と思いました。
こちらの本は短編が7話収録されているとのこと。憲法九条が改正され自衛隊に交戦権が与えられたことになった時代。主人公は航空自衛隊員として航空機を無人機操作する任務についている。もし戦地で人を撃つことになれば自衛隊史上初めての殺人者になる。憲法改正した方が良いという意見も多くあるが、実際そこの戦地に赴き人を撃つ人たちのことにまで考えが及んでいなかったなと、紹介された方はハッとさせられ、通勤中にも9条について考えてしまったそうです。他にもシステムを作る会社の話だったり化粧品の話だったりあり、戦争を扱ったお話が収録されているそうです。明るい話ではないが会社の闇ってあるなということや、軽く読めるわけではないが言葉もきれいだとご紹介いただきました。素敵な推し本の紹介、ありがとうございました(^^)
これにて読書会レポートは終了です。
参加していただいた方からのレポート
読書会に参加していただいた方からレポートをいただきました。ぜひチェックしてみてください(外部サイトに移動します)
▶彩ふ読書会 大阪(詳細版)1月14日(土)/小さな四角い地球
最後に
大阪では新年一発目の読書会でした。
男性2名、女性6名でした。読書会が初めてという方にも3名参加していただきました。ありがとうございます!ここ最近は大阪京都を同日にやるパターンでやってますが、中止した月もあったので午前大阪、午後京都のパターンは初めてでした。
自己紹介のときにはお名前や好きな作家さん等の他に「最近ハマっていること」なんかも話題としているのですが、最近はこのハマっていることが皆さんそれぞれあってお聞きしてると楽しいですね。私自身は先月くらいまではネットフリックスと言ってたんですが、年末年始にあえて読みたい本を積読しておいてじっくり読書出来たこともあり、前回の東京でもこちらでも次の京都でも改めて「読書」と言いました。来月はまた何て言ってるか分からないですが( ̄▽ ̄)参加者の方にはハイキングやブックカフェ、お寺や神社巡り、ボードゲーム、YouTube、競馬、写真を撮ることがお好きなどなど色んなハマっていることがあるようでした。また読書会以外のスピンオフも色々と企画していきたいなーと思う今日この頃です。
読書会も会場の素敵な雰囲気にも助けられ、今回も無事に行うことが出来て良かったです。時間は少しオーバーしましたが、会場自体は13時まで借りているので全く問題ありませんでした!終わったあとも参加者の方同士で和気あいあいとお話をしている様子を見て、あー今日も開催出来て良かったなーとしみじみと思いました!ありがとうございました!
さて、次回大阪での読書会は2/18です。ぜひご参加くださいませ!
▶《大阪》2/18(土)PM 『モモ』課題本読書会 開催のお知らせ
同日午前には京都でも読書会を開催しております。
▶《京都》2/18(土)AM 推し本披露会(読書会) 開催のお知らせ
公式LINEアカウントがありますので是非ご登録ください。募集開始日のお知らせはLINEアカウントとメルマガでいち早くお届けしております。
以上です。
ありがとうございました!