『話すことが怖い。でも一人にはなりたくないんだ。ーあなたが知らない 最高の自分に気づく40の言葉』を4年経って手に取った話

話すことが怖い。でも一人にはなりたくないんだ。ーあなたが知らない 最高の自分に気づく40の言葉
春明 力
Clover出版

読書しよー何か良い本ないかなーって思っているとき、皆さんはどういうきっかけで本を選んでいますか?

ランキングで上位になっている本、SNSで話題になった本、好きな作家さんの新刊、たまたま書店で見かけて気になった……色んなきっかけがあると思います。

今回ご紹介する本『話すことが怖い。でも一人にはなりたくないんだ。ーあなたが知らない 最高の自分に気づく40の言葉』は、私にとっては読書会で初めて知った本です。しかも、4年前の読書会で。

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2018年11月に初めて知って、ずーっと気になっていた本でした。某通販サイトでお気に入り登録はしていたものの入荷がなく買うタイミングを失っていたのですが、つい先日見てみたら入荷しているじゃあありませんか。これは読むタイミングが来たんだなと思い、すぐさまポチりました。

読書会をしていると様々な本との出会いがあります。どれも面白そうな本なので、すぐさま手に取る本もありますし、年月が経って手に取る本もあります。読書会で紹介された本は読まなくても自分の中の引き出しを増やしてくれる感覚があって、自分の何かしらのタイミングで「あ、そういえばこういう本があったな…」と思い出させてくれます。それが良いところでもありますね。で、まさに私が今読むタイミングの本でした。

一応ビジネス・自己啓発に分類されるみたいなんですが、ストーリー仕立てになっているので小説を読んでいるような気分でも読める本です。あ、ビジネス小説っていうみたいですね。

内容としてはコミュ症の鈴木達也という男性が主人公で、彼が立ち直っていく姿が描かれています。と、あらすじだけを書いてしまうと一行で終わってしまうのですが、コミュ症になった原因や、自分自身がこれまでに頑張ってきたこと、視点を変えて立ち直っていくまでの姿が丁寧に描かれています。私自身も人見知りで人間関係が苦手だったり特定の場面になるとコミュ症を発揮してしまうので、非常に「分かる分かる!」という気持ちで読んでおりました。

パワハラキャラとして部長が登場します。視野の狭くなっていた序盤の達也にとっては嫌な存在だったはずなのに、達也自身の見方が変わっていくにつれて不思議と嫌じゃない感じになっていったのは印象的でした。

以前デイル・ドーテンの『仕事は楽しいかね?』を読んだことがあるのですが、『仕事は楽しいかね?』が好きな方はこの本も好きだと思います。日本版なのでより身近に感じられるかもしれません。

もし良かったら読んでみてください。

冒頭で「まさに私が今読むタイミングの本でした」と書きました。

新型コロナウイルスの影響で2020年2月を最後に読書会を休止しました。それから2年以上経ち、今年になってようやく再開することが出来ました。けれど、以前のような感じには戻っていません。このギャップに今まさに苦しんでいるところでした。

私の中に「再開してあげたのに!」「やってあげているのに!」という気持ちが全くなかったか?

隠さず正直に申しますと、ありました。

主催としてそれを言っちゃあおしまいよ、と思っているので言わずにここまできましたが、こういった傲慢さというものは直接言わなくてもそこかしこににじみ出るものだと思います。

この本を読んでいてハッとする部分がたくさんありました。

私は一体どこを向いて、読書会をしているのだろうか?

今一度、自分自身に問いかけたいと思います。