2020年2月16日の京都読書会を最後に彩ふ読書会は読書会を休止した。
当時のLINEやホームページ等の記録を見てみると、この頃はまだ新型コロナウイルスの影響がここまで続くとは思っていなかったことがよく分かる。2020年2月17日の時点では、2月分だけ中止しましょっか!くらいのノリだった。それが募集開始時期を考えると3月も厳しいな……3月も中止するか、となり、さらに続く現状に4月以降は一旦無期限休止にするか、となった。
2020年2月16日京都の次は2月23日に予定していた。東京での読書会だ。幻と終わってしまったが、この日は飲み会も開く予定にしていた。既に募集はしていたので午前の部は20名、午後の部は19名、ヒミツキチ21名、飲み会26名の参加者が集まる予定だった。改めて記録を見て私自身驚いた。
先日東京で無事に読書会を開催することができて、ようやく時が動き出した気がした。
読書会を開催するには当日までに色々と準備が必要となる。グループ分けや名簿作成、ネームカードとメッセージカードの印刷、司会原稿制作その他諸々…当日のシミュレーションを行い不測の事態が起きた場合の対応方法、起きないための事前のアナウンスは何が必要か、などだ。加えて私も読書会を楽しみたいので参加者の方と同様に推し本を選んだり課題本を読んだりする準備もある。
準備だけでなく、コロナの感染拡大状況もチェックしなければならないし、今の時期は台風情報も見逃してはならない。新幹線が計画運休にでもなれば私は東京に行くことが出来ない。
こうした諸々の準備と諸々の条件が整って、読書会は開催できる。
形が決まってくればだんだんと準備することは減っていくもので、コロナ前にはパターン化していた。今回は2年8ヶ月ぶりだったので、「あと何が必要だったっけ……ああ、そうだ……」と思い出しながら準備を進めた。随分と時間はかかったが、その準備一つ一つを通してコロナ前の出来事を思い出していく。
ネームカードの置き方って試行錯誤してたなあ。最初は名刺ホルダーに入れたり、吊り下げ名札形式にしたり。
メッセージカードも途中からやり始めて、yukiにデザインしてもらったんだったなあ。
ボールペンとマジックはこんくらいありゃ足りるか!
そして新たにコロナ対策。コロナ対策なければ荷物半分で済むよ……。
そういやエレベーター左並びだったよ(関西では右並びだヨ)
直前に中止した2020年2月23日と全く同じメンバーが集まったわけではない。会場も違う。けれど、当時と同じように準備をし、開催することが出来た。やはりこのことは自分の中で大きい。
ようやく、という感じだ。
この休止期間、常に読書会のことは考えていた。改善策を色々と考えてきた。それをようやく実現していくことが出来る。
一つの反省点として、私は各会場を一つの大きな形にまとめようとしていた節がある。例えば大阪の会で全体発表を行うことになれば東京でも行うようにしたりといったことだ。ほとんどの方が1ヵ月に1回読書会に参加しているのに対して私は1週間に1回のペースで開催していたので、よりよい形にしようと変更につぐ変更を行っていたが、かなりペースのズレがあったのではないかと思う。
まとめようとはせず、より一つ一つの会場毎の特色を尊重しつつ行っていきたいなと思っている。
それに気づいたのは休止してから随分と早い段階だったので、一番もやもやとしていたことだ。それぞれ再開したとはいえ体制は違うので、それぞれのペースに合わせてまたやっていきたい。
とにもかくにも時は動き出したのだ。
あとはやるだけである。