イマドキ古事記 スサノオはヤンキー、アマテラスは引きこもり
岩淵円花
藝術学舎
古事記って面白いな!と思わせてくれた一冊。
授業以外で個人的に古事記と触れたのは高校時代。友人が古事記をネタにした小説を書いておりまして、更新する度に読ませてもらってました。身内ネタ&長編になりすぎて完結してなかったけども、あれは面白かったなあ。
それはさておき、普通古事記って何だか似たような名前が多くてややこしいし、そもそも触れる機会ってあまりありませんよね。
この本では冒頭に各登場人物のイラストと簡単な紹介が書かれています。何となく俺の屍を超えていけを思い出しました。そんな素敵なイラスト。
どこまで忠実に書かれているのかは分からないので、正確な所はまた別の本を読んで照らし合わせた方が良さそうですが、現代風の語り口で書いてくれているので読みやすいです。古事記を知る入門書としては良い感じ!
高天原で生まれた日本初の神・アメノミナカヌシとタカミムスビ、カミムスビがいわば会社の社長と幹部に見立て、仕事を割り振る立場ということで次に生まれる神に日本創造を任せようということになります。
次に生まれた神・ウマシアシカビヒコヂとアメノトコタチも自分達が日本創造プロジェクトを任されたプロジェクトリーダーとして、次に生まれる神を企画・実行部署の部長にして仕事を任せようとします。
そして次に生まれた神も(以下略)
そうして最後に生まれたイザナギとその妹・イザナミが担当者として日本創造を行うことになります。たらい回しの伝統って大事ですよねー、ですよねー。
妹のイザナミが可愛くてしょうがないイザナギは結婚を申し込み、二人は日本初の結婚を成しえます。そして何やかんやとあってスサノオ、アマテラスの誕生。
方向性を間違えてすくすくと育ったスサノオは、一度も顔を見たことがない母・イザナミに会うため黄泉の国へ行くことを決心します。その前に姉のアマテラスに挨拶に行こうとしますが、アマテラスは国を奪いに来たのではないかと疑心暗鬼に。からの神生み勝負。
といったコミカルな感じで書かれていますので、オススメです♪
《文:nonono》
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