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読書会で紹介されたことをきっかけに、真島文吉さんの『右園死児報告』を読みました。
※ネタバレしかけるかもしれませんので、未読の方はご注意ください。
読書会で紹介された方が「読んでいる間はめちゃくちゃ面白かったんで持ってきたんですけど、いざ紹介するとなるとどうしたら良いか分からないですね……」と仰られていて、俄然興味がわいた私。そういう本、大ウェルカムです。
「明治時代から右園死児っていう存在がいて、触るだけで腐ったり腕がなくなったり、見るだけで発狂したりするんです。前半は報告書の形で進むんですけど、後半はがらりと変わって。報告書に出てきた人たちが集まって戦うんです」
ふむふむ。
この時点では、右園死児は貞子的なやつなのかな?と思いながら聞いてました。違いました。まず単体ではありませんでした。
「右園死児は沢山いて。右園死児と右園死児が戦ったりして。言ってる私もよく分からないんですけど」
ん、どういうことーっ???
いや、これは逆に気になる……。
何やら報告書形式で進み、後半はアベンジャーズのような展開になるのだとか。タイトル的にホラーなのかと思ったら、そうでもないようで、これは読んでみるしかないなと思いました。
で、読んだ結果。
私の中のポルナレフが叫び出しました。
あ……ありのまま、今、起こった事を話すぜ!おれはホラーを読んでいたと思ったらいつのまにか異能力バトルが始まっていた……いや、SFか……いや、右園死児か……ジャンルは右園死児だ……右園死児の話かと思ったら右園宮や蛆主宿儺ってやつも出てきて右園死児は右園死児と戦うんだ……な、何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何なのかわからなかった……頭がどうにかなりそうだった……
たとえば推理小説ならば、事件が起こって謎が提示され、探偵役の誰かが解決します(すごくざっくりー)恋愛小説ならば、登場人物同士の恋愛が描かれます。ホラー作品ならば、様々な恐怖が描かれます。
SFやファンタジー、青春などなど、それぞれのジャンルにもある程度の型があり、良さがあります。そしてそれらのジャンルを読むときは、読む側としても「今私はSF小説を読んでいる」と自覚しながら読んでいることと思います。
この『右園死児報告』は、そういったジャンルでくくれない感じがありました。最初はホラー作品なのかなと思って読んでいたのですが、どうも違う感じ。報告書の形式で書かれているので、ページ自体は淡々と進んでいきます。たしかに怖さもあります。現実にいたら怖すぎです。一方で、「報告書を読んでいる私」という立場で読んでいるので、自分の身に危険が及びそうな感覚はなく、登場人物に感情移入して読む感じではありません。なんというか、映画を観てる感じが近いですかね。というか映像で観たい。シーズンに分けてNetflixあたりで配信されたら面白そうです。あー、あと2ちゃんねるのホラー系とか好きな方も好きかもしれません(昔ホラーまとめとかよく見てました)
登場人物はかなり多く、しかし名前が出てきた次のページで死ぬ人もいます。読み進めていると、誰がまだ生きていて誰がもう死んでいるのかだんだんと分からなくなっていきます。
淡々と進んでいきますが、たまに以前の報告書と関連した報告書も出てきたりするので、何度もページを戻ったりしながら読み進めました。おお、あの人がまた出てきた!と、テンションもあがります。
そして後半。
お、おもしれえええええ!!
一気読みでした。前半で頭に入れた情報が一気に集約していきます。ジャンルは……とか、あれはどうなったん……みたいな細かいツッコミとかは、どーでもよくなります。とにかくおもしれええええ!です。
良かったらチェックしてみてください。
なお、この紹介記事体系は安z――くぁwせdrftgyふじこlp
