5/20AM読書会レポート “推し本披露会in大阪”

2018年5月20日、日曜日。

大阪で読書会を開催しました。

場所は英国紅茶専門店ロンドンティールーム堂島本店併設のオックスフォードクラブ。英国の雰囲気溢れる素敵な空間です。JR大阪駅から徒歩8分ほどの所にあります。

今回は主催含め17名(女性9名、男性8名)で読書会を開きました。初参加の方は9名。お集まり頂いた皆様、ありがとうございました。

さて、このレポートが初見の方もいらっしゃると思いますので、まずは「読書会」と「彩ふ読書会の目的」についてご説明させて頂きます。

 

≪読書会とはなんぞや?≫

読書会とは、集団で読書または読書に関するコミュニケーションを行うためのイベント、またはイベントを開催するグループである。

目的や参加者数、文化背景などに基づいて様々な様式・分類がある。

「読書会の進め方」による分類
・輪読会式: 特定のテキストを一区切りずつ読んでいく方式
・研究会式: 特定のテキストを事前に読んだ上で指導者を中心に報告や講義を行う方式
・発表会式: 参加者が各自自由なテキストとテーマで発表を行う方式

 

「何を読むか」による分類
・テキスト読書会: 同一のテキストを使う読書会
・テーマ読書会: 同一のテーマであればテキストは同一である必要はない読書会
・自由読書会: テキストもテーマも制約がない読書会
(wikipediaより引用)

 

彩ふ読書会の場合は「読書に関するコミュニケーションを行うためのイベントを開催するグループ」にあたります。様式・分類については今後別のものも行っていきますが、今回の会は「発表会式・自由読書会」です。持参した本を各自紹介していく形式で行いました。

読書会は、本が好きな方にはオススメな会です。

自分一人では手に取らなかったであろう本との出会いがあったり、本の話題を通じて普段接点のない方とお話することが出来ます。

 

≪彩ふ読書会の目的≫
簡単に言えば、関わって下さる方々の「第三の居場所作り」です。

家庭でもない。

職場でもない。

貴方にとっての、第三の場所。

居心地の良い場所。集まれば何だかほっこり出来るような場所。色々脱ぎ捨てられるような空間。そんな「居場所」を作っていきたいなあと思っています。

教養を深めたり、読書の幅を広げるといった事も目的ではありますが、何より一番は集まること。時間や空間を共有していくこと。

集まって顔と顔を合わせれば何か新しいことが生まれてくる事もあるでしょう。新たに興味を持ち始めることや、やりたい事、今までやってみたかったけどやれなかった事に挑戦したくなるかもしれません。まだまだ理想を語るだけになってしまう段階ではありますが、貴方自身のやりたい事が叶う場にもしていきたい。

「彩ふ」は「いろう」と読みます。
色んな価値観を持った方々が集まり、色が美しく交じりあう、というような意味で名付けました。読書会は本関連の集まりではありますが、それは一つのキッカケとして捉えて頂けたらなと思っています。目的としては以上です。

 

 

≪読書会レポート≫
では、読書会のレポートに戻ります。

読書会にお申込頂いた方には当日までに3回メールが届きます。予約した直後の自動返信メール、2~3日以内に予約完了メール、開催2日前に最終確認メールが届きます。メールの内容を確認し、当日は受付時間内に会場までお越し下さい。(自動返信メールは来ない場合もあります)

会場に辿り着き扉を開くと現れる仄暗い廊下。今回はちゃんと電気消しました!!

 

短い廊下を抜けた後は受付を済ませて頂きます。午前の部は2グループに分かれますので、受付時にAテーブルかBテーブルかをお伝えしております。

開始時刻になったら読書会開始です。

まずは司会のワタクシのーさん(ののの)がご挨拶させて頂きます。その後、各テーブルに分かれて自己紹介をして頂きます。お名前、普段読まれている本だったり好きな作品や作家さんなど、簡単なもので構いません。

各テーブルで自己紹介が終わりましたら、それぞれ持ってきた本について紹介を行っていきます。ご紹介頂いた本は随時テーブルの中心に並べて頂きます。

最後に各テーブルでどのような本が紹介されたのか、それぞれ発表をして頂きます。12:00頃になりましたら終了です。

当日の流れは以上になります。

 

 

≪紹介本≫
今回紹介された本はコチラです。

Aテーブル

★パイナップルの彼方

★夢幻花

★HYGGE 365日「シンプルな幸せ」のつくり方

★老後の資金がありません

★気分上々

★新世界より

★モンテ・クリスト伯

★時間の比較社会学

★サピエンス全史

★奇跡の脳

★パン屋再襲撃

 

 

Bテーブル

★本棚の本

★デミアン

★風花

★給食のおにいさん

★グッド・コマーシャル

★深い河

★ホワット・イフ?――野球のボールを光速で投げたらどうなるか

★ヨシダナギの拾われる力

★妖怪アパートの幽雅な日常

 

それでは詳しく見ていきましょう♪(サポーターの方の取って頂いてたメモと合わせて書いてます)

 

★パイナップルの彼方/山本文緒
前回参加された時に「LIFE SHIFT」や「文豪とアルケミスト」を紹介して下さった男性からの紹介本です。
仕事や家族間のストレスなど女性の悩みが描かれている作品。自分が男なのですべては共感できないけれども、とてもリアルな感じだったという事でした!

 

★夢幻花/東野圭吾
1冊目に「パイナップルの彼方」を紹介して頂いた男性からの紹介本です。
黄色い朝顔を追い求めると、身を亡ぼす。様々な伏線が張ってあり、最後に一気につながる。

 

★HYGGE 365日「シンプルな幸せ」のつくり方/マイク・ヴァイキング
前回参加された時に「あなたの体は9割が細菌」を紹介して下さった男性からの紹介本です。
幸福度ランキング上位常連国のデンマーク。そこで頻繁に使われる言葉「ヒュッゲ」についての紹介。
寒い国、夜が長い国ならではの癒しの方法について描かれているようです。
居心地のよさ、温かみ、ふれあい。そんなスローなライフの指南本。

 

★老後の資金がありません/垣谷美雨
初参加の女性からご紹介頂いた本です。
1200万円の貯金があった夫婦が娘の結婚式など様々な理由が重なり、老後を目の前にして300万円しか貯金がないという状況に陥る。みんなはどれくらい貯金をしているんだろう、という不安が描かれていたり、普通の親子でよくある、お父さんがお母さんを通じて娘の状況を詳しく聞きたがるなど、あるある!と言えるエピソードが散りばめられていているそうです。
家族それぞれが、妙にリアル。それでいてコメディタッチで嫌味が無い。
お金じゃない何が大切なのか考えた。家族とのコミュニケーションの一助ともなったという事でした!

 

★気分上々/森絵都
同じく初参加の女性からご紹介頂いた本です。
たくさんの短編集があり、テーマが決まっているわけではないが恋愛の短編が印象的。
大人の恋愛、思春期の切ない恋愛、親子の話などなど。いい話がたくさん収録されています。
左右対称の名前ということのみを付き合う対象とする人が出てくる短編もあるそうで、気になりますね!

 

★新世界より/貴志祐介
同じく初参加の女性からご紹介頂いた本です。
舞台は1000年後の日本、戦争も無い平和。しかし何故平和なのか、知ってはいけない歴史を知ってしまった少女。
SF・ホラーあり、魔法がでてくる、ファンタジー的要素もあり。上中下巻の超大作。
上巻は正直面白くない?でも、我慢して読むと設定が理解できて中・下巻はものすごく楽しめる作品!

 

★モンテ・クリスト伯/アレクサンドル・デュマ
同じく初参加の男性からご紹介頂いた本です。
全7巻。若い船乗りが嵌められ監獄に入れられ、2巻で脱獄し、3~7巻で嵌めた奴らに復讐する。
面白くて最後スカッとする作品。ドラマ化されています。全体発表の時に言われていた「ネチネチと復讐する」という紹介がとても印象的でした!

 

★時間の比較社会学/真木悠介
1冊目に「モンテ・クリスト伯」を紹介して頂いた男性からの紹介本です。
「何故人は死ぬのが怖いのか」それは「直線的な時間感覚」によるものだと説く。
世界の中、あるいは歴史的には時間の捉え方が案外異なるものらしいと知ることの出来る一冊。

 

★サピエンス全史/ユヴァル・ノア・ハラリ
同じく初参加の男性からご紹介頂いた本です。
ホモ・サピエンスが何故多くの類人猿のなかで生き残ったのか。
筆者独自の考察も入り、相当に面白い。
下巻は戦争の話とか政治の話とかになるので、苦手な人もいるかもしれません。

 

★奇跡の脳/ジル・ボルト・テイラー
同じく初参加の男性からご紹介頂いた本です。
脳科学者本人が、脳卒中により左脳の機能を失ったことの体験記。
そうしたら右脳の機能が優勢になり、宇宙との一体感が得られたのである。

 

★パン屋再襲撃/村上春樹
1冊目に「奇跡の脳」を紹介して頂いた男性からの紹介本です。
村上春樹さんの作品が読書会で紹介されたのは初めてですね。
歌詞のような表現が本当に美しいとの事でした。

 

★本棚の本/赤澤かおり
前回参加された時に「何度でも読みたい広告コピー」や「ユーミンとフランスの秘密の関係」を紹介して下さった男性からの紹介本です。
様々な仕事人たちの本棚を訪れて話をまとめた本棚探訪記。本棚が好きな人には堪らない一冊ですね!意外な一面を知ることも出来て面白そうです。

 

★デミアン/ヘルマン・ヘッセ
前回午後の部に参加してくださった男性からの紹介本です。
「リンゴの木からリンゴを盗んだ」と嘘をついてしまい、神にも誓ってしまったエーミール。不良もそれが分かっており、エーミールは強請られ、要求もだんだん高くなっていきます。そこに登場デミアン。デミアンと仲良くなり相談した結果、不良は近づきもしなくなります。デミアンMAX良い奴!という言葉で俄然興味が沸きました!

 

★風花/川上弘美
初参加の女性からご紹介頂いた本です。
サイン本という事で、Bテーブルでは「おお!」と盛り上がりました!
のゆり、33歳。結婚7年目の夫・卓哉の浮気を匿名の電話で知らされ、卓哉には離婚をほのめかされる。どうしたら良いんだろう?と悩みながらもそれでも日常は続いていくのですが、のゆりさんが段々変化して強くなっていくとの事でした。「ずっと同じではないんだな」というお言葉が印象的でした。

 

★給食のおにいさん/遠藤彩見
同じく初参加の女性からご紹介頂いた本です。
野心があって自分の店を出した主人公。しかしながら直後にお店が火事でなくなってしまい、給食の調理員として働くことに。
問題を抱える生徒との関わりから、主人公が変化していくということで、気になる作品でした!食べるって大事。

 

★グッド・コマーシャル/西野亮廣
同じく初参加の女性からご紹介頂いた本です。
借金に苦しむ主人公・芥川が一軒家で女を人質にとり、たてこもり事件を起こすものの、女は「ぜひ私を殺してください」と言ってくる。死にたい女にとって芥川はまるで神様。人質に対して思わず「死ぬな!」と言ってしまう芥川。交渉人も含めた会話のやりとりや展開が面白いとのことでした。場面場面が目に浮かびやすく、面白そうな作品でした!西野さんといえば絵本が有名と仰られていましたが、こちらも気になる作品ですね。

 

★深い河/遠藤周作
同じく初参加の男性からご紹介頂いた本です。
ガンジス河をあらしているそうなのですが、以前インドに行かれた事があり、さらには宇多田ヒカルのDeep Riverが発売されていたりなど何かとディープリバーに縁があり、子供から大人になるときに読まれたそうです。まさに運命的な本。へこんでいる時に読むと良い本だと仰られていました。
主人公が五人おり、その中のイソベさん(50代)の話をしてくれました。奥さんを大切にしてなかったが余命3ヶ月となり後悔しだすイソベ。死の間際に「必ず生まれ変わるから探して」といって亡くなります。もう一度会いたくなってインドを訪れるとのこと。「失うことでしか大切な価値に気づけない」といった言葉が印象的で、遠藤周作さん自身に対する考察も素晴らしく、思わず聞き入ってしまいました。

 

★ホワット・イフ?――野球のボールを光速で投げたらどうなるか/ランドール マンロー
ワタクシのーさんが満を持して紹介させて頂いた本です。
実はこの本、自分で発見したわけではありません!2月に東京で開催した時に紹介して頂いた本です。
なかなか大阪の方と東京の方が会うのは難しいかと思いますが、せめて本だけでも紹介する事が出来ればと思い、紹介させて頂きました。
本についてはまた記事にしたいと思います(^^)

 

★ヨシダナギの拾われる力/ヨシダナギ
初参加の女性からご紹介頂いた本です。
テレビ番組「クレイジージャーニー」で特集され話題となったフォトグラファー・ヨシダナギさんが人生論や仕事術を語る一冊。
こういう考え方もあるんだと気づかせてくれたり、頭で考えて動けなくなることがあるので楽観的に考えてみようと思えたり、できないことは誰かにまかせてみようと思えたり。写真もあり、楽しく読めそうな一冊です。

 

★妖怪アパートの幽雅な日常/香月日輪
前回参加された時に「幽霊人命救助隊」や「わたしは真悟」を紹介して下さった女性からの紹介本です。
手首だけの妖怪が料理してくれるそうで、夜中にお腹すかせながら読むのがオススメ!
アパートの住人とのかかわりで主人公が自分の人生について考えたりもする成長物語。

 

最後に各テーブルでどのような本が紹介されたのか、各自1分程度で簡単に発表をして頂きました。皆さん簡潔にまとめられていてスゴイ!他のテーブルでどんな本が紹介されたのかも分かってホクホクでした。

 

魅力的な本で溢れました(^_^)

 

ご紹介頂き、ありがとうございました!

 

 

≪サポーターについて≫
2018年4月から4名の方にサポーターとして読書会のお手伝いをして頂いております!!
会場設営や進行役、名札の受け渡しなどを手伝って頂きました。なかなか手が回らなかった部分をサポートして頂き、感謝感謝!
さて、そのサポーターですが、あと1、2名募集中です。期間は9月末まで。ご興味のある方はこちらに詳細を書いておりますので、是非ご一読ください。読書会を一緒に作っていきましょう♪

 

≪他開催レポート≫
書いて下さった方はご連絡頂けると嬉しいです。こちらに随時掲載させて頂きます。
Twitterでのツイートもありがとうございます!彩ふ読書会(@lapinrire )とどこかに載せて頂けるとこちらにも通知が来ますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 

≪5/20午後の部・開催レポート≫
午後の部の開催レポートはこちらです。

 

≪次回開催予定≫
ご予約・お問い合わせは開催日程(https://iro-doku.com/schedule)よりお願い致します。

 

★6月10日AM・大阪(午前の部)
開催日:2018年6月10日(日)
受 付:10:20~10:40
時 間:10:40~12:00
定 員:18名
形 式:推し本披露会(オススメ本を持ち寄って紹介)
持ち物:紹介したい本一冊以上、飲み物
参加費:1,500円(当日現金払い)
場 所:オックスフォードクラブ(JR大阪駅から徒歩8分)

 

★6月10日PM・大阪(午後の部)
開 催 日:2018年6月10日(日)
受  付:13:00~13:20
時  間:13:20~14:40
定  員:18名
形  式:課題本
参加条件:課題本の読了
課 題 本:ゲゲゲの女房/武良布枝
持 ち 物:課題本、飲み物
参 加 費:1,500円(当日現金払い)
場  所:オックスフォードクラブ(JR大阪駅から徒歩8分)

 

★6月17日AM・東京(午前の部)
開催日:2018年6月17日(日)
受 付:10:20~10:40
時 間:10:40~12:00
定 員:10名
形 式:推し本披露会(オススメ本を持ち寄って紹介)
持ち物:紹介したい本一冊以上、飲み物
参加費:1,500円(当日現金払い)
場 所:ローズ会議室(JR東京駅から徒歩1分)

 

★6月17日PM・東京(午後の部)
開 催 日:2018年6月17日(日)
受  付:13:00~13:20
時  間:13:20~14:40
定  員:10名
形  式:課題本
参加条件:課題本の読了
課 題 本:星の王子さま/サン=テグジュペリ
持 ち 物:課題本、飲み物
参 加 費:1,500円(当日現金払い)
場  所:ローズ会議室(JR東京駅から徒歩1分)

 

※お飲み物は各自持参でお願いします。

※予約フォームを送信後に自動返信メールが届きます。その後、2~3日以内に予約完了メールを送らせて頂いております。数日経っても返信がない場合はブログにコメントやTwitter等の方法で連絡をお願い致します。お手数おかけします。(自動返信メールは来ない場合もあります)

 

★午前・午後どちらもお申し込み頂いた方へ
お昼も部屋は使用出来ます。午前の部が終わった後にランチしながら交流しましょう。弁当をご用意下さい。コンビニ弁当やパン等でも問題ありません。(アルコールは不可となっております)
強制ではありませんので、外食しに行って頂いても構いません。午後の部の受付時間内にはお戻り下さい。よろしくお願い致します。