読書会入門 人が本で交わる場所 (推し本紹介)

読書会入門 人が本で交わる場所
山本多津也
幻冬舎新書

 

予感はしてました。

読書会を主催している私にとって、この本はド直球な内容であろうと。

ド直球すぎて読むのが辛くなるかもしれない・・・・・・そんな気持ちも若干ありました。けれど、辛くとも読書会の事ならば目を背けてはならぬ・・・・・・そう決意し即日購入!即日読了!即日記事アップ!!というスピード感でこの著書に挑みました。

私が何より凄いな~と思ったのは、読書会を13年間続けておられる事。継続は力なり!13年間の中でどんな事があり、課題にどう向き合ってきたのか、本来ならば知る事の出来ない内部事情を覗き見させてもらえた著書でした。

 

読み方としては、自分の読書会と照らし合わせながらの読み方となりました。特に興味深く読んだのは第五章「読書会は居場所になる」という部分。この中で、「読書会の主宰者が尊敬される必要はない」という項目が出てきます。主宰としてどうあるべきか、コミュニティにおける自分の位置づけについて、著者の方自身が導き出した答えが書かれています。この部分、私が今まさに悩んでいる部分でした。

彩ふ読書会も徐々に規模が大きくなっていて、二年前と今とでは課題が大きく変わっています。初期の頃は「彩ふ読書会に参加して下さる方はいるんだろうか?」という部分が一番大きな課題でした。やってみるまで全く予想出来ませんでしたので悩み、不安で、試行錯誤していました。今も「え?何で今回こんなに多いんだろう?少ないんだろう?」って時はありますが、続けてきた事である程度予想出来るようになり、「参加者いなかったらどうしよう・・・・・・?」という部分については解消されました。

解消されたのは良いものの、悩みや不安はつきものです。次にやってきたのは「継続していくにはどうしたら良いのか?」という課題でした。一年間、奇跡的に体調を崩すこともなくやっていけましたが、今後もそうとは限りません。今のやり方では私のモチベーション如何であっさりと崩壊してしまう状況。主催が前面に出るというやり方で良いのだろうか?どう振る舞えば良いのだろうか?そんなことを考え始めたのです。他の部分に目を向ける事が出来るようになってきたからではありますが、実際に目を向けてみるとついつい目を背けたくなることばかり!!あれはどうなんだ?これはどうなんだ?となりました。勢いだけで読書会を立ち上げた時とは違い、ここを居場所だと感じて頂けている方々は沢山いて下さっている。ならばやはり、一過性のもので終わらせてはいけないし、終わらせたくない。

「今後も継続していくにはどうしたら良いのか?」という視点で読書会のことを考えられるようになった事で、ようやく課題が山積みだと気づいたのです。その中でも個人的に大きな課題だったのが「主催しての振る舞い方、立ち位置」でした。

あまり自分のキャラを前面に出し過ぎているのはどうなんだろう?合わない人を遠ざけてしまっているのではないだろうか・・・・・・?そんな悩みにここ一年くらい直面していました。今もしています!一時期は存在感を消し過ぎてしまって、「主催者の顔が分からん」となってしまっていました。そこで今は軌道修正して「やっぱり私も前に出るぞー」としていたりするんですが、前述したように課題も山積み。こちらにも目を向けなければなりません。このペースで行くと息切れをする可能性が(笑)まあ行ける所まではこれで行こうかなと思っていますが、本業もありますし家庭もありますので、色々重なってしまうと追いつかなくなってしまいます。読書会だけに全力を注げたら良いんですが、読書会以外の部分でも振り回されてしまうこの状況。私自身だけなら良いのですが、せっかくその日予定を空けて下さった方々に対して「今日はやっぱりやめまーす」とは言えません。さてさて、どうしたものか。まあ、そんな感じの事をうにゃうにゃと考える日々です。

著書に書かれていた「飲み会の幹事」という考え方はしっくりきました!「それがすべて楽しい」って気持ち分かるな〜と思ったのです!そうそう!課題は山積みだけど、どうやったら参加者の方に楽しんでもらえるかな?ワクワクしちゃうかな?って、読書会について悩むこと自体が楽しいんですよね~。まだまだ悩みを重ねつつ、自分なりの答えを導き出したいなと思います。

 

私自身は読書会主催としての視点でこの著書を読みましたが、主催されていない方が読んでも面白いと思います。

これから主催しようとお考えの方には、読書会を始めた理由や、立ち上げた当初の流れ、読書会のやり方等の書かれた第一章と第二章が非常に参考になるかと思います。

読書会参加をご検討中の方には、第二章がオススメです。初参加の方が抱かれる不安や、読書会の様子が書かれています。「あ、何か楽しそう♪」って感じる事が出来るんではないでしょうか。既に何度か参加されている方も、初参加の時はこうだったな~と、思い出すキッカケになる気がします。

読書会って何?と思われている方には、第三章がオススメです。読書会のもたらす効果について書かれていて、興味が増すかと思います(^^)

読書会を運営されてる方、これから主催しようとお考えの方、既に何度も読書会に参加されている方、読書会参加をご検討中の方、読書会って何?という方、色んな方に是非読んで頂きたい!読書会がますます広がれば嬉しいなあ〜!

ざっくりとではありますが、これにて本の紹介は終わります。

 

 

 

さて、ここからは余談なんですが・・・・・・。

 

 

まあ本音をぶっちゃけますとですね、心はざわつきました←

 

 

だって、私もやりたかったんだもん!!(ここは可愛く)

 

 

本の出版!!(本音漏らす)

 

 

いつかやりたいな~と夢想しておりました。具体的な戦略を練る前にやられちまいましたね・・・・・・。いやでも、そりゃそうですよね・・・・・・そうきますよね・・・・・・さすがっす・・・・・・!!(リスペクト)