《Review》いつも同じお題なのに、なぜ落語家の話は面白いのか/立川談慶

タイトルに惹かれて読んでみた本です。

「今や面白さという漠然とした雲をつかむようなものは、それを職業にしているプロの芸人だけに求められている時代ではない。――堅気のビジネスマンにさえ、過酷にも面白さが要求されている世の中です」という文章にグッと引き込まれて、一気に読み終わってしまいました。

俺は九州生まれなんですが、高校卒業してから関西の地へと引っ越しました。こっちの友達と会話をしている中で「で、オチは?」「え、ないけど」「オチないんかい!」とバシバシ洗礼を受けました。

オチって何や!?

何なんや!!

18年間会話について悩んだ事がなかった自分と、関西の地で幼少の頃から自然と身につけてきた人たちとの差は簡単に埋められるもんではありません。

「オチないんかい!」が実は救いの手だったのだと気づいてからは気が楽になりましたが、当時は相当へこみました。まあ、へこんだだけですけどね。

なぜ、この人と話をすると楽になるのかでも書いたんですが、結局のところ、面白さやらコミュニケーション力を高める方法は実践あるのみだと俺は思っています。が、何の知識も持たずに闇雲に実践してるだけでは効果も薄いんじゃないかと。

読んだだけで身につくわけではないけど、実践のために読んで欲しいのが今回の「いつも同じお題なのに、なぜ落語家の話は面白いのか」です。一読の価値があると思いますよ。

《文:nonono》

 

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