記録用『よし、名古屋へ行こう!@ストライダー遠征記 三重編』

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先日、一泊二日で名古屋に行ってきたので、今回はそのレポートをしようと思う。

よし、名古屋へ行こう!

そう決めたのは今年5月。きっかけはマイキッズがハマっているストライダーである。
ストライダーとはペダルなしの自転車のことで、子どもたちにとても流行っている乗り物だ。我が家では2歳のころにメルカリでゲットしていたのだが、マイキッズは当初さほど興味を示さず、玄関先に放置されていた。ある日同い年くらいの子がやっているのを見かけてハマりだし毎日乗るようになった。マイキッズは家ではタブレットを見るかお菓子食ってるかでぐうたらしていたので、これは運動にもなるし良いのではと私もマイワイフも盛り上げに盛り上げた。

ストライダーには大会がある。初めて申し込んだのが今年の5月の大会であった。マイキッズは保育園の参観日レベルの真剣な面持ちで大会に臨んだ。家ではぐうたらしている姿しか見れないので、そんな真剣な姿を見れただけで撮れ高十分である。親バカな私とマイワイフはパシャパシャと写真を撮りまくった。うっひょー!と叫びたい気分で写真を撮った。いやむしろ叫んでいた。

いざ予選!上位4名は準決勝進出となるが、マイキッズは後ろから数えたほうが早い順位だった。ただ本人の中では4位だったと言っていて満足げだったので、そうかそうかがんばったねーと親バカ夫婦二人でマイキッズを褒めたたえた。

問題はそのあとであった。

上位4名に入れなかった子たちには敗者復活戦があり、もう一回レースに出場できるのだが、その敗者復活戦でマイキッズは盛大にすっ転んだ。コースがでこぼことしていたので、その窪みに引っかかってしまったのだ。スタート開始直後は他の子たちと接触もあるので、その混沌とした状況で窪みにはまり、すっ転んでしまったのである。その場ではすぐさま立て直し最後まで走ったマイキッズだったが、ゴールした途端にマイキッズは大号泣した。

「もうストライダーやらない!」

十分頑張っていたし大会に出ただけでもすごいんだよ!などなど励ましてはみたものの、マイキッズの意思は固かった。私に似て頑固者なのだ。それからというもの、マイキッズはストライダーをぱたりとやらなくなってしまった。またストライダーやっても良いかな……という気持ちになるまでにはずいぶんと時間がかかった。

ストライダーには二つの大きな大会がある(のーさん調べ)のだが、どちらも年齢やストライダーのタイヤの大きさによって細かく分けられている。今年マイキッズはラストイヤーであった。正確には大きいタイヤのストライダーを用意すれば6歳まで延長できるのだが、新たにストライダーを購入する必要があるし、そこまでやるつもりはなかった。もうペダルありの自転車に興味が向きつつあったからだ。5月の大会は我が家にとって最初で最後の記念出場の大会だった。ストライダーで最後に楽しい思い出を作ってもらいたかった。ところがすっ転んで嫌な思い出になってしまった。あれだけハマっていたのに、マイキッズの中で嫌な思い出として終わってしまうのは避けたかった。

ストライダーの大会は全国で行われているものの頻度が高いわけではなく、どの地域も年に一回のところがほとんどである。過去の大会を調べてみたところ、関西圏でもう参加できる大会はなかった。あとは東京や名古屋しかなかった。

ちなみにマイキッズが参加した大会とは別の大会のほうにも申し込もうとしていた。チケット購入はマイワイフ担当であった。

マイワイフは某アイドルグループにハマっていた時期がある。彼らのコンサートはチケット販売開始後に秒で回線が繋がらなくなるため申し込むことすら困難だ。そんな歴戦のチケット争奪戦をくぐり抜けてきた猛者ワイフですら申し込めないほどのスピードでチケットは完売した。

せっかく好きだったものが嫌な思い出で終わってしまう。

……いや!

名古屋?

いけるやん!

いけるいける!

よし、名古屋へ行こう!

と我々は決意したのであった。

5月の大会の反省点として、練習時間ほぼゼロで挑んでしまった点があった。だいぶ余裕を持って会場近くまで行っていたものの、時間があると余裕ぶっこいて我々はのんびりしてしまったのである。結果、受付終了ギリギリにエントリーすることになってしまい、試走も一回しか出来なかった。ほぼ練習なしのまま予選が始まってしまったのである。その反省点を解消するため、名古屋大会では前日から名古屋入りすることにした。申し込み結果が出て出場が確定したあと、私たちは前日に泊まれるホテルを確保した。一泊二日の旅程が確定した瞬間であった。

あがらない重い腰(事前準備)

だいぶ早めに大会出場とホテルは決まったものの、一泊二日の名古屋で何をするかは全然決まっていなかった。さきほど「マイキッズが家でぐうたらしている」と書いたが、これは親ゆずりである。我々は大会出場と宿泊先が決まったことで満足していた。一泊二日の名古屋で何するかを決めたのは前日のことであった。ただ、この前日も楽しい時間であった。

たまに書いているが、マイワイフは忙しい人である。私も読書会やらで好き勝手しているので、家族3人揃ってゆっくりと過ごす時間は案外少ない。マイワイフは私の中では近くて遠い存在である。思い返してみれば家族3人で一泊二日ゆっくりと過ごすのは3、4年前のネスタリゾート神戸旅行以来であった。

ネスタリゾート神戸はGo Toトラベル(もはや懐かしい!)を利用した旅行だった。夜、BBQをしながら私とマイワイフは昔話に花を咲かせた。ほとんど私が一方的に喋っていた感じだったが、そういう機会はほとんどないのだ。3、4年に1回レベルなのである。

まず、どうやって行くか。これには新幹線か車の二択あった。一人で行くなら新幹線一択だったのだが、今回は家族旅行である。子どもも料金がかかるので往復交通費はなかなかの額になる。しかも新大阪まで行くのにも時間がかかる。その移動にマイキッズは耐えられないだろう。車だと2時間半近くかかるがマイキッズは乗りっぱなしで良く、また高速代も新幹線ほどはかからない。着いたあとも動きやすいということで車に決まった。

名古屋旅行で何をするか。ガイド本をパラパラとめくりながら調べていると、同じく調べていたマイワイフからLINEが届いた。名古屋パルコという場所に、「わんだふるぷりきゅあ!」の期間限定グッズショップがあるという情報だった。マイキッズが今一番ハマっているのが「わんだふるぷりきゅあ!」である。予定に組み込むことが即決した。ただし、大会の前に組み込んでしまうとグッズショップのほうがメインとなってしまうおそれがあるため、ショップに行くのは大会の後にすることにした。

続けて外せないのが、おみやげの購入である。調べてみたところ、こちらは名古屋駅周辺で入手できるようだった。地図上では名古屋パルコから車で15分ほどで行ける。うん、行ける行ける!

2日目は決まった。ところが、1日目は何も決まっていなかった。1日目はホテルのチェックインだけ済ませれば良いだけである。ノープランで行くと何もしないままホテルに直行してしまいそうなので、ある程度は予定を入れておきたいが、2日目に疲れを残さないようなゆったりとしたものが良い。そう考えると、なかなか予定に組み込めそうな場所が見当たらない。googleマップでホテル近くの施設やお店を調べる。少しずつ地図を縮小していく。すると、一つの施設がヒットした。

三重県のナガシマスパーランドである。

ジャンボ海水プールが9月末までやっているようだった。

ここ最近マイキッズがもう一つハマっていることにプールがある。今年の夏は近くの市民プールに行きまくっていた。私も運動がてらちょうど良しとすすめていたこともある。遊具など何もないプールでも2時間以上滞在するマイキッズが、ジャンボ海水プールに行ったらさぞや大喜びであろう。調べてみると、予約していたホテルから割と近かった。高速に乗る必要もない。そういえば名古屋からのアクセスも良しとガイド本にも載っていたなと気づく。「2日目に疲れを残さないようなゆったりとしたものが良い」と考えていたことを忘れて、我々は事前チケットを購入した。こうして1日目の予定も決まった。

以上が前日までに組んだ予定である。

1日目 ナガシマスパーランド

さて、元々はホテルのチェックインだけが1日目のマストだったが、前日に急遽ナガシマスパーランドに行くことが決定した。昼過ぎにのんびり出発しようと思っていたが、ナガシマスパーランドは18:00までなので遊ぶ時間が少なくなってしまう。なんせ現地に行くまで2時間半かかるのである。途中サービスエリアで休憩を挟むとなるともっとかかる。我々は朝早くからバタバタと準備をして何とか午前中には家を出た。

高速に乗って目指すはナガシマスパーランド。途中サービスエリアでごはんを食べて休憩。マイキッズは待ちきれなくて何度も「まだー?」と聞いてはくるが、特に大きなトラブルもなく順調に進んだ。順調すぎて特に書くこともないくらいである。いや、書こうと思えば書けるのだが、早く先のことを書きたいので省略することとする。一応書いておくと、車内に流していたのは椎名林檎の曲である。

ちなみに私が運転時に使うアプリはYahoo!カーナビである。下道のときにも便利なのだが、高速に乗るときには特に便利だ。高速では右か左に曲がらないといけないタイミングが結構あるのだが、Yahoo!カーナビは現実に近いイラストで分岐点の情報を表示してくれて矢印も出てくる。矢印に沿って走れば間違えることはない。ちなみに下道のほうも表示方法が進化していて、平面的だったものが少し先のほうも見渡せるようになっている。次の曲がり角までがほどよく見えるようになっていて、近づくと地図も自動的に拡大してくれる。めちゃくちゃ親切なので、のーさん激推しアプリである。

普段行かないところに行くわけなので、どれだけシミュレーションしていても細かいところは実際に行ってみないと分からない。ナガシマスパーランドもそうだ。ガイド本ではナガシマスパーランドやジャンボ海水プールで楽しめるスポットは紹介されていたが、入口や駐車場の規模、トイレやロッカーがどうなってるかまでは分からなかった。ホームページにはアクセスなども書かれていたが、やはり細かいところはイメージできないため、「初見殺し」にあうことは避けられない。とはいえ、時間に迫られていなければ旅先のことなので焦ることはない。そう、時間に迫られていなければ。

ナガシマスパーランドとまちがえて一旦ナガシマリゾートのほうに行きかけたが、途中で気づきUターン。ぐるっと大回りしたものの何とか到着。駐車場はかなり広いので問題なく停めれるのだが、入口から近いところほど満車になってしまっている。少し離れた位置に停め、荷物を持って入口へ。水着の用意などは市民プールで何度も経験を重ねてきたのでばっちりだ。バッグには着替えやらはもちろんのこと、30Lサイズのゴミ袋も用意してある。脱いだあとの水着などをバババッとまとめて放り込むためだ。

ジャンボ海水プールはナガシマスパーランドの中、入口からちょっと真っ直ぐ進んだら右手にジャンボ海水プールの出入口があった。事前にセブンイレブンで発見していたチケットを見せる。チケットをもぎられて、残りの大きなほうを返される。この大きなほうをジャンボ海水プールの出入口でスタッフの方に渡すと中に入れるようだった。

初見殺しは施設側だけで起きるものではない。前日、ナガシマスパーランドに行くことを決めてから私とマイキッズのサンダルを買いに行った。市民プールに行っていたときから必要だと感じていたからだ。買おう買おうと思いつつ近所だし何となく買わずにいたのだが、ジャンボ海水プールでは必要だろうと、ついに重い腰をあげたわけである。だが、近所には売っておらず、代わりとしてクロックスを買った。それがいけなかった。駐車場からナガシマスパーランドへと向かう時点で、すでに足が擦れてしまったのだ。私は痛い箇所に当たらないよう避けて歩くこともできたが、問題はマイキッズであった。痛くて歩けないということで抱っこすることになった。履きなれない靴で行くべきではないと旅行先で痛感した。

中に入ると右手に広いロッカー室が見える。男性更衣室が右側、女性更衣室が左側の壁側にあり、そこで水着に着替え、服をロッカーにしまった。

当然かもしれないが、市民プールとは利用層が違っていた。市民プールは親子連れがほとんどで少し高齢者もいるくらいなのだが、ナガシマスパーランドのジャンボ海水プールには多くの10、20代の若者がいた。今の私はほとんど接する機会のない層の人たちである。ジャンボ海水プールにはスパキッズという小さい子向けのスペースもあったのでほとんどの時間私たちはそこにいたわけだが、「ジャンボ海水プール」という場に年齢層も違う人たちがごったごたしている感じが何だか良いなと思った。街中もそうといわれればそうなのだが、街中ではそういうことを感じることはあまりない。

彼ら彼女らを見ていると何だか懐かしい思いがした。若者たちを「若者」と表現してしまうくらいに年齢を重ねてきたわけだが、私にもそういった時代があったわけである。昔、男女4人で大阪の「スパワールド」に行ったことを思い出した。そのころの私は19歳で、4人のうち1人はマイワイフであった。付き合う前、マイワイフと友達関係だったころを思い出したわけだ。

ジャンボ海水プールにいた彼ら彼女は、恋人と遊びに来てる人もいれば友達同士で来て写真を取っている人たちもいた。ウォーターアトラクション「ジャパーン」では2分おきに大きなバケツから大量の水が落ちてくるのだが、彼ら彼女らは流れ落ちてくる水にはしゃいでいた。マイキッズがぐいぐいと後ろも振り返らずに遊び回るので、私とマイワイフはたびたび見失った。この「ジャパーン」のあるアトラクションは複合遊具施設のようになっていて、すべり台もついていたりウォーターガンもあって、しかも四方八方から水が出ているので、ちょっと目を離しただけで行方が分からなくなるのである。探し回っていると、不意打ちに大量の水が落ちてきて気づかずにぶち当たった。それはそれで楽しかった。なんかよく分からんが楽しいのだ。小難しいことばかり考えてしまいがちで、思いっきりはしゃいで楽しむということを忘れていた気がした。「マイキッズが楽しめることを」を中心に考え過ぎて、自分が楽しむことを後回しにしていた気もした。

「サーフィンプール」のほうには入らなかったが、そちらでは音楽が流れていてB’zの『ultra soul』なんかが流れていた。音楽に合わせて水しぶきがあがっていて、遠くから見ているだけでも面白そうだった。

マイキッズの年齢と身長的にまだ遊べないものも多かったので、また来年の夏に来ても良いかなと思った。マイワイフは「次は(マイキッズが)中学生になったくらいかな」と言っていた。頻度の違いはあるが、また来たいとは思ったようだった。前日に決まったことだが、これは思わぬ収穫だった。

ジャンボ海水プールは16:30までだったので、18:00まではナガシマスパーランドのほうで遊んだ。私は白鯨に乗りたいなと思っていたのだが、17:00過ぎには受付終了してしまって乗れなかった。これもまたいつかリベンジしたいところだ。

なんだかんだで18:00ぎりぎりまで遊具で遊び、出入口付近のセブンイレブンで色々買い物をしていたら18:30を過ぎていた。名古屋入りし、そのままホテルへ向かった。夕食は近くのお店で食べたいと考えてはいたのだが適当なところが前日見つかっていなかったので、結局ホテルで食べることにした。もしお店を決めていたら時間に追われていただろうし、決めてなくて良かったかもしれない。ホテルに着いてからは夕食や酒を楽しみながら、ほっとした時間を過ごした。

マイキッズはさすがに疲れたようで爆睡だった。