2024年8月3日、東京で読書会を開催しました。
今回は主催含め7名(女性3名、男性4名)で読書会を開きました。初参加の方が2名でした。お集まり頂いた皆様、ありがとうございました。
このレポートが初見の方もいらっしゃると思いますので、まずは「読書会について」と「彩ふ読書会の目的」についてご説明させて頂きます。
目次
読書会って何?
読書会とは、ざっくりいうと本が好きな方が集まっておしゃべりをする会です。
「本をたくさん読んでいる人の集まりなんじゃないか……」「かなり知識が必要なんじゃないか……」と思っちゃうかもしれませんが、そんなことはありません。読書量も知識量も必要はなく、必要なのは本が好きであるということだけです。読書好きの交流会=略して読書会と考えてみたら、少しハードルが下がりますでしょうか。
読書会は、本が好きな方にはオススメな会です。
自分一人では手に取らなかったであろう本との出会いがあったり、本の話題を通じて普段接点のない方とお話することが出来ます。
彩ふ読書会の目的
簡単に言えば、関わって下さる方々の「第三の居場所作り」です。
家庭でもない。
職場でもない。
貴方にとっての、第三の場所。
居心地の良い場所。集まれば何だかほっこり出来るような場所。色々脱ぎ捨てられるような空間。そんな「居場所」を作っていきたいなあと思っています。
教養を深めたり、読書の幅を広げるといった事も目的ではありますが、何より一番は集まること。時間や空間を共有していくこと。
集まって顔と顔を合わせれば何か新しいことが生まれてくる事もあるでしょう。新たに興味を持ち始めることや、やりたい事、今までやってみたかったけどやれなかった事に挑戦したくなるかもしれません。まだまだ理想を語るだけになってしまう段階ではありますが、貴方自身のやりたい事が叶う場にもしていきたい。
「彩ふ」は「いろう」と読みます。
色んな価値観を持った方々が集まり、色が美しく交じりあう、というような意味で名付けました。読書会は本関連の集まりではありますが、それは一つのキッカケとして捉えて頂けたらなと思っています。目的としては以上です。
読書会レポート
では、読書会のレポートに戻ります。
読書会に参加する方法はいくつかあります。参加申込方法のページからご確認ください。
お申し込み頂いた方には一週間前に最終確認メッセージが届きます。内容を確認し、当日は受付時間内に会場までお越し下さい。
会場に到着したら受付をしていただきます。PassMarket以外の方は当日現金払いとなりますので、受付時にお支払いをお願いいたします。グループ分けを行う場合は受付時にお伝えしています。
開始時刻になったら読書会開始です。
まずは司会の私のーさんがご挨拶させて頂きます。その後、皆さんに自己紹介をして頂きます。お名前、普段読まれている本だったり好きな作品や作家さんなど、簡単なもので構いません。
自己紹介が終わりましたら、それぞれ持ってきた本について紹介を行っていきます。
上手く紹介しないと!と思わなくて大丈夫ですし、噛んだ!と不安にならなくても大丈夫です。他の方が紹介している間も、気になる点があったら自由に質問して下さい。まずはお一人一冊ずつの紹介です。時間の目安としては質問等も含め7、8分です。一巡して時間が余れば二巡目に移るか、フリートークとなります。時間になりましたら終了です。
当日の流れは以上になります。
今回紹介して頂いた推し本はこちらです。
推し本タイトル一覧
★誘拐の日
★歌われなかった海賊へ
★ペンギン・ハイウェイ
★日はまた昇る
★生きるコント
★お誕生日会クロニクル
★おりたたみ自転車はじめました
参加される皆さんには受付時間中にメッセージカードを書いて頂いてます。
メッセージカードを読むだけでも面白いです!ぜひメッセージカードを読んでみてください♪
『誘拐の日』
私のーさんの推し本です。以前京都読書会で紹介された方がおられて、ずっと気になっていた本。読んでみたら期待以上に面白かったので紹介しました。先の展開が気になりすぎて、ページをめくる手が止まりませんでした!詳しくはnoteのほうに書きましたので、チェックしていただけると嬉しいです(noteのサイトに移動します)
▶ページをめくる手がとまらない韓国ミステリー!推し本『誘拐の日』
『歌われなかった海賊へ』
課題本読書会のほうによく参加してくださっている方からの推し本。今回は課題本のほうが読めなかったということで推し本にご参加いただきました。
『同志少女よ、敵を撃て』の著者、逢坂冬馬さんの作品。ご紹介いただいた方はこちらから先に読まれたそうですが、シリーズものとかではないので単体で読めるようです。当時の時代背景も知れるとのことで気になる一冊です。素敵な推し本紹介、ありがとうございました(^^)
『ペンギン・ハイウェイ』
前回『追想五断章』を紹介してくださった方からの推し本。ちなみに私はその時に紹介されたときに『春期限定いちごタルト事件』を読んでまして、おおっとなって米澤穂信さんの作品に再ハマりし、ここ最近立て続けに米澤穂信さんの作品を読んでおります。改めまして、素敵なきっかけをありがとうございました。
ペンギン・ハイウェイは映画のほうで観ましたが、夏の時期に読みたい・観たい作品ですね!素敵な推し本紹介、ありがとうございました(^^)京都の回、ご都合あいましたらぜひ!
『日はまた昇る』
前回『ノルウェイの森』を紹介してくださった方からの推し本。前回アツい紹介をしていただいたのをきっかけに『ノルウェイの森』を久しぶりに再読中です。まだ再読中なのに!また気になる本が!!『日はまた昇る』もこの時期に読みたい作品ですね。タイトルから、最後には希望を抱くような展開なのかなと勝手に想像していたのですが、そうじゃないと知り俄然興味が増し増しでした。素敵な推し本紹介、ありがとうございました(^^)
『生きるコント』
初参加の方からの推し本。初めての参加ありがとうございました!
コント式エッセイ!「私は私で良いんだと思える本」であり「心のサプリメント」であるという言葉が印象的でした。
「本を読むシチュエーションはどんなところ?」というご質問もいただきまして、皆さんから様々なエピソードも教えていただき楽しい時間となりました。ちなみに私は通勤中の電車ではエッセイや短編小説を読むようにしているのですが、朝井リョウさんやさくらももこさんのエッセイを読み終わってしまってからエッセイ系は路頭に迷っておりました。ので、ちょうど良い!と思いながらお話を聞いておりました。読みます!素敵な推し本紹介、ありがとうございました(^^)
『お誕生日会クロニクル』
夢想読書会の中の人にご参加いただきました!ありがとうございます。今年1月に開催した『彩宴3』課題本読書会に参加してくださっていて、今回2回目の参加です。Xのアカウントはこちら
『マカン・マラン』の著者、古内一絵さんの本。まず表紙が綺麗で惹かれます!この表紙にも意味があるそうです。お誕生日会でとある揉め事があり、お誕生日会が禁止されてしまった小学校の話からスタートし、様々なお誕生日会をめぐる物語が描かれます。『マカン・マラン』もまだ読めていないのですが、ほっこり系ではあるけれど人間の弱い部分も描かれていてほろ苦さもあるとのことで、この作品でも「誕生日を楽しいと思えない人たち」が描かれているということで俄然気になりました。素敵な推し本紹介、ありがとうございました(^^)楽しみにしていた夢想文学もありがとうございました!帰りの電車で楽しく読ませていただきましたので、また感想レポート書きますね!
『おりたたみ自転車はじめました』
初参加の方からの推し本。初めての参加ありがとうございました!
おりたたみ自転車の魅力に気付いた主人公・さえこが、様々な場所を旅していくコミックエッセイ。まずイラストが可愛い!ほっこりしますね。通常の自転車は電車に持ち込むことができませんが、おりたたみ自転車なら持ち込むことが出来るそうです。(鉄道会社によってルールはあるみたいです)電車で降りてからの行動範囲も幅が広がるし良いな~と、お話を聞いておりたたみ自転車が気になっておりました!素敵な推し本紹介、ありがとうございました(^^)
これにて読書会レポートは終了です。
百聞は一見に如かずですので、ぜひ会場に足を運んで実際にご自身で会を体験して頂けたら幸いです。いやいや、もっと事前に調べておきたい!という方は、下のリンク先に詳しいことを書いていますので、宜しければチェックしてみてください。
お会いできるのを楽しみにしております。
参加者からのレポート
ありがとうございます!
SNSアカウントをお持ちの方は、ハッシュタグ「#彩ふ読書会」で感想をひとことでも書いて頂けると嬉しく思います。読書会を続けていく上での励みになります。
どうぞよろしくお願いいたします。
アンケート結果
今回ご参加いただいた方には、10、11月、来年1月の読書会に関するアンケートにご協力いただきました。投票数の多かったもので課題本が決まります。回答してくださった皆様、ありがとうございました!
a0e0bcae0830a8525d105264b7039c5c9つの作品に対し、1人3作品に投票をお願いしました。4つ以上回答されていた方の分は無効票とさせて頂いてます。結果はこちらです!
9票 犬のかたちをしているもの
8票 一九八四年
7票 黒い家
6票 ロビンソン・クルーソー
6票 「ない仕事」の作り方
6票 暇と退屈の倫理学
6票 銃
4票 君は永遠にそいつらより若い
2票 きりこについて
というわけで……10、11月、来年1月の課題本が決定しました!順番は私のほうで組ませていただいて……
10/19(土)の課題本は貴志祐介さんの『黒い家』です!!
内容
顧客の家に呼ばれ、子供の首吊り死体の発見者になってしまった保険会社社員・若槻は、顧客の不審な態度から独自の調査を始める。それが悪夢の始まりだった。第4回日本ホラー小説大賞受賞。
横断検索はこちらです(外部サイトへ移動します)
http://book.tsuhankensaku.com/hon/isbn/9784041979020
前回のアンケートでは惜しくも4位でしたが、リベンジ達成ですね!貴志祐介さんの作品好きで一時期ハマってたんですが、『黒い家』は私も意外と未読(だって怖いって聞いてたから……)なので読むのが楽しみです!
11/9(土)の課題本は高瀬隼子さんの『犬のかたちをしているもの』です!!
内容
「子ども、もらってくれませんか?」彼氏の郁也に呼び出された薫は、その隣に座る見知らぬ女性からそう言われた。薫とセックスレスだった郁也は、大学時代の同級生に金を払ってセックスしていたという。唐突な提案に戸惑う薫だったが、故郷の家族を喜ばせるために子どもをもらおうかと思案して──。昔飼っていた犬を愛していたように、薫は無条件に人を愛せるのか。第43回すばる文学賞受賞作。
横断検索はこちらです(外部サイトへ移動します)
http://book.tsuhankensaku.com/hon/isbn/9784087444278
『おいしいごはんが食べられますように』の著者・高瀬準子さんのデビュー作。以前読書会でご紹介いただいてからずっと気になっていたので、私もこれから読むのが楽しみな作品です!!
2025/1/18(土)の課題本はジョージ・オーウェルの『一九八四年』です!!
内容
“ビッグ・ブラザー”率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。彼は、完璧な屈従を強いる体制に以前より不満を抱いていた。ある時、奔放な美女ジュリアと恋に落ちたことを契機に、彼は伝説的な裏切り者が組織したと噂される反政府地下活動に惹かれるようになるが…。
横断検索はこちらです(外部サイトへ移動します)
http://book.tsuhankensaku.com/hon/isbn/9784151200533
以前お世話になっていた某読書会さんで課題本になったときにめちゃくちゃ苦労して読んだけどめちゃくちゃ当日面白くて、いつか彩ふ読書会でも課題本にしたいなと思っていた作品です。ついに来たか!!とテンションあがっております。ちなみに私は挫折しかけたので『まんがで読破』で先に読んでイメージをつけてから小説のほうを読んだ記憶があります。再読も楽しみ!
課題本にしてみたい作品としては以下の回答が集まりました。
『東京都同情塔』 九段 理江
『ミザリー』 スティーヴン キング
『トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー』 ガブリエル ゼヴィン
『謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア』 高野 秀行
『光』 三浦しをん
『サンショウウオの四十九日』 朝比奈 秋
『グレート・ギャツビー』 フィツジェラルド
『浮世の画家』 カズオ イシグロ
次回の候補作にあがるかも?です!ご協力ありがとうございました。
最後に
上の方にも書きましたが、今回は主催含め7名(女性3名、男性4名)で読書会を開きました。初参加の方が2名でした。お集まり頂いた皆様、ありがとうございました。
初参加の方や女性が安心して参加できる空間、男性も楽しめる空間作りに今後も努めてまいりますので、どうぞ宜しくお願い致します。
毎月参加して下さる方はもちろんのこと、久しぶりに参加したよ~という方々との再会も非常に嬉しいものです。本が好きな方々の第三の居場所作りが目的ですので、「また参加して良いのかな?」「久しぶりだけど大丈夫だろうか?」「前回体調不良でキャンセルしてしまったけど…」といった事はお気になさらず、「あ、この日予定空いてる!参加しよう!」くらいの気持ちで、是非お気軽にご参加ください。
初めて読書会に参加して下さる方々にも「参加してよかった!」「楽しかった」「また参加したい!」と思って頂けるよう努めてまいりますので、宜しくお願い致します。
さて、前回は東京駅に着いてから大手町駅まで歩いていけるやろ~と思って歩いてみたら迷いに迷ってしまい、会場に着く前から汗だらだらでした。今回は東京駅から素直に電車に乗りました。快適でしたが、会場に着いて開くまで待っている間に汗だらだら。結局汗だらだらでした。今年の夏は特に暑さを感じますね……。余談ですが半蔵門駅で流れるメロディが好きです。会場が開いたら受付準備をして机を移動して、アルコール除菌もして……と準備しているうちに気づきました。
司会原稿が、ない!!
主催挨拶をするときの内容は原稿にまとめてきてまして、いつもそれを読んでます。大体1ページ分くらい。その原稿がない!これは初めての事態でした。あー、えーといつも何言ってたっけ?ああデータを探す時間はない。やば。まあ何とかなるか← 楽観的に構えていざ挨拶!頭が真っ白に!だめだ、原稿を……私に原稿をくれ……と余計に汗かきました。もうこれは夏のせいにしておこうと思います。次回はスマートな主催挨拶をしたいと思います。
参加してくださった皆様、ありがとうございました!!
次回東京での読書会は9/21です。
▶《東京》9/21(土) 推し本披露会(読書会) 開催のお知らせ(お申し込みはこちら)
▶《東京》9/21(土) 『砂の女』課題本読書会 開催のお知らせ(お申し込みはこちら)
▶《東京》9/21(土) 「12/7の課題本を決めるという名目で集まる飲み会」のお知らせ
前回の課題本アンケートで11票を獲得し1位に選ばれたのが『砂の女』でした!今年は安部公房生誕100年の年ですし、せっかくですし、読んだことのない方もこれを機に手に取ってみてはいかがでしょうか?課題本読書会参加のコツは、「読み切る前に参加申込をする」です!!締切効果で意外と読めちゃいますので、良ければぜひ!!
こちらはまだ募集は開始していませんが、12月7日にスペシャルバージョンの読書会を予定しています。ぜひ予定を空けておいてくださーい!!
▶《東京》12月7日(土) “東京読書会SP(仮)” 開催のお知らせ
以上です。
ありがとうございました!