宮沢賢治作品と合わせて読みたい“イーハトーブ農学校の賢治先生”

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先月開催の“星の王子さま”課題本読書会に参加して下さった方から教えて頂いた本。宮沢賢治に興味を持たれた際に大変分かりやすかった本との事で俄然興味が沸き、5月の読書会までには絶対読もうと心に誓っていた作品でした。

 

入手に時間がかかりましたが何とか間に合いましたー!ホホーッ!!

 

(※5月の課題本読書会に参加される方、参加をご検討されている方へ。銀河鉄道の夜だけ読了していれば問題ありませんので、ご安心ください。無理して情報収集する必要はありません。個人的に興味が沸いて情報収集しているだけですので!)

 

この作品では宮沢賢治さんの4年4ヶ月の教師時代が描かれています。

 

銀河鉄道の夜や注文の多い料理店など、どんな作品を書かれていたのかは知っていても、宮沢賢治さん自身の人物像はあまり知らなかったワタクシ。

 

写真でお顔を見たことはありましたが、「真面目な人なのかな?・・・・・・笑ってないし」なんて印象をずっと抱いておりました(すみません!)今思えば、笑って写ってる作家や昔の偉人ってあんまりいないですよね、ええ(何かもうすみません!)

 

そんな狭く浅ーくしか掘っていなかったワタクシにとって、この作品はとっても非常に良い本でした。漫画なので読みやすかったですし、宮沢先生の人柄を知る良い機会になりました(^^)

 

何度か出てくる言葉に「誓って云ふ(いう)が わたくしはこの仕事で疲れをおぼえたことはない」というものがあります。

 

教師という仕事に誇りを持ち、楽しみつつ、生徒と真っ正直に向き合っておられたんだなあと、そんな印象を受けました。仕事とプライベートを分けるみたいな感じではなく、仕事と生活が一体となっている感じ。

 

教え子が窃盗で花巻署に留置された時のお話が印象的でした。賢治先生は警察署長や司法主任を訪ね、「彼に正しい道をあゆませます。生まれ変わらせます」と言い、生徒の身柄を下げ渡してもらうよう熱心に説き続けました。退学処分から救い、卒業後の就職も決めます。

 

も一つ!スイカの話!

 

イギリス海岸で泳いでいた生徒達に、賢治先生はスイカ採りを提案します。スイカ畑でスイカをとっていると畑の持ち主に気づかれて激怒され追いかけられます。生徒達は逃げ回りますが、畑の持ち主は深追いしようとはせず早々に帰っていきました。

 

実は、賢治先生が畑の持ち主にあらかじめ事情を話し、スイカの代金を渡してあったのです。完熟スイカの味とスリルを同時に味わってもらおうという賢治先生の配慮でした。

 

他にもチョークガリガリや、妹トシとのエピソードもありますし、何より日々の生徒たちへの向き合い方がすごいなあと感じました。これだけ生徒に寄り添ってくれる先生って、すごい。

 

宮沢賢治さんの童話は百三十三編残されているようなのですが(133!!)「銀河鉄道の夜」を始め7割の作品がこの教師時代に書かれているようです。

 

先生として生徒を教える立場ではありましたが、きっと宮沢賢治さんご自身も感じる事の多い4年4ヶ月だったのではないかなあと思いました。

 

 

 

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