《東京》2023年3月12日(日) 推し本披露会(読書会)レポート

2023年3月12日、東京で読書会を開催しました。

今回は主催含め11名(女性4名、男性7名)で読書会を開きました。初参加の方が4名、2回目の参加の方が1名でした。お集まり頂いた皆様、ありがとうございました。

このレポートが初見の方もいらっしゃると思いますので、まずは「読書会について」と「彩ふ読書会の目的」についてご説明させて頂きます。

読書会って何?

読書会とは、ざっくりいうと本が好きな方が集まっておしゃべりをする会です。

「本をたくさん読んでいる人の集まりなんじゃないか……」「かなり知識が必要なんじゃないか……」と思っちゃうかもしれませんが、そんなことはありません。読書量も知識量も必要はなく、必要なのは本が好きであるということだけです。読書好きの交流会=略して読書会と考えてみたら、少しハードルが下がりますでしょうか。

読書会は、本が好きな方にはオススメな会です。

自分一人では手に取らなかったであろう本との出会いがあったり、本の話題を通じて普段接点のない方とお話することが出来ます。

彩ふ読書会の目的

簡単に言えば、関わって下さる方々の「第三の居場所作り」です。

家庭でもない。

職場でもない。

貴方にとっての、第三の場所。

居心地の良い場所。集まれば何だかほっこり出来るような場所。色々脱ぎ捨てられるような空間。そんな「居場所」を作っていきたいなあと思っています。

教養を深めたり、読書の幅を広げるといった事も目的ではありますが、何より一番は集まること。時間や空間を共有していくこと。

集まって顔と顔を合わせれば何か新しいことが生まれてくる事もあるでしょう。新たに興味を持ち始めることや、やりたい事、今までやってみたかったけどやれなかった事に挑戦したくなるかもしれません。まだまだ理想を語るだけになってしまう段階ではありますが、貴方自身のやりたい事が叶う場にもしていきたい。

「彩ふ」は「いろう」と読みます。
色んな価値観を持った方々が集まり、色が美しく交じりあう、というような意味で名付けました。読書会は本関連の集まりではありますが、それは一つのキッカケとして捉えて頂けたらなと思っています。目的としては以上です。

読書会レポート

では、読書会のレポートに戻ります。

読書会に参加する方法はいくつかあります。参加申込方法のページからご確認ください。

お申し込み頂いた方には一週間前に最終確認メッセージが届きます。内容を確認し、当日は受付時間内に会場までお越し下さい。

会場に到着したら受付をしていただきます。PassMarket以外の方は当日現金払いとなりますので、受付時にお支払いをお願いいたします。グループ分けも受付時にお伝えしています。

開始時刻になったら読書会開始です。

まずは司会の私のーさんがご挨拶させて頂きます。その後、皆さんに自己紹介をして頂きます。お名前、普段読まれている本だったり好きな作品や作家さんなど、簡単なもので構いません。

自己紹介が終わりましたら、それぞれ持ってきた本について紹介を行っていきます。

上手く紹介しないと!と思わなくて大丈夫ですし、噛んだ!と不安にならなくても大丈夫です。他の方が紹介している間も、気になる点があったら自由に質問して下さい。まずはお一人一冊ずつの紹介です。時間の目安としては質問等も含め7、8分です。一巡して時間が余れば二巡目に移るか、フリートークとなります。時間になりましたら終了です。

当日の流れは以上になります。

今回紹介して頂いた推し本はこちらです。

推し本タイトル一覧

★82年生まれ、キム・ジヨン

★老舗書店「有隣堂」が作る企業YouTubeの世界 ~「チャンネル登録」すら知らなかった社員が登録者数20万人に育てるまで~

★これはただの夏

★戦場のコックたち

★私たちはどこにいるのか?

★自分だけの強みが遊ぶように見つかる 適職の地図

★泥棒日記

★日曜日の人々

★死者の書・身毒丸

★ヤバい選挙

★ユージニア

参加される皆さんには受付時間中にメッセージカードを書いて頂いてます。毎回、メッセージカードを読むだけでも面白くって、読みたい本が増えていきます!下記に一冊ずつアップしますので、ぜひメッセージカードを読んでみてください♪

私のーさんの推し本です。
読んだのは単行本ですが、最近本屋さんで文庫化していたのを見かけたので手に取りやすくなってるかと思います。2016年に刊行されて100万部売れてる小説です。

主人公はキム・ジヨンという33歳の女性。娘ジウォンちゃんがいます。夫も含め三人で平穏な生活を送っていましたが、ある日突然、キム・ジヨンは自身の母親や、大学時代の先輩の言動をするようになります。夫ははじめ妻がふざけてるとしか思ってなかったんですが、だんだんそうではないということに気づきます。というのも、大学時代の先輩と夫当人たちしか知らないことまで喋りだしたりしたからです。まるで人格そのものが乗り移ってるような感じ。しかも大学時代の先輩は既に亡くなっています。他にも、かわいいスタンプだらけのメッセージを送ってきたり、明らかに妻の技術では作れない料理を作ったりする。不穏な感じが漂っていました。これはおかしいぞと思いつつ過ごしてましたが、実家に帰ったときにも別の人格が出てきたような言動がでて、親族たちが凍りつきます。その場は体調悪いとかでごまかすがこれはもうおかしいとなって、精神科へ行きます。

そこからキム・ジヨンの過去を振り返っていくという話です。一人の患者のカルテという形で書かれてて、淡々とした文章ですが、淡々としてるから読みやすい作品です。

ざっくり言うと女性差別や男尊女卑の社会、社会の不条理を描いてる作品です。韓国と日本と国が違うけど共通して読める部分もあり、男性こそ読まなあかんと感じます。

キム・ジヨンの過去を振り返っていく中で、キム・ジヨン、キム・ジヨンの母、祖母が出てくるんですが、三世代みんな考え方が違ってます。それを、個人というよりは世代間の違いとして書かれている感じです。例えば、祖母は嫁に対して「息子がいなくちゃだめだよ、息子は二人はいなくちゃだめだ」と言ったりします。で、実際に生まれたのが女の子だったとき、「二人目は息子を産めば良い」と励ます。それを心の底から思っている。嫁も嫁で申し訳ありませんと涙する。現代の若者の感覚で考えたら違和感しかないと思うのですが、祖母の世代にとっては当然のことであったのだろうと、この作品を読んで感じます。

他にも色々とあるんですが長くなりましたね!また推し本紹介のほうで改めて。とにかく色んなエピソードがちりばめられてます。読んでいて思ったのは、私自身も女性に対して無意識にこういったことをしてきていたのではないかということです。今は気をつけるようにしているが、昔の自分を思うと反省、反省で済むのか?ということを突きつけられます。とにかく読んでほしい、特に男性こそ読むべしな一冊です!

前回『テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス』を紹介してくださった方の推し本。
彩ふ読書会のお手伝いもしてくださってます。いつもありがとうございます。
実は私、有隣堂さんを知らなかったんですが、グループの皆さん全員ご存知でした。どうやら神奈川・東京・千葉に約40店舗あるようで、当たり前に知ってるぜくらいの感じなんですね!一つ賢くなりました。これからはドヤ顔で関西で「有隣堂って知ってる?あー、そう、知らないの?実はね……」って説明できそうです(ドヤァ)
この本は、有隣堂さんがyoutubeを開設して登録者20万人突破するまでに色々と工夫されてきた運営について書かれているそうです。最初は「書店だから」と本の紹介をしていたそうなのですが再生回数は伸びず、これは「書店=本の紹介=宣伝」ということで宣伝は求められていないんだなと気付き、宣伝はしない(宣伝もするけどメインには置かない)スタイルに変えていかれたようです。
そこでスタッフを呼んで、スタッフが熱を持っているものを語ってもらうスタイルが生まれ、例えば文房具や超性能ティッシュ、キムワイプを紹介したら人気になっていったのだとか。
お話をお聞きしていて、確かに書店が本の紹介をするのはありきたりだなと感じましたが、「書店なのに文房具を紹介する」って面白い!この「〇〇なのに」ってのは参考になりそうだなーと感じました。
あとは公式キャラクターであるブッコローは一般目線でツッコミを入れていくそうです。実際にyoutubeをちょろっと見てみましたが、スタッフさんとブッコローのやりとりがテンポよくって面白かったです。皆さんも良かったらチェックしてみてください。素敵な推し本の紹介、ありがとうございました(^^)

初参加の方からの推し本。
前置きとして、紹介者の方はマンガが好き、切ないお話がお好きで、読み切りなどの作品を以前は保存していたそうなのですが、そのことを思い出したのが今回ご紹介いただいた『これはただの夏』ということでした。燃え殻さんといえば『ボクたちはみんな大人になれなかった』が有名ですね。映画化もされていて、ネットフリックスにもあったのでまたチェックしてみようと思うのですが、『ボクたちは~』以外の作品を知らなかったので、今回ご紹介頂いてグッと興味を持ちました。
『これはただの夏』には、テレビの裏方の仕事をしている人と、一人の女性、近所の小学生の女の子の三人が出てきて、ただの夏を過ごす物語。けれど何気ない日常が良く、涙がでるというわけではないけど切なさがあるということです。語り口がやわらかく、文章も読みやすいので2~4時間くらいで読むことが出来るとのことでした。年末に読んで面白かったということで持ってきていただきました。素敵な推し本の紹介、ありがとうございました(^^)

初参加の方からの推し本。
舞台は第二次世界大戦の終わり頃のヨーロッパ。主人公はアメリカの志願兵で19歳。日常の謎を解いていくお話ですが、その日常が「戦場」というところで、重そうな話なのかと思いきや、文章が読みやすく、また登場人物たちも魅力的なのでキャラで読めるとのことでした。
そこにあるはずのものがない→謎を解いていくといった流れでいくつかの短編があり、主人公の周りの人間関係が分かっていくのだとか。
著者の方は『ベルリンは晴れているか』も書かれている方で、他の参加者の方からもそのタイトルが出て話題となりました。また、表紙にもあるようにコックですのでどのような料理が出てくるのかも話題となりました。素敵な推し本を紹介して頂き、ありがとうございました!(^^)

イタリアの哲学者、ジョルジョ・アガンベンの著書。私は哲学関連が手付かず状態でして、アガンベン氏のことも今回初めて知ったのですが、こうした著者や本のことを知れることも読書会の魅力の一つですね。人文書や哲学書を読まれている方はみんな好きだそうです。
この本はコロナ時代に書き記されたもので、アガンベン氏のコロナ関係の発言をまとめたものだそうです。新型コロナウイルス感染症が発生した際、各国ではロックダウン政策を採用しました。これらの政策に対してアガンベン氏は反対したことを意見していましたが、発言のタイミングも悪く非難され、メディアからも排除されてしまいます。ただ、アガンベン氏が反対・批判していたのは何に対してだったのか、じっくりと著書を読んで理解する必要がありそうです。
コロナ禍において特に感じましたが、それ以外の時にも「皆がそうしているから」とか「何となく」で周囲に流されていることって多い気がします。そこに一石を投じる。違う視点があるんじゃないかと疑問を持つことは大切だと感じます。あと、読む哲学書を選ぶ際には「どこからきたのか」「どこにいくのか」ではなく「どこにいるのか?」を念頭に置いて選ぶと良さそうです。素敵な推し本を紹介して頂き、ありがとうございました!(^^)

初参加の方からの推し本。
近々転職されるそうで色々調べていたらインスタの広告で見かけて手に取った本とのことです。この本は参加型の本で、就活中の姉とゲーム好きの弟が出てきます。一緒に参加して地図を埋めていくことで、自分のやりたいことを見つけていきます。
1日1章ずつ進めていく感じなのですが、「一気に進めないでください」と説明書きもあるようでとても親切。多分この説明書きがなかったら、私だったら一気に全章読み進めて地図を埋めてしまって満足してしまいそう。そうではなく、1章ずつじっくり進めていくうちに自分自身の考えを整理していくと良さそうです。紹介者の方は、自分にとって何が大事かを考えさせられたそうで、人生を見つめなおすキッカケになったとのことでした。素敵な推し本の紹介、ありがとうございました(^^)

前回『ラブ&ポップ』を紹介してくださった方の推し本。
彩ふ読書会のお手伝いもしてくださってます。いつもありがとうございます。
フランスの小説家、詩人、エッセイスト、劇作家であり、政治活動家であるジャン・ジュネの著書。この本は彼の自伝的な小説だそうです。今回グループが違ったのでwiki先生のお力を借りてますが、経歴を見てみるだけでもすごいです(語彙力)初めて詩を書いたきっかけだったり、ジャン・コクトーやサルトルとの関わりもあり、生き様にも興味を持ちました。
余談ですが、遠目で表紙を見た時に平野啓一郎さんの『ある男』かと思いまして、近くで見たら全然違ってました。ちなみに紹介者の方は『ある男』も読まれていて面白いとのことでした。しかし実際この本の表紙も結構インパクトありますよね。何か意味があったりするんだろうか…。完全に余談でしたね失礼しましま!素敵な推し本を紹介して頂き、ありがとうございました!(^^)

前回『兄の終い』を紹介してくださった方の推し本。
彩ふ読書会のお手伝いもしてくださってます。いつもありがとうございます。
あ、前回ご紹介頂いた『兄の終い』読みました。後半ちょっとウルっときまして、読めて良かったです!今回はグループが違ったので直接紹介をお聞きできなかったのですが、高橋弘希さんといえば以前も『朝顔の日』を紹介してくださっていたので、まだそっちは読めてないんですが『朝顔の日』の人やー!と勝手に一人盛り上がっておりました。
結末が分かっている方の日記を読み進めるのには相当な覚悟を要しそうですが、航とともに読み進めていく中で読み手もどんなことを思い、何を感じ取るのか。冒頭からぐっと引き込まれそうで、メッセージカードの内容からして気になります。素敵な推し本の紹介、ありがとうございました(^^)

前回『オカルト編集王 月刊「ムー」編集長のあやしい仕事術』を紹介してくださった方の推し本。
前回ご紹介頂いた本も魅力的でしたが、今回も「古代人の感性でもって古代の精神生活を描いた」とあって非常にどんな内容なのか気になりました。今回はグループが違ったので直接紹介をお聞きできてないのですが、あらすじ等を調べてみる感じ、確かになかなか一度読んだだけでは理解出来ない難解な作品なのかも?(wikiでも著者のことを調べてみましたが、柳田國男との関係のところしか頭に入らなかった……それは今酒飲みながらレポートを書いているからな気もしますが……)死者の書もですが、身毒丸の方も気になります!素敵な推し本の紹介、ありがとうございました(^^)

前回『漢字再入門 – 楽しく学ぶために』を紹介してくださった方の推し本。
※訂正です……メッセージカード一行目の後半「村町選」とありますが正しくは「村長選」です。
番組名が思い出せないんですが、テレビのミステリー系バラエティで、ちょうど先日「死んだ男が立候補」の話をやってました!2つ目の「267人が立候補」って多い!結果どうなったのかしら……!?メッセージカードを読むだけでもこれだけ色んなヤバイ選挙があったのか……!!前回ご紹介頂いた本も面白そうでしたが、こちらも気になってきますね!新書関連はなかなか手に取る機会がなく、こうして読書会でご紹介いただけるとまた興味が持てて嬉しいです。素敵な推し本の紹介、ありがとうございました(^^)

初参加の方からの推し本。
『蜜蜂と遠雷』で直木賞・本屋大賞をダブル受賞された恩田陸さん。と書いておきながら『蜜蜂と遠雷』は読めてないんですが(面白いのは分かっているんですが、毎回分厚さに躊躇してしまう…)、『黒と茶の幻想』や『木洩れ日に泳ぐ魚』『ドミノ』を読んだことがあります。特に『ドミノ』が面白くって、最近書店で『ドミノin上海』という本を見かけて「上海であれをやるの!?」と再び恩田陸さん興味増し増しな時期でした。余談でした。余談ばかりですね!
ご紹介頂いた『ユージニア』は日本推理作家協会賞受賞されていて、直木賞の候補にもなっていたようです。再読しても伏線が回収しきれない!とのことでしたが、恩田陸さんの作品は描写が上手いですし、物語の過程を味わうのも楽しみの一つとして読み進めれそうです。素敵な推し本の紹介、ありがとうございました(^^)

これにて読書会レポートは終了です。

参加者からのレポート

読書会に参加していただいた方からのレポートやつぶやきなどです。いつもありがとうございます!

最後に

上の方にも書きましたが、今回は主催含め11名(女性4名、男性7名)で読書会を開きました。初参加の方が4名、2回目の参加の方が1名でした。

初参加の方や女性が安心して参加できる空間、男性も楽しめる空間作りに今後も努めてまいりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

毎月参加して下さる方はもちろんのこと、久しぶりに参加したよ~という方々との再会も非常に嬉しいものです。本が好きな方々の第三の居場所作りが目的ですので、「また参加して良いのかな?」「久しぶりだけど大丈夫だろうか?」「前回体調不良でキャンセルしてしまったけど…」といった事はお気になさらず、「あ、この日予定空いてる!参加しよう!」くらいの気持ちで、是非お気軽にご参加ください。

初めて読書会に参加して下さる方々にも「参加してよかった!」「楽しかった」「また参加したい!」と思って頂けるよう努めてまいりますので、宜しくお願い致します。

次回の東京での読書会は4/15です。ぜひご参加くださいませ!

▶《東京》4/15(土) 漫画限定読書会 開催のお知らせ

▶《東京》4/15(土) 推し本披露会 開催のお知らせ

▶《東京》4/15(土) 『キップをなくして』課題本読書会 開催のお知らせ

次回からは3部制となります。久しぶりに漫画限定読書会もやります!

あと、読書会を再開してからこれまでの申込方法はPassMarketのみとしておりましたが、次回からは6種追加してます。使いやすいものでぜひお申込みください。

▶参加申込方法のご案内

以上です。

ありがとうございました!