《京都》2023年2月18日(土) 推し本披露会(読書会)レポート

2023年2月18日、京都駅近くにある会場で読書会を開催しました。

今回は主催含め8名(女性4名、男性4名)で読書会を開きました。初参加の方が3名、2回目の参加の方が3名でした。お集まり頂いた皆様、ありがとうございました。

このレポートが初見の方もいらっしゃると思いますので、まずは「読書会について」と「彩ふ読書会の目的」についてご説明させて頂きます。

読書会って何?

読書会とは、ざっくりいうと本が好きな方が集まっておしゃべりをする会です。

「本をたくさん読んでいる人の集まりなんじゃないか……」「かなり知識が必要なんじゃないか……」と思っちゃうかもしれませんが、そんなことはありません。読書量も知識量も必要はなく、必要なのは本が好きであるということだけです。読書好きの交流会=略して読書会と考えてみたら、少しハードルが下がりますでしょうか。

読書会は、本が好きな方にはオススメな会です。

自分一人では手に取らなかったであろう本との出会いがあったり、本の話題を通じて普段接点のない方とお話することが出来ます。

彩ふ読書会の目的

簡単に言えば、関わって下さる方々の「第三の居場所作り」です。

家庭でもない。

職場でもない。

貴方にとっての、第三の場所。

居心地の良い場所。集まれば何だかほっこり出来るような場所。色々脱ぎ捨てられるような空間。そんな「居場所」を作っていきたいなあと思っています。

教養を深めたり、読書の幅を広げるといった事も目的ではありますが、何より一番は集まること。時間や空間を共有していくこと。

集まって顔と顔を合わせれば何か新しいことが生まれてくる事もあるでしょう。新たに興味を持ち始めることや、やりたい事、今までやってみたかったけどやれなかった事に挑戦したくなるかもしれません。まだまだ理想を語るだけになってしまう段階ではありますが、貴方自身のやりたい事が叶う場にもしていきたい。

「彩ふ」は「いろう」と読みます。
色んな価値観を持った方々が集まり、色が美しく交じりあう、というような意味で名付けました。読書会は本関連の集まりではありますが、それは一つのキッカケとして捉えて頂けたらなと思っています。目的としては以上です。

読書会レポート

では、読書会のレポートに戻ります。

読書会に参加する方法は、ホームページのトップにある開催日程ページからご確認ください。

お申し込み頂いた方には一週間前に最終確認メールが届きます。メールの内容を確認し、当日は受付時間内に会場までお越し下さい。

会場に到着したら受付をしていただきます。

開始時刻になったら読書会開始です。

まずは司会のワタクシのーさんがご挨拶させて頂きます。その後、皆さんに自己紹介をして頂きます。お名前、普段読まれている本だったり好きな作品や作家さんなど、簡単なもので構いません。

自己紹介が終わりましたら、それぞれ持ってきた本について紹介を行っていきます。

上手く紹介しないと!と思わなくて大丈夫ですし、噛んだ!と不安にならなくても大丈夫です。他の方が紹介している間も、気になる点があったら自由に質問して下さい。まずはお一人一冊ずつの紹介です。時間の目安としては質問等も含め7、8分です。一巡して時間が余れば二巡目に移るか、フリートークとなります。時間になりましたら終了です。

当日の流れは以上になります。

今回紹介して頂いた推し本はこちらです。

推し本タイトル一覧

★The JOJO Lands

★家守綺譚

★スウェーデン 福祉大国の深層 金持ち支配の影と真実

★キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々

★徳川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか―家康のあっぱれな植物知識

★余命一年、男をかう

★椿と花水木―万次郎の生涯

★三ノ池植物園標本室

参加される皆さんには受付時間中にメッセージカードを書いて頂いてます。毎回、メッセージカードを読むだけでも面白くって、読みたい本が増えていきます!下記に一冊ずつアップしますので、ぜひメッセージカードを読んでみてください♪

私のーさんの推し本です。
私が持ってくる推し本はその時々によって色んな思いがあったりします。単純に好きで推したいから持ってくる場合がほとんどですが、初参加の方が多いときには皆さんの緊張がほぐれると良いなーと思いながら選ぶこともあったり、誰々さんが来てくれるから今回はこの本にしようとか、そんな風に選ぶこともあります。今回は邪な思いでした。「The JOJO Landsを世界最速で読書会で紹介した漢になりたい」という邪な思いでッ!!今日は持ってきたッ!!

2/17に発売されたばかりのウルトラジャンプ3月号。読んだ人は沢山いらっしゃるでしょう。仕事もあるので世界最速で読むことは出来ない。だが読書会で紹介した人物となれば私が世界最速で違いあるまい。なんせ17日に発売されたものを18日に持ってきたのだから。この間に開催された読書会でなおかつ雑誌まで紹介できる読書会となれば彩ふ読書会くらいしかあるまいッ!!(あ、いらっしゃいましたら「なにィーッ!!って言いたいので是非ご一報ください)

そんな邪な思いばかりが前のめりしてしまったため、当日ほとんど内容には触れずに終わってしまいました。やっちまいました!けれど持ってこれて満足です。またジョジョ会とかもやりたいな~。

前回『ザリガニの鳴くところ』を紹介してくださった方の推し本。
梨木香歩さんといえば『西の魔女が死んだ』が有名ですね。『家守綺譚』もタイトルは知ってたのですが、家を守るために妖怪と戦うお話かと勝手に思っておりました!全然違ってて、内容としてはほっこりするお話だそうです。植物や動物や物の怪、あるいは以前亡くなった友人も出てきたりするけれど自然と交流していたりするとのことでした。舞台は山科。100年前のお話ということもあって若干名称は違って出てきたりもするけど、山科にあるお寺や山科疏水などが描かれていてよく書かれていな~と紹介者の方は思われたそうです。また、京都市図書館が主催する山科文学探訪というイベントがあり、その時に『家守綺譚』ゆかりの地を歩いたらしく、何それ面白そう!と思いました。素敵な推し本の紹介、ありがとうございました(^^)

前回『シャチ生態ビジュアル百科: 世界の海洋に知られざるオルカの素顔を追う』を紹介してくださった方の推し本。
スウェーデンといえば福祉が充実していてクリーンなイメージを勝手に持っていましたが、実態はどうなのか。お話を聞いていると「そうなんや!」と思うことが多かったです。仕事の効率化の考え方の違いだったり、アパートがなかなか借りれないこと、医療費が高額だったり、ヴァレンベリ一族の話だったり。日本との比較が面白く、あと「ヨーロッパの日本人だ」と言われていたのが印象的でした!割とイメージだけで勝手に決めつけちゃってること多しですね。いかんいかん。素敵な推し本の紹介、ありがとうございました(^^)

初参加の方からの推し本。
品田遊さん(ダ・ヴィンチ・恐山)さんの著書。漫画原作を書かれていたり、SNSでは仮面をつけて出演されていたりする方で、私は初めて知りましたがめちゃくちゃ面白い人だなと、紹介者の方のお話を聞いて思いました!「あるある」が上手いとのことでいくつかエピソードを教えて頂いたのですが、コンビニのホットスナックとレジは笑っちゃいました。生きづらさを表現するのも上手いとのことです。素敵な推し本を紹介して頂き、ありがとうございました!(^^)

初参加の方からの推し本。
植物学者・稲垣栄洋さんの著書。amazonで見てみると他の本では『世界史を大きく動かした植物』『面白くて眠れなくなる植物学』などを書かれていてベストセラー1位になってます(2/19現在)『生き物の死にざま』の表紙も見たことあるー!って今書いていて気づきました。ちょうど今大河ドラマの『どうする家康』の影響で徳川家関連のコラムを読んだりしていたので、ご紹介いただいた本も俄然興味増し増し前のめりで聞いておりました。この本は9章構成で、表題の「徳川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか」については後半に書かれているとのことです。お城にはなぜ松が植えられているのか、土地柄も関係していたり、なぜ桜といえばソメイヨシノとなったのかなどなど、気になるー!ってなりました。ちょうど朝に所さんお届けモノですで信玄餅が出てきたので、信玄餅が生まれたのも土地柄なのかなあと思ったり。あ、これは完全に余談でした。素敵な推し本を紹介して頂き、ありがとうございました!(^^)

前回は課題本読書会に参加してくださった方の推し本。
吉川トリコさんの本は『この部屋で君と』に収録されていた作品が面白く、他も読もうと思っていたところだったので「おお!来た!」という思いでお話を聞いておりました。紹介者の方は「余命系」は泣かせようとしてくるのであまり手に取ることはないとのことでしたが、山本文緒さんの『無人島のふたり』の中で絶賛されていて手に取ったそうです。
主人公は貯金が趣味の40歳独身女性。がん検診で、かなり進行した子宮がんを宣告され、主人公はどこかホッとします。これで節約しなくて済む。そこにホストに話しかけられ、全財産で彼を買います。「合理的な関係から非合理的な関係に変わっていく様」が良く、キュンとされたそうです。
あと、ピンク男が誰かを想像する話題にも。EXITの兼近が多い(私もそっちでしたが)ようですが、紹介者の方はSnowManの佐久間大介さんをイメージして読んだそうです。素敵な推し本の紹介、ありがとうございました(^^)

初参加の方からの推し本。
直木賞や吉川英治文学賞を受賞され、歴史時代作家クラブの名誉会長兼顧問を務めていた津本陽さんの著書。膨大な資料をたどり、小説の中で逐次資料の内容の提示と解説をしながら話を展開してゆく形式が多いそうです。剣豪や戦国大名、幕末英傑を主題にした歴史小説が多いそうです(wiki調べ)
この作品ではジョン万次郎の生涯が描かれています。上下巻で読み応えたっぷりですが、会話も多いのでわりとさくさくいけるようです。紹介者の方は漂流記を読んで数珠つなぎでこちらも読まれたとのこと。
歴史時代系の小説はあまり読んでこなかったので、津本陽さんのことは知らなかったのですが、こうして読書会で知ることが出来て嬉しいです。「津本陽さん?ああ知ってる知ってる。直木賞作家でジョン万次郎の生涯とか書いてる人だよね」なんて風に読んでない本について堂々と語ることができるようになりますからね!素敵な推し本を紹介して頂き、ありがとうございました!(^^)

前回『麦本三歩の好きなもの』を紹介してくださった方の推し本。
『活版印刷三日月堂』シリーズや『菓子屋横丁月光荘』シリーズを書かれているほしおさなえさんの著書。読んでいると現実か幻想か分からなくなるとのことで、この本をどんな風に紹介したら良いのかも難しいとのことでしたが、「理解できてないけど好きな小説」ということで推し本紹介してくださいました。OLの風里が仕事を辞めるところから始まり、古い一軒家に住むようになります。ファンタジー?というよりもジャンルではくくれない作品。架空建築が気になりました。映像化もしてほしいですね!素敵な推し本の紹介、ありがとうございました(^^)

これにて読書会レポートは終了です。

ランチ会(スピンオフ企画)

読書会終了後、スピンオフ企画としてランチ会を実施しました。

スピンオフ企画とは、読書会以外の集まりです。読書会にご参加頂いた方同士が交流を深める機会として様々な企画を計画していきます。

飲食を伴うことになりますので積極的にというわけではないのですが、参加してくださったのは5名。私を含めて6名!ありがとうございます。

私のスピンオフ企画は基本的にノープランであることが定番です。読書会を剛とするならばスピンオフ企画は柔。この柔と剛の二つを備えていることこそ彩ふ読書会の最大の特徴であります(なんのこっちゃ)スピンオフ企画では私も読書会主催者の立場は放棄して一読書好きユーザーとなりますので、そこのところ宜しくお願いいたします。スピンオフ企画では酒飲んでるときもありますからね、求められても対応できませんのでご了承くださいませ。

と毎回書いてはいるのですが、京都の場合は会場近くに京都タワーサンドがあるのでこちらでランチ会をしています。地下一階にフードコートがあるので各々好きなものが注文できるし混み具合もちょうど良いんですよね。17店舗制覇して京都タワーサンド王という称号を得なければなりませんし。

私が注文したのはこちら!!

はい撮り忘れましたー!!

MA☆TAやっちまいました!だっておいしいんだもの。仕方ないですよね(自分に甘い)

代わりにNo imageの画像を貼っておきましたので、あとはご想像にて脳内補完をお願いします。

今回は「京の焼肉処 弘」さんのランチ焼肉重にしました。

最近肉にハマってまして、焼肉食べ放題とかによく行ってます。今回も肉が食いたい!となりましてこちらにしました。おいしかったです。

これで3店舗制覇です。京都タワーサンド王になるまであと14店舗!

ランチ会では、読みたい本をどういう風に探しているかのお話だったり、はだしのゲンの話だったり、読書会中にも話題となった山科文学探訪のお話だったりをしました。前回私が紹介した『むらさきのスカートの女』を読んでくださってた方もおられて嬉しかったです!

あっという間に14時近くになり、会はお開き。そして私この時気づきました。

ふう食った食ったげっぷぅとしたらこみあげてくるあの香り。

おや、めちゃくちゃおいしかったけどこのランチ焼肉重、結構にんにく入ってたのか。

にんにくか……。

なかなかの臭いがしますね、ええ。

このあとも読書会やりますけど!?(既視感)

以前は餃子をくって「餃子くさい主催=くさ主催」という異名を持ち、油淋鶏なら大丈夫だと思ったらまさかの焼売セットでにんにくもりもり。もう反省を活かしてたはずなのに、おいしいと思ったらにんにくが入ってたのか!

ま、いいか!(この間1秒)

くさ主催もといにんにく王となったことで自信とにんにく臭を身につけ、新快速で大阪へと向かったのでした。

最後に

上の方にも書きましたが、今回は主催含め8名(女性4名、男性4名)での読書会開催でした。初参加の方が3名、2回目の参加の方が3名でした。

初参加の方や女性が安心して参加できる空間、男性も楽しめる空間作りに今後も努めてまいりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

毎月参加して下さる方はもちろんのこと、久しぶりに参加したよ~という方々との再会も非常に嬉しいものです。本が好きな方々の第三の居場所作りが目的ですので、「また参加して良いのかな?」「久しぶりだけど大丈夫だろうか?」「前回体調不良でキャンセルしてしまったけど…」といった事はお気になさらず、「あ、この日予定空いてる!参加しよう!」くらいの気持ちで、是非お気軽にご参加ください。

初めて読書会に参加して下さる方々にも「参加してよかった!」「楽しかった」「また参加したい!」と思って頂けるよう努めてまいりますので、宜しくお願い致します。

さて、次回京都での読書会は少し間が空いてしまいまして5月に開催予定です。

現状京都のレンタルスペースはまだ予約停止中の所が多くてですね、ココ!という場所が見つかってないんですよね。気持ちとしては毎月開催したいところなのですが、一旦会場探しを改めて行いたいと思ってます。ぼちぼち3、4グループに分かれて賑やかに読書会が行えるような形に戻していこうかなと思ってます。

またどうぞ宜しくお願いいたします。

あと公式LINEアカウントを作っていますので、もし良かったらご登録ください。募集開始日のお知らせはLINEアカウントとメルマガが早いです。LINEアカウントは通知も届きますので、ぜひご利用ください。

▶公式LINEアカウントや各SNSアカウント等のご案内

以上です。

ありがとうございました!