2022年12月17日、京都駅近くにある会場で読書会を開催しました。お集まり頂いた皆様、ありがとうございました。
この公式レポートはまだ読書会に参加した事がない方にも当日の流れが分かりやすいよう書いております。読書会参加をご検討中の方、実際どんな風にやってるの?とご興味を持って頂けた方、最後までレポートをお読み頂けましたら幸いです。毎回レポートは書いてますが、最新のものを読んで頂ければ大体分かりますので、遡って沢山読む必要はありません。まあ百聞は一見にしかずと言いますので、どれだけ読んでも、実際参加してみたら「あ、こんな感じだったのか」と思う部分は沢山出てくると思います。ので、ぶっちゃけ、文字読むの辛いわって方はレポート一切読まなくても大丈夫ですヨ。
彩ふ読書会では推し本の撮影はOKとしています。ブログやTwitterでの開催レポートもご自由にして頂いて構いません。ただし、撮影の際は参加者のお顔が写らないようお気をつけ下さい。Twitterでツイートして頂く際は、ハッシュタグ「#彩ふ読書会」とつけて頂くか、彩ふ読書会(@lapinrire )とどこかに載せて頂けるとこちらにも通知が来ますので、リツイートしやすいです。宜しくお願い致します。
では、このレポートが初見の方もいらっしゃると思いますので、まずは「読書会」と「彩ふ読書会の目的」から始め、今回のレポートに移りたいと思います。
読書会って何?
まずは「読書会」とは何かについて。
これについてはwikipediaに掲載されているものを一部引用させて頂きます。
読書会とは、集団で読書または読書に関するコミュニケーションを行うためのイベント、またはイベントを開催するグループである。
目的や参加者数、文化背景などに基づいて様々な様式・分類がある。
「読書会の進め方」による分類
・輪読会式: 特定のテキストを一区切りずつ読んでいく方式
・研究会式: 特定のテキストを事前に読んだ上で指導者を中心に報告や講義を行う方式
・発表会式: 参加者が各自自由なテキストとテーマで発表を行う方式「何を読むか」による分類
・テキスト読書会: 同一のテキストを使う読書会
・テーマ読書会: 同一のテーマであればテキストは同一である必要はない読書会
・自由読書会: テキストもテーマも制約がない読書会
(wikipediaより引用)
彩ふ読書会の場合は「読書に関するコミュニケーションを行うためのイベントを開催するグループ」にあたります。様式・分類については今後別のものも行っていきますが、推し本披露会は「発表会式・自由読書会」です。持参した本を各自紹介していく形式で行っております。「家庭でもない。職場でもない。貴方にとっての第三の居場所作り」を目的としております。
読書会は、本が好きな方にはオススメな会です。
自分一人では手に取らなかったであろう本との出会いがあったり、本の話題を通じて普段接点のない方とお話することが出来ます。
彩ふ読書会の目的
簡単に言えば、関わって下さる方々の「第三の居場所作り」です。
家庭でもない。
職場でもない。
貴方にとっての、第三の場所。
居心地の良い場所。集まれば何だかほっこり出来るような場所。色々脱ぎ捨てられるような空間。そんな「居場所」を作っていきたいなあと思っています。
教養を深めたり、読書の幅を広げるといった事も目的ではありますが、何より一番は集まること。時間や空間を共有していくこと。
集まって顔と顔を合わせれば何か新しいことが生まれてくる事もあるでしょう。新たに興味を持ち始めることや、やりたい事、今までやってみたかったけどやれなかった事に挑戦したくなるかもしれません。まだまだ理想を語るだけになってしまう段階ではありますが、貴方自身のやりたい事が叶う場にもしていきたい。
「彩ふ」は「いろう」と読みます。
色んな価値観を持った方々が集まり、色が美しく交じりあう、というような意味で名付けました。読書会は本関連の集まりではありますが、それは一つのキッカケとして捉えて頂けたらなと思っています。目的としては以上です。
安心安全に参加していただくために
彩ふ読書会では以下の取り組みを行っています。
・当読書会ではレンタルスペースを利用しています。部屋にいるのはみんな読書好きな人ばかり。他のお客さんを気にすることなく読書トークをお楽しみいただけます。
・グループ分けを行うこともありますが、2、3回目の参加時には出来るだけ初参加時と同じグループメンバーが1、2名入るよう、グループメンバーを考えています。2回、3回と参加していただくことで貴方にとってちょっとずつ居心地の良い場所になっていけたらなと思っています。
・新型コロナウイルス感染防止対策として、常時マスク着用、受付時には検温と手指消毒にご協力いただいております。テーブルや椅子やドアノブの消毒、部屋の換気、座席の間隔を空ける等の対策をしています。感染防止対策については各募集ページにも記載しており、参加者に方には事前に確認をお願いしています。
読書会レポート
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読書会参加までの流れ
①ホームページのある各開催お知らせページから進み、PassMarketから申込をする
②自動返信メールが届く
③1週間前に最終確認メールが届く
④当日は受付時間内に会場へ
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■京都会場入口近く
※入口周辺はこんな感じです。エレベーターはありません。階段で3階まで上がる必要があります。
■京都会場内観
次回撮影してアップしておきます(撮り忘れました……)
■最寄り駅から会場までのアクセス方法
開催一週間前に送る最終確認メールにてお伝えしております。
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12/17 Report
開催日:2022年12月17日(土)
場 所:京都府京都市下京区小稲荷町85-10 ステーションマンション 3F 303
最寄駅:京都駅から徒歩4分 Porta A5出口から徒歩4分、京都市営地下鉄烏丸線 京都駅 徒歩4分、京阪本線 七条駅 徒歩7分、京都市営地下鉄烏丸線 五条駅 徒歩14分、京阪本線 清水五条駅 徒歩16分、奈良線 東福寺駅 徒歩19分、京都市営地下鉄烏丸線 九条駅 徒歩17分
形 式:推し本披露会
参加者8名
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当日タイムスケジュール
10:40-10:50 受付
10:50-12:00 推し本披露会・主催挨拶・一旦終了
12:00-13:00 フリートークタイム・片付け
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では、ここからはタイムスケジュールに沿って詳しくご説明させて頂きます。
▼10:40~10:50 受付
会場入口付近に受付を設置してます。「読書会で来ました〇〇です」といった感じで受付にお伝えください。新型コロナウイルス感染防止対策として、検温と手指消毒にご協力をお願いいたします。
参加人数によってはグループ分けを行っておりますので、どのグループかは受付時にお伝えしています。お席に着きましたら進行役が流れを説明します。待ち時間の間にネームカードとメッセージカードの記入をお願い致します。
▼10:50~12:00 推し本披露会
開始時刻になったら読書会開始です。まずは自己紹介を行います。お名前、普段読まれている本だったり好きな作品や作家さんなど、簡単なもので構いません。自己紹介が終わりましたら、それぞれ持ってきた本について紹介を行います。最初はお一人一冊ずつのご紹介です。時間が余れば二巡目に移るかフリートークとなります。ご紹介頂いた本は随時テーブルの中心に並べて頂きます。
次回のお知らせをし、最後に推し本の写真を撮らせて頂きましたら読書会は終了です。
▼12:00~13:00 フリートークタイム・片付け
読書会終了後、お時間のある方はそのまま残ってフリートークをお楽しみ頂けましたら幸いです。
終了間際になったら会場の机を移動したりゴミを片づけたりして、使用前の状態に戻します。もしお時間ありましたらお手伝いして頂けると助かります!利用時間を超えると大変な事になりますのでね……(私が)ご協力よろしくお願い致します。
流れは以上となります。
今回紹介して頂いた推し本はこちらです。
推し本タイトル一覧
★むらさきのスカートの女
★ザリガニの鳴くところ
★幕末不戦派軍記
★麦本三歩の好きなもの
★汝、星のごとく
★月と六ペンス
★たった1°のもどかしさ 恋の数学短歌集
★チラシ大全集
参加される皆さんには受付時間中にメッセージカードを書いて頂いてます。毎回、メッセージカードを読むだけでも面白くって、読みたい本が増えていきます!下記に一冊ずつアップしますので、ぜひメッセージカードを読んでみてください♪
『むらさきのスカートの女』
わたくしのーさんの推し本です。
帯にはTikTokで話題だと書かれていましたが、私が初めて知ったのは読書会で紹介された時でした。この表紙に不気味さを覚えていたので記憶に強く残っていました。手に取るのに時間はかかりましたが、読んでみたら非常に面白かったです!!今村夏子さんの作品は他にも読んでみたいなと思ってます。
物語は「むらさきのスカートの女」と友達になりたい<わたし>視点で描かれています。「むらさきのスカートの女」は黒髪のロングヘアでぼさぼさ。若いかと思いきやそうでもなく顔にはシミがある。近所では知らないものはいないほど有名で、公園には専用シートまである。<わたし>視点の調査によると今仕事はしていない様子。
仲良くなりたい<わたし>は自分の勤める職場に入ってもらおうと画策します。そうすれば仲良くなるタイミングがきっとあると考えたからです。専用シートに求人誌を置いて、「むらさきのスカートの女」が<わたし>の勤める職場に面接にやってくるよう誘導をします。
この時点で一瞬「ん?」と思う方もいるでしょう。「直接話かけたら良いのに……」と。しかし<わたし>の言い分を聞くと「まあそうだな」となります。その後も「ん?」と思う部分が徐々に増えていきます。あれ……?これって、<わたし>の方がやばい人なんじゃ……?となっていきます。この違和感が楽しいです。ぜひ読んでみてください!
『ザリガニの鳴くところ』
前回『京都インクライン物語』を紹介してくださった方の推し本。
著者のディーリア・オーエンズさんは動物学者で、アフリカの野生生物の行動生態学に関する研究を各専門雑誌に発表されています。この本は69歳のときに初めて書かれた小説とのことです。
最近映画化されていたので私も予告を見てタイトルは知っていましたが、ぜひ原作の方を読んでほしいとのことでした。動物や自然の描写が丁寧に描かれているとのことで、紹介してくださった方の蛍の話が特に印象に残りました。
素敵な推し本の紹介、ありがとうございました(^^)
『幕末不戦派軍記』
前回『ぼけますから、よろしくお願いします。』を紹介してくださった方の推し本。
以前は司馬遼太郎などの描くヒーローが活躍するような作品が好きだったけど、この作品で描かれる弥次郎・喜多八・筒なし・関兵衛のようにそうでない人たちが出てくる作品も面白いと感じるようになられたとのことです。
階段を転がり落ちるかのようにあれよあれよと戦いに巻き込まれて逃げ続ける様は、お話を聞いているだけでも面白かったです。
読書会で紹介するのをきっかけに再読したところ「負けるには負ける理由がある、といいたいんかな?」と思われたとのことでした。
素敵な推し本の紹介、ありがとうございました(^^)
『麦本三歩の好きなもの』
初参加の方からの推し本。
『君の膵臓をたべたい』は漫画で読んだことがありましたが、住野よるさんの作品はこれまでまだあまり触れてこれませんでした。印象に残ったフレーズを教えてくださったので引用します。
今日の戦いにもきっと三歩は勝利する。辛勝かもしれないが、きっと勝利する。
そうして自分を誇らしく思う。
勝った散歩に与えられるのは自分自身からの祝福だけではない。
嫌なこともしんどいことも問題にならないほど大切な、世界からのご褒美が贈られる。
それは、数えきれないほどの、好きなもの。
麦本三歩の好きなもの
良い!これ良い!!と思いました。
素敵な推し本を紹介して頂き、ありがとうございました!(^^)
『汝、星のごとく』
初参加の方からの推し本。
ここが書店だったらすぐさまレジへゴー!!と思ったくらい、お話を聞いていて私好みの本だなと感じました。実際買おうと思いました。しかし出たばかりの単行本はお値段がやはり良いお値段します。うーん、凪良ゆうさんの他の作品から読むか?いや、でも私が読みたいと思ったのはこの『汝、星のごとく』だしな……。文庫化待ってたら数年かかるしな……。
どうしようか迷っている時、私の中に棲むチュートリアル徳井さんの名言「買いたいときが買い替えどき」が囁きました。そう、つまり「読みたいときが買い時!!」
買いました。年末年始に読もうと思います!!
素敵な推し本を紹介して頂き、ありがとうございました!(^^)
『月と六ペンス』
前回は『ロゼッタストーン解読』を紹介してくださった方の推し本。読書会のお手伝いもしてくださってます。いつもありがとうございます。
つい最近東京会場で課題本にしたこともあり、「おお!」と思いながらお話を聞いていました。ストリックランドの人物像はやはり理解できないし周囲に破滅を招く存在だと分かってはいつつも、どこか一方でそんな風に他人を気にせず振る舞いたいと思う自分に刺さってきますね。
素敵な推し本の紹介、ありがとうございました(^^)
『たった1°のもどかしさ 恋の数学短歌集』
コロナ禍となる前にはよく参加してくださっていた方からの推し本。読書会を再開してからは初めてでしたが、お久しぶりの参加ありがとうございました!
帯に書かれている短歌も良いですし、Twitterで開かれたコンテストに出されたものが掲載されているので色んな人の作った短歌を詠むことが出来ます。文庫化に伴い、この表紙に描かれている男女二人の物語も収録されているとのことです。
素敵な推し本の紹介、ありがとうございました(^^)
『チラシ大全集』
コロナ禍となる前にはよく参加してくださっていた方からの推し本。読書会を再開してからは初めてでしたが、お久しぶりの参加ありがとうございました!
紹介された方は映画が好きでチラシを集めてらっしゃたようなのですが、年月が経つと印刷が薄くなってしまったり触るとかゆみが出てくるようになってしまってなくなく処分することに。そんな時にこのチラシ大全集を発見されて購入されたとのことでした。年代毎にまとめられていて、残念なのはチラシの表側しか、まとめられておらず、裏側の文が載っていないということ。確かに裏側の文章とかつい読んじゃいますし、写真とか見てどんな展開でこのシーンが出てくるのか想像するのも楽しかったりしますよね。
素敵な推し本の紹介、ありがとうございました(^^)
これにて読書会レポートは終了です。
参加していただいた方からのレポート
読書会に参加していただいた方からレポートをいただきました。ぜひチェックしてみてください(外部サイトに移動します)
▶彩ふ読書会 京都に参加してきた。(速報版)/小さな四角い地球さん
▶彩ふ読書会 京都 参加レポート(詳細版)/小さな四角い地球さん
最後に
私には4つの形態があります(唐突に)
・家でくつろぎモード
・仕事モード
・育児パパモード
・読書会主催者モード
この約4つの形態であります。このモードは場所によって随時切り替わります。我が子といるときは常に育児パパモードですし、家にいる時かつ子どもが寝ている時のみ家でくつろぎモード。職場では仕事モード、読書会では読書会主催者モード。仕事が残っている時なんかは家で仕事モードにならざるをえないときもありますが、基本的には特定の場所によってモードが決まります。
読書会の準備は家でするのですが、場所が家なだけに読書会主催者モードは入りません。かといって我が子が起きている時には準備が出来ないので、育児パパモードと読書会主催者モードは相反するモードといってよいでしょう。必然的に家でくつろぎモードの時に読書会の準備をすることになるのですが、当然ながらくつろぎモードなのでくつろいでます。印刷とか諸々の準備は「あとでやれば良っか!」という心理が働きます。
結果、前日に準備をすることに!
しかし今回は前の週に東京で読書会をやっていたので、ある程度準備は出来てました。23時頃には全て終わり、あとは自分の推し本を決めてメッセージカードを書くだけ。
うん、寝よう。
睡眠時間は大切です。
京都&大阪の場合は朝早く出発する必要はないので、寝坊の心配もありません。ただし!読書会準備から家を出発するまでに一度モードの切り替えが発生します。そう育児パパモードです。ここからの切り替えをいかに早く、いかにキリっと出来るかが当日の読書会に影響してきます。
東京の場合には徹夜してそのまま家を出るパターンなので、夜中の間に読書会主催者モードに入れます。メンタル的には京都&大阪のときよりも一番モードは入っている感じです。身体的には京都&大阪のときの方が一番良い感じですけども。一長一短って感じですかね。いずれにせよ100%の力を発揮できないのがもどかしいところ。まあ100%出しても空回りするだけですのでね、それで良いのかもしれません。
さて、今回も彩ふ読書会+開設に伴い、ご紹介いただいた本一冊一冊に少しだけコメントを書かせていただきました。
以前は毎回やっていた書き方なんですが、グループ分けをしているとどうしても自分のいなかった方のグループのコメントが薄くなってしまう傾向が顕著になってしまいまして、参加者の方のメッセージカードの力に頼る方法へと切り替えました。
けれど、やっぱりコメントを入れたい!参加してくださった方には読書会が終わってからも楽しんでいただきたいなー、次に参加していただいた時に話題が一つでも増えていると良いなーという思いもずっとありまして、今回彩ふ読書会+開設を機に復活させてみた次第です。
お楽しみいただけましたら幸いです。
今回も非常に楽しい会でした。
さて、次回京都での読書会は1/14です。ぜひご参加くださいませ!
▶《京都》1/14日(土)PM 『時をかけるゆとり』課題本読書会 開催のお知らせ
同日午前には大阪でも読書会を開催しております。
▶《大阪》1/14(土)AM “推し本披露会” 開催のお知らせ
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以上です。
ありがとうございました!