本を買うときの基準って人それぞれですよね。
ランキングで選んだり、SNSの読了ツイートから気になって買ってみたり、書店でたまたま目に留まった本だったり、POPに惹かれたり、あるいは昔から好きな作家さんの新作だったり。
私自身も色んな基準で本を選んでますが、基準の一つとして「読書会でウケるかウケないか」があります。
そんな基準で選んだ本がコチラ!
体操しようよ
小林雄次
朝日文庫
完全に表紙のインパクトで買った本。
アンニュイな表情で片手をあげラジオ体操をする草刈さん。
もうこれだけで中身も見ずに即買いしちゃいました。
11月に映画化もされるとのこと。表紙には草刈さん以外の俳優さんも載っているのですが、俳優さんの姿格好やら俳優さんの後ろの背景やら、何だか全体的にレトロ感溢れている。もうなんかビビビッときましたね。
草刈さんで笑いを取ろうと、そんな邪な気持ちで買った本!でしたが!
内容もめっちゃ良かった……!上に書いたように表紙だけで衝動買いして予備知識も何もなく読んだから余計にかもしれません。
物語としては、定年退職したお父さんの話。
仕事一筋で生きてきたお父さん。退職後、どうする?的な話。
妻には先立たれ、娘と二人暮らし。家事は全て娘に任せきりでした。しかし!退職後、娘はもう家事をしないと宣言!どうする!?お父さん!!
家事もそうですが、特別に何か趣味があるわけでもなく、お昼からお酒を飲んで過ごす日々・・・。そんなある日、昔の上司との縁からラジオ体操に参加するようになります。その街に住む方々からの小さな依頼を受けるようになり、家庭でも仕事でもなかった新たな繋がりを作り始めるのですが・・・・・・人が集まれば当然ながら波乱も起きちゃう!?
物語も良かったんですが、文章の構成が上手かったです。ふっと笑えるシーンが結構あります。行間の使い方とか、参考になりました。
まだ大分先ではありますが、この本を通して自分の老後についても考えました。
定年退職したとして、それから先、自分はどうしてるかな~って。毎日通っていた職場に通わなくなって、その分の時間を何に使うか?
まあ、ワタクシの場合は読書会やってそうな気がしますけども!とはいえ、先のことは分からんですからね。視力悪くなって文字見えなくなったらどうしようか。とりあえずオーディブルで何とかやっていくか・・・・・・。30年くらい経ってたら、脳に直接ダウンロードか何かしたら読了出来るようなシステムでも開発されてるんじゃなかろうか。あ、その前にシンギュラリティ到来・・・・・・か!?
そんなこんなで、老後のことをふと思ったり、コミュニティの在り方みたいなこと何かを読書会と照らし合わせてふと思ったりなんかしちゃいました。
ウルッとくる場面もあったりで、ちょーオススメですよ!
映画『体操しようよ』は・・・・・・実は明日から全国公開です!
皆さんご一緒に、レッツ映画鑑賞♪