ギャルと不思議ちゃん論
松谷創一郎(著)
原書房
表紙に惹かれて手に取った本。
1980年代から2012年までを「ギャル」と「不思議ちゃん」という切り口で通観しています。
男性を中心として描かれがちな若者たちの歴史を、女性を中心にして描く試み。これまでにも「ギャル」の当事者が語ったり「不思議ちゃん」の当事者が語ったりなど個別的なものはあったようなのですが、この本は「ギャル」と「不思議ちゃん」という視点から社会全体の背景を写しだそうとしているのかな?という印象を受けました。
ざっくりいうと、こういう時代だからこういうキャラクターが生まれてブームとしてわき起こっていったのだよ、といった感じ?
2012年出版の本だから2012年までのことしか書かれていませんが、非常に興味深いテーマですね。
80年代の女子大生ブームと拡大や女子高生のおニャン子クラブ、学校制服のモデルチェンジブームなどから本書は始まります。ここらへんは自分の年代とは異なるのでちょっと分かりづらいところではありましたが、ドンピシャな世代には懐かしさもあって読んでいて楽しいパートなのではないかなと思います。浜崎あゆみや篠原ともえが出てきた辺りからはドンピシャ世代なので楽しく拝読しました。
読む人によっては抵抗感な文体だなーとは感じました。女性の商品価値とかブルセラとかそんな単語もバンバン出てきますからね。ただ、個人的には好きな本でした♪時代を見る際に色んな切り口があると思いますが、こういう切り口も面白いな、と思います。
あと読んでみて感じたことは・・・・・・あれです、最近の流行を全く知らないということ!!
2012年出版のものなので、「ギャル」としては益若つばさ、「不思議ちゃん」としてはきゃりーぱみゅぱみゅ辺りが最新の人として名前が出てくるんですが、自分自身の情報もそこらへんで止まっている・・・・・・。最近仙人のようにひたすら本読んじゃってますからね、ワタクシ。やばいっすね。
ま、まじ卍。
卍じゃーん。
《文:nonono》
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