2024年12月7日、東京で7周年を記念しまして課題本読書会SPを開催しました。
課題本は『博士の愛した数式』『虐殺器官』『ルックバック』の三作品でした(全ての課題本を読んでくる必要はなく、いずれかの課題本を読了することで参加できる形です)
場所は小伝馬町駅近くにあるNICO’S様。
私を含め17名(女性6名、男性11名)の方で7周年イベントを行いました。初参加の方が4名でした。お集まり頂いた皆様、ありがとうございました。
このレポートが初見の方もいらっしゃると思いますので、まずは「読書会について」と「彩ふ読書会の目的」についてご説明させて頂きます。
目次
読書会って何?
読書会とは、ざっくりいうと本が好きな方が集まっておしゃべりをする会です。
「本をたくさん読んでいる人の集まりなんじゃないか……」「かなり知識が必要なんじゃないか……」と思っちゃうかもしれませんが、そんなことはありません。読書量も知識量も必要はなく、必要なのは本が好きであるということだけです。読書好きの交流会=略して読書会と考えてみたら、少しハードルが下がりますでしょうか。
読書会は、本が好きな方にはオススメな会です。
自分一人では手に取らなかったであろう本との出会いがあったり、本の話題を通じて普段接点のない方とお話することが出来ます。
彩ふ読書会の目的
簡単に言えば、関わって下さる方々の「第三の居場所作り」です。
家庭でもない。
職場でもない。
貴方にとっての、第三の場所。
居心地の良い場所。集まれば何だかほっこり出来るような場所。色々脱ぎ捨てられるような空間。そんな「居場所」を作っていきたいなあと思っています。
教養を深めたり、読書の幅を広げるといった事も目的ではありますが、何より一番は集まること。時間や空間を共有していくこと。
集まって顔と顔を合わせれば何か新しいことが生まれてくる事もあるでしょう。新たに興味を持ち始めることや、やりたい事、今までやってみたかったけどやれなかった事に挑戦したくなるかもしれません。まだまだ理想を語るだけになってしまう段階ではありますが、貴方自身のやりたい事が叶う場にもしていきたい。
「彩ふ」は「いろう」と読みます。
色んな価値観を持った方々が集まり、色が美しく交じりあう、というような意味で名付けました。読書会は本関連の集まりではありますが、それは一つのキッカケとして捉えて頂けたらなと思っています。目的としては以上です。
課題本読書会とは?
事前に読了しておいた課題本について語り合う形式の読書会です。
課題本を読書してる最中に感じたこと、読後に感じたこと等を自由に発言しあいます。参加条件は「課題本の読了」のみです。
推し本披露会が「これまで」を共有する機会とするならば、課題本読書会は「これから」を共有する機会となります。同じ本を読了したという体験こそが、まずは大きな意味を持ちます。「これはさすがに読了は厳しいだろう・・・・・・」といった本が選書されるかもしれません。何とか読了したけど、当日特に意見が出ずに沈黙してしまったり話が脱線してしまう可能性もあります。ですが、本を読んでいる間や読書会中の瞬間瞬間を共有していくことが大切だと考えております。
読書会&懇親会レポート
では、読書会のレポートに移ります。
今回は3グループに分かれて行いました。Aグループは『博士の愛した数式』を読んでこられた方、Bグループは『虐殺器官』、Cグループは『ルックバック』といった感じです。
皆さん会が始まるまでには読了しておられますので、ネタバレを気にする必要なくお話することが出来ます。それぞれ感じることは違いますが、どの意見が正しいとか間違っているという事はありません。同じ作品を読んでも気になる点や印象に残るところというものは違うものです。こういう視点もあるのだ、といった部分をあえて楽しんでみると、この会は楽しむ事が出来るのではないかと思います。
難しい事を言う必要はありませんし、お喋りするのは苦手だと感じる方もいらっしゃると思いますので、無理して発言する必要もありません。
まずはお一人ずつ読んで感じたことを話して頂いて、そのあとはフリートークとなります。時間になりましたら終了です。
それぞれのグループで読書会を行ったあとは、一旦フリートークタイムへ。懇親会の準備も行いつつ、飲み物を買いに行かれる方はコンビニへと走りました。しばらくするとケータリングの配達が来られたので、机を動かしたりして料理を並べました。皆さんさささっと動いてくださって、ありがとうございました!
余談ですが、ケータリングのところは「ほぼ一周年半記念イベント」をおこなったときと同じところに頼んでました。会社の履歴からお名前を見て思い出されたようで、配達に来られた方が「ほぼ一周年半記念イベント」の時にも配達に来られてた方が、今回来られていました。「前は違う場所でしたよね」「そうなんです、あそこが使えなくなっちゃって」なんて話ながら、ちょっと懐かしい思いもしたりしました。余談でした。
いつものことながら……写真撮り忘れました!!(なんてこったい)ですので今回は文字だけでのお届けとなっております……。
さて、乾杯して懇親会スタート!!それからは各グループで食べて飲んで語り合いました。私のいたところでは、引き続き『博士の愛した数式』の話題が出ることもあれば、読書会の話や、おすすめの本の話なんかをしていました。気が付けばあっという間に19時過ぎとなっていたため、お楽しみ企画のアナウンスに入りました。
お楽しみ企画では「本のプレゼント交換会」を行いました。事前に用意していただいていた本を出しいただき、音楽に合わせて各グループで回していきます。音楽が止まった時、手に持っている本を受け取りました。このお楽しみ企画の時間、7周年イベントの中で一番歓声があがった気がします。Aグループの中では他のグループでもどんなプレゼント交換本があったのか気になる!という話題になり、皆さんにも紹介していただきました。
「読んでくれた貴方と(できれば)語り合いたい本」がテーマでしたので、この日プレゼントされたことをキッカケに(できれば)読んで、プレゼントしてくれた相手と語り合う機会となったら良いな〜なんて思っています。
お楽しみ企画も無事に終わり、残すところは私の最後の挨拶だけとなったのでした。
最後の挨拶
読書会もお楽しみ企画も概ね予定通りに進みました。ご協力いただき、皆さまありがとうございました。少し早かったのですが、プレゼント交換本を皆さんに発表していただいた流れで最後の挨拶に入らせていただきました。
以下は当日最後の挨拶用原稿です。それでは行ってみましょー!
―――――以下は予定していた原稿内容です。お名前はイニシャルに変えています―――――
本日は7周年イベントに参加して頂き、ありがとうございました(一礼)
この挨拶が終わりましたら、7周年イベントは一旦中締めとさせていただきます。中締めしたあとは私もだんだん酔っ払ってくるかと思いますので、主催不在のカオスタイムに突入します。その前に少しばかり私の話にお付き合いください。
この最後の挨拶では、皆さんへの感謝の気持ちを伝えたいなと思ってます。
感動して泣いてしまうかもしれませんのでハンカチのご用意をお願いします!
彩ふ読書会では、本が好きな人同士の交流、居場所作りを目指してます。2、3回と参加して頂くことで少しずつ自分にとって居心地の良い場所になっていくのではないかなと考えておりますので、また是非ご参加頂けたらと思います。
・・・・・・と、これは読書会の最後にいつも言っている締めくくりの挨拶です。2017年11月に彩ふ読書会を立ち上げてからの開催数は200回を超えてますので、この言葉ももう200回以上言ってきたことになります。これまで200回以上言っておきながら、いつまでたっても居場所“作り”という言葉を使っています。それは何故かというと、居場所作りに終わりはないからです。彩ふ読書会が続く限り、居場所作りも続きます。
彩ふ読書会では何度か参加されて慣れてきた方にお願いをしていることがあります。それは、初参加の方のことを気にかけてほしいということです。ありがたいことに皆さんそれを意識してくださっていますので、今回初めてだった方も、グループの誰かに話しかけてもらえて、ちょっと緊張がほぐれたのではないでしょうか。初めてなので緊張のほうが勝ってしまって「居心地良いな~」とまで感じていただけるかはそれぞれだと思いますが、ちょっとでもほっとできる瞬間があったなら幸いです。
何度か参加されて慣れてきた方が初参加の方を気にかけて、その初参加だった方も慣れてきたらまた新しい方を気にかけて……といった風に巡っていく流れは、開かれたコミュニティを継続していく上では欠かせないことです。ただ、彩ふ読書会はコロナによって読書会を休止せざるをえない時期がありました。これにより、参加者の皆さんが様々な状況に置かれることになってしまいました。何度か参加されて慣れてきた方が初参加の方を気にかけて、その方も慣れてきたらまた新しい方を気にかけて……といった本来あるべき流れが一旦ストップしてしまいました。
読書会を再開してからの悩みどころの一つでしたが、通常回も賑やかになっていき、今回7周年イベントを行うまで戻れたことを嬉しく思っています。
今回のイベント企画にあたり、5名の方がイベントのお手伝いをしてくださいました。Sさん、Kさん、Rさん、Mさん、Sさん。ありがとうございました。Aさんもサポーターとしていつもありがとうございます。皆さん拍手をお願いいたします(盛大な拍手)ありがとうございます。
この7周年イベントは、6月から毎月打ち合わせをして準備を進めてきました。本日は参加できなかった方もおられますが、色んなアイデアを出してくれたりイベントの準備に関わっていただいた方も沢山おられます。その方々のお力もあって、こうした形を作ることができました。
皆さん、お空に向けて(あ、皆さんお元気ですけども)拍手をお願いいたします(盛大な拍手)ありがとうございます。
読書会自体初めてだった方や彩ふ読書会に初めて参加してくださった方も、本日はありがとうございました。記念イベントとなると若干身内向けのような感じになってしまいがちだと思うんですが、誰もが参加しやすい会になることを願って今回は企画しました。こうして初めての方にご参加いただけたこと自体が何より嬉しいことでした。これを機に「読書会って楽しい会だな、また参加してみようかな、他にはどんな読書会があるのかなと興味を持っていただけたら幸いです。ありがとうございました。皆さん初参加の方々にも拍手をお願いいたします(盛大な拍手)ありがとうございます。
久しぶりに読書会に参加してくださった方、読書会を休止する前には参加していたけど再開後は参加できていなかった方も、本日はありがとうございました。皆さん拍手をお願いいたします(盛大な拍手)ありがとうございます。
読書会を再開してから初めて参加された方もありがとうございました。またいつも参加してくださっている方もありがとうございました。通常回に参加していただいて読書会が定期的に開催できているからこそ、このような特別イベントを行うことが出来ました。皆さん拍手をお願いいたします(盛大な拍手)ありがとうございます。
じゃあ最後に。
今述べたところには含まれていなかった……
私にも拍手をお願いします!!
(湧き起こる盛大な拍手!!)
ありがとうございます。鳴りやまない盛大な拍手、ありがとうございます。
個人宛てにも感謝の言葉はご用意しているのですが、一周年半イベントのときにやったら30分以上かかってしまったのと、ちょっとしんみりしすぎてしまいましたので、ホームページのレポートをまたチェックして頂けましたら幸いです。
こうして皆さんと記念イベントを開催して、時間や空間を共有することが出来て嬉しかったです。
参加していただき、ありがとうございました。
(ここからはお知らせを挟みましたが、レポートでは最後に載せますね)
最後に、一周イベントでも宣言した言葉をもって、私からの挨拶をしめくくらせていただきたいと思います。
彩ふ読書会は常に進化をやめません。
ありがとうございました!
では、ここからはカオスタイムに突入します。一応ここは23:59まで使えますので、お時間ある方は残ってだらだらと語りましょう。一旦中締めで終わります。ありがとうございました。
―――――予定原稿ここまで―――――
16名への感謝メッセージ
というわけで、無事に7周年イベントが終わりました。参加してくださった皆様、ありがとうございました!!以下のメッセージは個人宛に書いたものなんですが、以前やったときにしんみりしちゃったので、あのタイミングでやるのはしんみりタイム始まっちゃうなーとカットしました。こちらで「あ、これ私のことかな」と思ってくださったら幸いです(お名前はイニシャルに変えてます。順番もグループ毎ではありません)
初参加の方、7周年イベントにご参加いただきありがとうございました。先ほども述べましたが、今回は誰もが参加しやすい会になることを願って企画しましたので、初めての方にご参加いただけたこと自体が何より嬉しいことでした。読書会って楽しいなと思っていただけたなら幸いです。またお会いできることを楽しみにしています!!ありがとうございました!
Mさん、先月に引き続き7周年イベントにもご参加いただきありがとうございました。いただいたプレゼント本、大好きな本です。大切にさせていただきます!今後ともよろしくお願いいたします!
Mさんは9月からの参加でしたね。楽しんでくださっているな~というのが伝わってきて、いつも嬉しく思っています。今回も同じグループでお話できて嬉しかったです。今後ともよろしくお願いいたします!
Nさん、帰り際にもお伝えしましたが、推し本紹介していただいたことがキッカケであのシリーズに手を染め……もとい、手に取ってしまいました。またお話しましょう!今後ともよろしくお願いいたします!
Kさん、6月に続き7周年イベントにもご参加いただきありがとうございました。今回グループが分かれてしまったので、またお話できたら幸いです。今後ともよろしくお願いいたします!
Wさん、いつもありがとうございます。何度か参加していただいているのに実はまだ同じグループになったことはないという感じですが、今日もケータリングの準備などお手伝いいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします!
Kさん、いつもありがとうございます。先月課題本になった『犬のかたちをしているもの』の話もしたかった~と思いつつ、酔っぱらってうっかりしてました。またお話しましょう!今後ともよろしくお願いいたします!
Aさん、いつもサポーターとしてありがとうございます。Xでも毎回レポートポストしてくださって嬉しく思っています。今後ともよろしくお願いいたします!
Kさん、7周年イベントサポーターになっていただきありがとうございました。初期のころからだから付き合いも長くなりましたね。周年イベントを経て色々あったなーと感慨深くもなったり。「HUNTER×HUNTERを語る飲み会」はほぼ狙い撃ちで企画&参加確定とさせてもらっちゃいました!やりましょう!!今後ともよろしくお願いいたします!
Sさん、7周年イベントサポーターになっていただきありがとうございました。Sさんとは何といってもインタビューの件ですね。「あれがのちに伝説となる……」レベルで楽しい時間を過ごさせていただきました。また第二弾も楽しみにしてます。今後ともよろしくお願いいたします!
Sさん、7周年イベントサポーターになっていただきありがとうございました。以前、違う方が紹介されていた本を「読みましたよ!」と言ってしまった件は、私史上最大のうっかりでしたが、温かく返してくれて救われました。その他諸々、色々ありますがお互い気楽にいきましょう。今後ともよろしくお願いいたします!
Rさん、7周年イベントサポーターになっていただきありがとうございました!Rさんとも付き合いが長いですね。いまだに覚えているのは初参加のときに森博嗣さんの本を紹介されていたことで、と同時にのちにダブルブッキングされて使わなくなったあの会場のことも苦い思い出として蘇ります(笑)今後ともよろしくお願いいたします!
Mさん、7周年イベントサポーターになっていただきありがとうございました。この日使った会場の下見にも行ってくださいましたね。Mさんは「読書会の場があってありがたい」と言ってくださるので、その言葉が私の心の支えになっています。今後ともよろしくお願いいたします!
以上、個人宛の感謝メッセージでした。
ありがとうございました!
カオスタイムへ
最後の挨拶を終えてからはカオスタイムへ突入しました。多くの方が残ってくださり、引き続き料理等を食べながら喋りつづけました。私はホテルのチェックインがあるため途中離脱せざるをえず……一旦離れましたが、戻ってきてからもお話をして、22:00過ぎぐらいに片付けして退室しました。
参加者からのレポート
参加者の方からレポートやポストいただきました。ありがとうございます!以下のリンク先は外部サイトに移動します。
7周年イベントを終えて
7周年イベントが終わりました。反省点はありますが、ひとまずこういわせていただきましょう。
あーー、楽しかった!!
最後の挨拶のところでも書きましたが、こういった周年イベント、特別イベントは通常回が定期的に出来ているから出来るわけで。休止期間があってもここまで開催できるようになったことがまず嬉しいです。反省点はね、めちゃくちゃあります。これはまたnoteのほうで書きますが、それはそれで良い経験になりましたので次回に活かしたいと考えてます。そこはもう置いといて、とにかく楽しい一日でした!この日はホテルに泊まったので、余韻に浸ることも出来ました。
7周年イベントに参加してくださった皆さまも参加できなかった皆さまも、また読書会でお会いしましょう!!
ありがとうございました!!
お知らせ
さて、最後にお知らせを何点かさせていただきます。
次回東京は2025年1月18日です。第1部は推し本披露会、第2部はジョージ・オーウェルの『一九八四年』を課題本とした読書会です。募集開始は来週12/14か12/15を予定しています。またホームページをチェックしていただけますと幸いです。
次!!
このたび「彩ふ読書会+」を始動します!
「彩ふ読書会+」とは、定期的に開催している読書会とは異なり、希望される方が一定数集まった場合に開催決定となる不定期企画です。7周年に合わせて7つの企画をご用意しました。
▶彩ふ読書会+ 企画一覧
1つ目は『三大奇書を読んで語る会』です。『ドグラ・マグラ』『虚無への供物』『黒死館殺人事件』は三大奇書といわれていて、読んでみたいけど一人では怖い!敬遠!という方もおられるかと思います。そんな本に、希望者みんなで挑戦していこうという企画です。第一弾として『ドグラ・マグラ』を予定しています。
2つ目は『読書会(居場所作り)支援の会を考えてみる会』です。「読書会を主催してみたいけど何から始めたら良いか分からない」「読書会企画したことはあるけど参加者が集まらず開催できなかった」「読書会をやっているけど最近マンネリ化している」など、読書会に関するお悩み事を支援できる体制があると良いなと思っています。彩ふ読書会自身も一段階引き上げたいなと考えていまして、色々作戦を考えているのですが、協力してくれる方が必要でして、一回企画してみました。見切り発車ですが、ご興味ありましたらお声がけください。
そのほか、方舟を語る飲み会、HUNTER✕HUNTERを語る飲み会、ジョジョの奇妙な冒険を語る飲み会、同人誌を作ろう会、読書会について語る飲み会を企画しています。希望者が集まれば実施していきますので、ぜひ参加ご検討ください。
お知らせ最後です!
来年の2025年11月2日(日)に……
8周年イベント!!
を開催します!!
▶《東京》2025年11/2(日) “推し本披露会SP” 8周年イベント開催のお知らせ
通常回も毎月やっていきますが、また来年も周年イベントを行います。ぜひ予定を空けておいてください!年が明けたら8周年イベントサポーターも募集しようと思いますので、またご検討ください。
お知らせは以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
また読書会でお会いしましょう~!