トラブルが起きた後にどうするか

先日おっさんずラブの映画を観てきた。

ドラマをやっていた時、嫁はこの作品を絶賛していた。嫁からオススメされた作品に対しては一旦距離を置くのが我が家の流儀なのだけれど、この作品に関してはすぐに見た。色んな所で盛り上がりを見せていて気になっていたからだ。一話だけよ!ちょっと試しに見てみるだけなんだから!なんて言い訳しつつ見始めたらメチャクチャ面白くて最終話まで見てしまったのだった。

男同士の恋愛ものなので抵抗感のある方もいらっしゃるとは思うのだけれど、超生々しいシーンが出てくるわけではないのでライトに観れる。おっさんずラブはマジで面白い。是非一度観て頂きたい作品だ。

映画版を観たのは23日。つまり初日の舞台挨拶中継付きの上映会だった。私はウキウキしていた。映画はそのウキウキを上回る最高の面白さだった!まだおっさんずラブを観たことのないかたは、是非ドラマ版を見て即映画館に足を運んで頂きたい。

若干仕方ないかなと思ったのは、当然かもしれないけど男性客が少なかった事だ。女性の多い場に男性が混じるとどーしても浮かざるをえない。どの男性客も好奇の目で見られていた感は否めない。あの男性客は誰と来ているのか?なんて目線をビシバシと感じたものである。三人組の女性とはもろに目が合った。視線を感じてチラッと見たらギャースとなり、あちらもギャースとなっていた。なんだ、私が悪いのか!?そうなのかい!?すみませんでした!映画館にいる間、「目線が怖いの……」とビクビクした私は嫁の手を握りしめた。夫婦で来ていますアピールを繰り出して安堵感を得つつ、私自身も「あの人は娘さんに連れて来られたお父さんかな?」なんて推理していた。うん、男性がいたらやっぱり浮いちゃうよね!!・・・・・・あ、こんな事を書いてしまっては男性客が映画館に行くのを躊躇してしまうばかりではないか!いかんいかん。まあ気にしないで行ってください。私のただの被害妄想ですので!

 

さて、ここからが本題。

映画が終わった後、舞台挨拶の中継が始まった。先程までスクリーンの中にいた俳優陣たちが目の前に現れる。その様子を私たちは中継で観ていた。

その舞台挨拶中にトラブルは起きた。

映像が動かなくなって「no signal」と出てきたのだ。沢村一樹さんの挨拶辺りから調子が悪くなり、動いたり動かなくなったりして、最後は画面が動かないまま終了した。

トラブル中、「えー楽しみにしてたのに!」「最悪……」という声が映画館内でちらほらと聞こえた。映像が止まりかける度に「えー」と声が上がり、止まると「あー……」という落胆の声が上がる。私たちの映画館だけなのか他の映画館もそうだったのか分からなかったため、照明が明るくなるまで私たちは席を立つことが出来なかった。

舞台挨拶も楽しみにしていたので非常に残念だったのだけれど、私はもう一つの視点でこの状況を見ていた。

それは、この件について公式や映画館がどう対処するのか?しないのか?ということだ。自分の読書会でトラブルが起きた時、どう対応したら良いのか置き換えて考えていたのだ。

トラブルを未然に防げたら一番良いのは良いのだけれど、予期せぬトラブルってのはどうしたってあるものだ。起きなければ起きない方が一番良い。けれど起きてしまった後にどうするか。仕事では誰かが何とかしてくれるかなって若干丸投げしてしまうのだけれど、読書会では私が責任を持って対応する必要がある。ネットで調べても出てこないケースがほとんどだ。それこそマニュアル本みたいなものをオススメされたら私は即座に購入するだろう。マニュアル通りにするつもりはないけれど、考えるベースとはなる。そのような本をご存知の方いらっしゃいましたら教えて下さい!(切実)

 

映画館を出ると、店員さんがお客さんに囲まれていた。チラッと聞いていると、全国的に通信トラブルが起きていたらしい。これが私たちの映画館だけだったのなら憤っていたような気もするけれど、全国的に通信トラブルが……て聞いた途端、なら仕方ないかと気持ちが変わった。もちろん、それでも納得しなかった方もいるだろうけれど、ある程度の人達はここで納得したんじゃなかろうか。ただし、後日聞いた所によると全国の方は後半に少しだけだったらしい。対して私たちの映画館はほぼ前半からトラブルが起きていた。それを知ってしまってからは不平等感を覚えたのは確かだ。だからといってクレームを言いにいくわけではないけれど。

何が正解かは分からないけれど、今後も色んな所を参考しながら読書会を続けていきたい。