暗黒時代を語る時がやってきた④

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私はしばらくの間、寮生活をしていたことがある。

といっても、寮には寝るだけに帰っていたくらいで、あとはほとんどどこかに出かけていた。親の管理から解放された途端、好き勝手にやり始めたのだ。寮では朝食と夕食が用意されていたのだけれど、ほとんど食堂にも足を運ばなかった。まあその時のエピソードはまたいつか語るとして、今回はその寮を出た後の話である。

 

私は賃貸契約をし、初日から彼女と同棲することにした。以前から付き合っていた彼女である。

 

同棲初日、私は彼女と喧嘩をした。

 

原因は段ボールである。

 

引っ越し当日までかなり時間はあったというのに、私は引っ越しに伴う必要物を全く用意していなかった。その中の一つがベッドだった。寮の付属物だったため、引っ越し先に持って行けなかったのだ。他にもカーテンやらテレビやら、自分で買わないといかなかったものを全く買っていなかった。何とかなるだろうと楽観的に考えていたのである。

私はそこにあるもので間に合わせようとする癖がある。

ベッドがなければ段ボールを使えば良いじゃない!!

というわけで、代用してみた。

引っ越したので沢山あったのだ。横になってみると案外寝心地は良かったので、「これでいけるぜ!」と目をキラキラさせて彼女を向いたら彼女の目は死んでいた。

「アホか!!」

私が何をしても優しく微笑んでくれていた彼女がまさかの豹変である。同棲初日である。先程喧嘩と書いたが、実をいうと私がひたすら怒られただけであった。あの優しい彼女が……と激しく動揺した私に反論する余裕はなかったし、余地もなかった。完全に私が悪かったと打ちのめされた。営業時間ぎりぎりの布団屋さんへと駆け込み、布団を購入して事なきを得た。

この段ボール事件でキレた彼女が、私の嫁である。

同棲初日に豹変させて以来、彼女はたがが外れたように怒りまくった。もちろん、理由なく怒るわけではなく、私が地雷をことごとく踏んでいったからである。踏んだ結果、もうほとんどの地雷は踏まなくなった。おかげで今では快適な夫婦生活を送っている。

私の性根なんてそんなもんである。

 

女性の皆様、もしダメ男と付き合っていらっしゃるならば見極めるにはとことんキレた方が良い。地雷は地雷だとしっかりと伝えた方が良い。と、私は経験上思っている。

私はとことんダメ男だったが、数多の地雷を踏んだ末にようやく精神年齢3歳の見事な漢にまで成長することが出来たのだ!ダメ男をばっさりと捨てるのもアリだとは思うが、育ててみるというのも手ではないだろうか?

ダメ男は成長するのだ。ダメ男礼讃。

しかし、成長の見込みがなければ見限るのも手ではある。

結局どちらの味方なんだいと問われれば私は女性の味方である!

何と言われようとファーストレディ。