100年時代。どう生きる?“LIFE SHIFT”

LIFE SHIFT
リンダ グラットン (著)
アンドリュー スコット (著)
池村 千秋 (翻訳)
東洋経済新報社

 

読書会で紹介して頂いた本。

 

人生100年時代。

 

私たちは、どう生きていけば良いんでしょうか?

 

小学生時代から自分は「生きる意味」だとか「死んだらどうなるんだろう?」なんてことをボンヤリとですが考えておりました。太く短く生きるのがカッコイイ!と思っていた自分にとって、100年も生きるということは想像もつきません!

 

まあなんせ、この時の記事にも書きましたが、1999年には全てが終わると思ってましたからね!そこまでの年齢しか人生設計してなかったのであります。

 

それが「あら?何も起こらないわ!?」となり、いやいや実は2000年に何かが・・・・・・おや、もうちょっと先かな?と思っている内に2018年!!

 

最近になってようやく呪縛から解かれましたものの、時既に遅く、怠惰な生活習慣というものは何とも修正しがたく・・・・・・だらだらと好きなように生きてきた次第であります(; ・`д・´)ナーニー?ヤッチマッタナー!

 

ま、悔いた所でどうすることも出来ませんので、まあそれはそれで良いのですが←

 

「あ、もうちょっと長生きしたい」と最近思うようになりました。「太く短く」から「細く長く」へシフトチェンジ。格好悪くてもええじゃないかええじゃないか。

 

さて、そんな感じで先の事など全く考えてこなかった自分にとって、この本は何とも考えさせられる本でした。

 

この本では1945年生まれのジャック、1971年生まれのジミー、1998年生まれのジェーンという架空の人物が登場し、長寿化が各世代にもたらす影響が書かれています。(一人ひとりの事情は考慮されてません)

 

1945年生まれ(現在でいうと73歳くらいですね)のジャックは教育→仕事→引退という3ステージの人生の世代。順風満帆だったわけではなくとも、全体としては順調な職業人生を送り、家庭も伝統的な家族形態そのもの。一家の主たる稼ぎ手はつねにジャックでした。62歳で引退。70歳でこの世を去ります。(平均年齢70歳前後)

 

1971年生まれ(37歳)のジミーはその3ステージの人生が軋んでいる世代。平均年齢85歳。ジャックと比べると平均年齢も15年前後長くなってますので、老後資金の確保はずっと難しくなっています。

 

1998年生まれ(20歳)のジェーンは3ステージの人生が壊れる世代。100年以上生きる可能性は高く、ジミーの世代よりも15年以上長い。ジャックと比べると30年!!なので、3ステージの生き方がお金の面で成り立たないことが明らかになります。

 

自分はジミーとジェーンの中間ですので、二人の動向を気にしながら読んでいたのですが、先を考えれば考えるほど、なんともまあお先真っ暗感が漂ってきます。でも、これは現実に起こること。目を背けていたって、いずれ来るんですからね。

 

行き当たりばったりな人生を歩んできた自分としては「むーりー!」と叫び出しながら現実逃避したい所ではありますが・・・・・・これから先、自分がどのような人生を送りたいか、最後はどうありたいのか。予測不可能な未来に柔軟に対応出来るような力を持って、自分なりの道筋を見つけていくことがこれからは大事なんだなあと感じました。

 

お先真っ暗感が漂うとは書きましたが、健康に長生き出来れば色んな事が出来ますし、長寿自体はとても良い事じゃんじゃないかなあと思います。安心して長生き出来るような環境を作っていくことは大事だと思うけれども。

 

読了した人同士で話題にしてみたら、あーでもないこーでもないと様々な議論で盛り上がりそうですね!他の方がどのように人生100年時代を捉えているのかは是非とも知りたい所であります!というか、一人じゃ処理しきれませーん!(諦めて終わる)